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ゴルギアス

§476

正当に罰を受けることが有益であることの証明

ソクラテスは能動的な作用と受動的な影響の間に厳密な因果関係が成立することを確認し、それによって「正当に罰を受けること」が「正しい作用を受けること」であり、したがって有益で価値のある経験であることをポロスに合意させる。

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§476

ΣΩ. ὁρᾷς οὖν, ὦ Πῶλε, ὁ ἔλεγχος παρὰ τὸν ἔλεγχον παραβαλλόμενος1 ὅτι οὐδὲν ἔοικεν, ἀλλὰ σοὶ μὲν οἱ ἄλλοι πάντες ὁμολογοῦσιν πλὴν ἐμοῦ, ἐμοὶ δὲ σὺ ἐξαρκεῖς εἷς ὢν μόνος καὶ ὁμολογῶν καὶ μαρτυρῶν, καὶ ἐγὼ σὲ μόνον ἐπιψηφίζων τοὺς ἄλλους ἐῶ χαίρειν. καὶ τοῦτο μὲν ἡμῖν οὕτως ἐχέτω· μετὰ τοῦτο δὲ περὶ οὗ τὸ δεύτερον ἠμφεσβητήσαμεν σκεψώμεθα, τὸ ἀδικοῦντα διδόναι δίκην2 ἆρα μέγιστον τῶν κακῶν ἐστιν, ὡς σὺ ᾤου, ἢ μεῖζον τὸ μὴ διδόναι, ὡς αὖ ἐγὼ ᾤμην.σκοπώμεθα δὲ τῇδε· τὸ διδόναι δίκην καὶ τὸ κολάζεσθαι δικαίως ἀδικοῦντα ἆρα τὸ αὐτὸ καλεῖς; ΠΩΛ. ἔγωγε. ΣΩ. ἔχεις οὖν λέγειν ὡς οὐχὶ τά γε δίκαια πάντα καλά ἐστιν, καθʼ ὅσον δίκαια; καὶ διασκεψάμενος εἰπέ. ΠΩΛ. ἀλλά μοι δοκεῖ, ὦ Σώκρατες. ΣΩ. σκόπει δὴ καὶ τόδε· ἆρα εἴ τίς τι ποιεῖ, ἀνάγκη τι εἶναι καὶ πάσχον ὑπὸ τούτου τοῦ ποιοῦντος; ΠΩΛ. ἔμοιγε δοκεῖ. ΣΩ. ἆρα τοῦτο πάσχον ὃ τὸ ποιοῦν ποιεῖ, καὶ τοιοῦτον οἷον ποιεῖ τὸ ποιοῦν; λέγω δὲ τὸ τοιόνδε· εἴ τις τύπτει, ἀνάγκη τι τύπτεσθαι; ΠΩΛ. ἀνάγκη. ΣΩ. καὶ εἰ σφόδρα τύπτει ἢ ταχὺ ὁ τύπτων, οὕτω καὶ τὸ τυπτόμενον τύπτεσθαι; ΠΩΛ. ναί. ΣΩ. τοιοῦτον ἄρα πάθος τῷ τυπτομένῳ ἐστὶν οἷον ἂν τὸ τύπτον ποιῇ;3 ΠΩΛ. πάνυ γε. ΣΩ. οὐκοῦν καὶ εἰ κάει τις, ἀνάγκη τι κάεσθαι; ΠΩΛ. πῶς γὰρ οὔ; ΣΩ. καὶ εἰ σφόδρα γε κάει ἢ ἀλγεινῶς, οὕτω κάεσθαι τὸ καόμενον ὡς ἂν τὸ κᾶον κάῃ; ΠΩΛ. πάνυ γε. ΣΩ. οὐκοῦν καὶ εἰ τέμνει τι, ὁ αὐτὸς λόγος; τέμνεται γάρ τι. ΠΩΛ. ναί. ΣΩ. καὶ εἰ μέγα γε ἢ βαθὺ τὸ τμῆμα ἢ ἀλγεινόν, τοιοῦτον τμῆμα τέμνεται τὸ τεμνόμενον οἷον τὸ τέμνον τέμνει; ΠΩΛ. φαίνεται. ΣΩ. συλλήβδην δὴ ὅρα εἰ ὁμολογεῖς, ὃ ἄρτι ἔλεγον, περὶ πάντων, οἷον ἂν ποιῇ τὸ ποιοῦν, τοιοῦτον τὸ πάσχον πάσχειν. ΠΩΛ. ἀλλʼ ὁμολογῶ. ΣΩ. τούτων δὴ ὁμολογουμένων, τὸ δίκην διδόναι πότερον πάσχειν τί ἐστιν ἢ ποιεῖν; ΠΩΛ. ἀνάγκη, ὦ Σώκρατες, πάσχειν. ΣΩ. οὐκοῦν ὑπό τινος ποιοῦντος; ΠΩΛ. πῶς γὰρ οὔ; ὑπό γε τοῦ κολάζοντος. ΣΩ. ὁ δὲ ὀρθῶς κολάζων δικαίως κολάζει; ΠΩΛ. ναί. ΣΩ. δίκαια ποιῶν ἢ οὔ; ΠΩΛ. δίκαια. ΣΩ. οὐκοῦν ὁ κολαζόμενος δίκην διδοὺς δίκαια πάσχει; ΠΩΛ. φαίνεται. ΣΩ. τὰ δὲ δίκαιά που καλὰ ὡμολόγηται; ΠΩΛ. πάνυ γε. ΣΩ. τούτων ἄρα ὁ μὲν ποιεῖ καλά, ὁ δὲ πάσχει, ὁ κολαζόμενος. ΠΩΛ. ναί.

ソクラテス:それではポロスよ、この一方の吟味を他方の吟味と並べて比較してみると、両者がまったく似ていないことがわかるだろう。君の方には私を除く他のすべての者が同意しているが、私の方にはただ一人だけの君が、同意し、証言してくれることで十分なのであり、私は君一人の投票を求め、他の人々にはお引き取り願う(気にしない)ことにしている。このことはこれでよしとしよう。次に、私たちが第二に議論したこと、すなわち、不義を働く者が罰を受けることは、君が考えたように諸悪のうちで最大のものなのか、それとも罰を受けないことの方が、逆に私が考えたようにより大きい悪(不利益)なのか、という点について検討してみよう。次のように考えてみよう。不義を働いた者が「罰を受けること」と「正当に懲らしめられること」を、君は同じことと呼ぶかね。 ポロス:呼びます。 ソクラテス:それでは、正当な(正しい)ものはすべて、正当である限りにおいて、美しい(価値がある)のではない、と言い張ることができるかね。よく考えて答えてほしい。 ポロス:いいえ、美しい(ふさわしい)と思われます、ソクラテス。 ソクラテス:では、これも考えてみてほしい。もし誰かがある作用を及ぼすなら、その作用を及ぼす者によって作用を受ける者が存在することも必然ではないかね。 ポロス:私にはそのように思えます。 ソクラテス:では、その受ける者は、及ぼす者が及ぼすまさにその作用を、そして及ぼす者が及ぼすのと同じあり方で受けるのだろうか。私の言うのはこういうことだ。もし誰かが「叩く」なら、何かが「叩かれる」ことが必然ではないかね。 ポロス:必然です。 ソクラテス:傷つけられる側は、与えられる作用に見合う影響を受ける。もし叩く者が強く、あるいは速く叩くなら、叩かれるものもそのように叩かれるのではないかね。 ポロス:はい。 ソクラテス:それなら、叩かれるものが受ける状態は、叩く者が引き起こす作用と同じようなものであるわけだね。 ポロス:まったくその通りです。 ソクラテス:そうすると、もし誰かが「焼く」なら、何かが「焼かれる」ことが必然ではないかね。 ポロス:どうしてそうでないことがあり得ましょう。 ソクラテス:そして、もし誰かが強く、あるいは苦痛を与えるように焼くなら、焼かれるものも、焼く者が焼くそのあり方で焼かれるのだね。 ポロス:まったくその通りです。 ソクラテス:そうすると、もし誰かが「切る」なら、同じ合理的な法則が成り立つのではないかね。何かが「切られる」のだから。 ポロス:はい。 ソクラテス:そして、もしその切り口が大きく、あるいは深く、あるいは苦痛を与えるものであるなら、切られるものも、切る者が切るそのあり方で切られるのではないかね。 ポロス:そのように思えます。 ソクラテス:要するに、私が今言ったことがすべてについて成り立つか、同意するかどうか見てほしい。すなわち、作用を及ぼす者が及ぼすそのあり方に従って、作用を受ける者も受ける(影響を被る)、ということだ。 ポロス:はい、同意します。 ソクラテス:これらが同意されたなら、罰を受けることは、作用を受けることなのか、それとも作用を及ぼすことなのか、どちらかね。 ポロス:ソクラテス、必然的に作用を受けることです。 ソクラテス:そうすると、それは誰か作用を及ぼす者によって、ではないかね。 ポロス:どうしてそうでないことがあり得ましょう。すなわち、懲らしめる者によってです。 ソクラテス:では、正しく懲らしめる者は正当に懲らしめているのだね。 ポロス:はい。 ソクラテス:それは正当なこと(適正な結果をもたらす行動)を行っているのか、それともそうではないのか。 ポロス:正当なことを行っています。 ソクラテス:そうすると、懲らしめられて罰を受ける者は、正当な(ふさわしい改善をもたらす)ことを受けているのだね。 ポロス:そのように思えます。 ソクラテス:そして、正当なものは美しい(良い影響がある)と、確か合意されていたね。 ポロス:まったくその通りです。 ソクラテス:それなら、これらのうち一方は美しい(善い)ことを行い(作用を及ぼし)、他方、すなわち懲らしめられる方はそれを受けているのだね。 ポロス:はい。

構文注3 件
  1. 476ὁ ἔλεγχος παρὰ τὸν ἔλεγχον παραβαλλόμενος

    現在分詞 παραβαλλόμενος は主格の ὁ ἔλεγχος を修飾する形容詞的用法、あるいは「一方の吟味が他方の吟味と並べて比較されるとき」という時間・譲歩の副詞的用法として解釈される。主文の骨格は ὁρᾷς ... ὅτι οὐδὲν ἔοικεν(〜がまったく似ていないことを見る)である。

  2. 476aτὸ ἀδικοῦντα διδόναι δίκην

    対格の現在分詞 ἀδικοῦντα(不義を働く者)は、冠詞付き不定詞 τὸ ... διδόναι δίκην(罰を受けること)の意味上の主語として機能している。能動的な加害行為の主体が、同時に受動的な処罰の対象となる論理的関係を明示している。

  3. 476cτοιοῦτον ἄρα πάθος τῷ τυπτομένῳ ἐστὶν οἷον ἂν τὸ τύπτον ποιῇ

    相関詞 τοιοῦτον ... οἷον を用いた構文。従属節の小辞 ἄν と接続法 ποιῇ の組み合わせは、能動側の作用の性質に依存して、受動側に全く同質の効果が生じるという普遍的な因果法則(一般条件)を表す。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)urn:cts:greekLit:tlg0059.tlg023.humanitext-grc2:476