- 底本
- Aristophanes. Aristophanis Comoediae, Vol. 1. Hall, F. W. and Geldart, William M., editors. Oxford: Clarendon Press, 1906.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:greekLit:tlg0019.tlg003.humanitext-grc2:446-538
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
ストレプシアデスがどのような罵倒も辞さない覚悟を示すと、ソクラテスは彼の資質テストを開始し、ストレプシアデスの突飛な誤解が連発するなか、最後は彼を思想研究所へ送り出す。その後、劇の詩人が観客に対して自己の喜劇の正当な価値とこれまでの歩み、作品の品格について直接語りかける(パラバシス)。
βδελυρὸς ψευδῶν συγκολλητὴς
嫌悪すべき奴、嘘のつぎはぎ屋、
εὑρησιεπὴς περίτριμμα δικῶν
口のうまい奴、訴訟の古強者、
κύρβις κρόταλον κίναδος τρύμη
法典碑、おしゃべり、狡猾なキツネ、抜け目のない奴、
μάσθλης εἴρων γλοιὸς ἀλαζὼν
へつらい者、とぼけ屋、油断のならない奴、ほら吹き、
κέντρων μιαρὸς στρόφις ἀργαλέος
悪党、汚らわしい奴、言い逃れのうまい奴、厄介な奴、
ματιολοιχός·
卑しい皿なめ。
ταῦτʼ εἴ με καλοῦσʼ ἁπαντῶντες,
もし出会う人々が私をこれらの名で呼ぶのなら、
δρώντων1 ἀτεχνῶς ὅ τι χρῄζουσιν,
彼らの望むことを何でも徹底的にやらせるがよい。
κεἰ βούλονται
そして、彼らが望むなら、
νὴ τὴν Δήμητρʼ ἔκ μου χορδὴν
デメテルにかけて、私の内臓をソーセージにして
τοῖς φροντισταῖς παραθέντων.
思想家たちに供するがよい。
λῆμα μὲν πάρεστι τῷδέ γʼ
この男には、決して臆することのない、
οὐκ ἄτολμον ἀλλʼ ἕτοιμον. ἴσθι δʼ ὡς
準備のできた精神が備わっている。そして知るがよい、
ταῦτα μαθὼν παρʼ ἐμοῦ κλέος οὐρανόμηκες
私からこれらを学べば、お前は人間たちの間で
ἐν βροτοῖσιν ἕξεις.
天に届くほどの名声を得るだろう。
τί πείσομαι;2
私には何が起こるのですか?
τὸν πάντα χρόνον μετʼ ἐμοῦζηλωτότατον βίον ἀνθρώπων διάξεις.
常に私とともに、
ἆρά γε τοῦτʼ ἄρʼ ἐγώ ποτʼ
人間の中で最も羨むべき生涯を送ることになる。
ὄψομαι;
私は果たして、いつかそれを
ὥστε γέ σου πολλοὺς ἐπὶ ταῖσι θύραις ἀεὶ καθῆσθαι,
目にすることができるのだろうか?その結果、多くの人々が常にあなたの門前に座り、
βουλομένους ἀνακοινοῦσθαί τε καὶ ἐς λόγον ἐλθεῖν
多くのタラントンに及ぶ事件や訴状について、
πράγματα κἀντιγραφὰς πολλῶν ταλάντων,
あなたに相談し、話し合いたいと望み、
ἄξια σῇ φρενὶ συμβουλευσομένους μετὰ σοῦ.
あなたの知恵にふさわしい相談をあなたとともに行うようになるだろう。
ἀλλʼ ἐγχείρει τὸν πρεσβύτην ὅ τι περ μέλλεις προδιδάσκειν,
さあ、老人にあなたが最初に教えようとすることを手始めに行い、
καὶ διακίνει τὸν νοῦν αὐτοῦ καὶ τῆς γνώμης ἀποπειρῶ.
彼の精神を揺さぶり、その考えをテストしてみなさい。
ἄγε δὴ κάτειπέ μοι σὺ τὸν σαυτοῦ τρόπον,
さあ、お前の性格を私に話しなさい。
ἵνʼ αὐτὸν εἰδὼς ὅστις ἐστὶ μηχανὰς
お前がどのような人間かを知った上で、
ἤδη ʼπὶ τούτοις πρὸς σὲ καινὰς προσφέρω.
新たな策略をお前に対して適用するために。
τί δέ; τειχομαχεῖν μοι διανοεῖ πρὸς τῶν θεῶν;
何ですって?神々の名にかけて、私に攻城戦でもさせるつもりですか?
οὔκ, ἀλλὰ βραχέα σου πυθέσθαι βούλομαι.
いや、お前から少しばかり尋ねたいだけだ。
ἦ μνημονικὸς εἶ;
お前は物覚えが良いか?
δύο τρόπω νὴ τὸν Δία·
ゼウスにかけて、二通りあります。
ἢν μὲν γὰρ ὀφείληταί τί μοι, μνήμων πάνυ·
もし私に誰かが負債を負っているなら、極めてよく覚えています。
ἐὰν δʼ ὀφείλω, σχέτλιος, ἐπιλήσμων πάνυ.
しかし、もし私が負っているなら、哀れなことに、極めて忘れっぽくなります。
ἔνεστι δῆτα μανθάνειν ἐν τῇ φύσει;
お前の天性に、学ぶ素質はあるか?
λέγειν μὲν οὐκ ἔνεστʼ, ἀποστερεῖν δʼ ἔνι.
弁論することは備わっていませんが、かすめ取ることは備わっています。
πῶς οὖν δυνήσει μανθάνειν;
では、どうやって学ぶことができるのだ?
ἀμέλει καλῶς.
心配いりません、うまくやります。
ἄγε νυν ὅπως,3 ὅταν τι προβάλλω σοι σοφὸν
さあ、私が天上のことについて何か知的な問いを
περὶ τῶν μετεώρων, εὐθέως ὑφαρπάσει.
投げかけたら、すぐにそれを奪い取るようにせよ。
τί δαί; κυνηδὸν τὴν σοφίαν σιτήσομαι;
何だって?犬のように知恵を貪り食うのですか?
ἄνθρωπος ἀμαθὴς οὑτοσὶ καὶ βάρβαρος.
この男は無学で野蛮な奴だ。
δέδοικά σʼ ὦ πρεσβῦτα μὴ πληγῶν δέει.
老人よ、お前が鞭打ちを必要としているのではないかと心配だ。
φέρʼ ἴδω τί δρᾷς, ἤν τίς σε τύπτῃ;
さあ、もし誰かがお前を叩いたら、どうするか見せてみろ。
τύπτομαι,
叩かれます。
ἔπειτʼ ἐπισχὼν ὀλίγον ἐπιμαρτύρομαι,
それから少し待って、目撃者を呼び寄せます。
εἶτʼ αὖθις ἀκαρῆ διαλιπὼν δικάζομαι.
それから再び一瞬置いて、裁判に訴えます。
ἴθι νυν κατάθου θοἰμάτιον.
さあ、上着を置きなさい。
ἠδίκηκά τι;
私が何か悪いことをしましたか?
οὔκ, ἀλλὰ γυμνοὺς εἰσιέναι νομίζεται.
いや、裸で入るのが慣習なのだ。
ἀλλʼ οὐχὶ φωράσων4 ἔγωγʼ εἰσέρχομαι.
しかし、私は盗品を捜索するために入るわけではありません。
κατάθου. τί ληρεῖς;
置きなさい。何を馬鹿なことを言っているのだ。
εἰπὲ δή νύν μοι·
それでは私に言ってください。
τὸ τί;
何をだ?
ἢν ἐπιμελὴς ὦ καὶ προθύμως μανθάνω,
もし私が勤勉で、熱心に学ぶなら、
τῷ τῶν μαθητῶν ἐμφερὴς γενήσομαι;
あなたの弟子たちのうちの誰に似るようになりますか?
οὐδὲν διοίσεις Χαιρεφῶντος τὴν φύσιν.
お前は、素質においてカイレポンと何ら変わらなくなるだろう。
οἴμοι κακοδαίμων ἡμιθνὴς γενήσομαι.
ああ、哀れな私よ、半死半生になってしまう。
οὐ μὴ λαλήσεις,5 ἀλλʼ ἀκολουθήσεις ἐμοὶ
しゃべり続けるのをやめて、急いで早く
ἀνύσας τι δευρὶ θᾶττον;
こちらに私について来ないか?
ἐς τὼ χεῖρέ νυν
それではまず、
δός μοι μελιτοῦτταν πρότερον· ὡς δέδοικʼ ἐγὼ
私の両手にハチミツのケーキをください。私は、まるで
εἴσω καταβαίνων ὥσπερ ἐς Τροφωνίου.
トロポニオスの洞窟に降りていくかのように、中に入るのが恐ろしいのです。
χώρει· τί κυπτάζεις ἔχων περὶ τὴν θύραν;
進め。なぜドアの周りでぐずぐずしているのだ?
ἀλλʼ ἴθι χαίρων τῆς ἀνδρείας
さあ、行ってらっしゃい、
οὕνεκα ταύτης.
その勇気に幸あれ。
εὐτυχία γένοιτο τἀνθρώπῳ,
この老人に幸運が訪れますように。
ὅτι προήκων
なぜなら、人生の深い
ἐς βαθὺ τῆς ἡλικίας
年齢に達しているのに、
νεωτέροις τὴν φύσιν αὑτοῦ
若い活動に自らの本性を
πράγμασιν χρωτίζεται
染め、
καὶ σοφίαν ἐπασκεῖ.
知恵を修めているのだから。
ὦ θεώμενοι κατερῶ πρὸς ὑμᾶς ἐλευθέρως
おお、観客の皆さん、私は皆さんに率直に、
τἀληθῆ νὴ τὸν Διόνυσον τὸν ἐκθρέψαντά με.
私を育ててくれたディオニュソスにかけて真実を語りましょう。
οὕτω νικήσαιμί τʼ ἐγὼ καὶ νομιζοίμην σοφός,
私が勝利を得て、知者とみなされますように。
ὡς ὑμᾶς ἡγούμενος εἶναι θεατὰς δεξιοὺς
それは、私が皆さんを賢明な観客であると考え、
καὶ ταύτην σοφώτατʼ ἔχειν τῶν ἐμῶν κωμῳδιῶν,
この作品を私の喜劇の中で最も知的なものであると信じたからこそ、
πρώτους ἠξίωσʼ ἀναγεῦσʼ ὑμᾶς, ἣ παρέσχε μοι
最も多くの労力を私に与えたこの作品を、皆さんに最初に味わっていただくに値すると考えたからです。
ἔργον πλεῖστον· εἶτʼ ἀνεχώρουν ὑπʼ ἀνδρῶν φορτικῶν
しかしその後、私は下品な男たちに
ἡττηθεὶς οὐκ ἄξιος ὤν· ταῦτʼ οὖν ὑμῖν μέμφομαι
敗れ、それに値しないのに退却しました。だからこそ、私は、この作品を
τοῖς σοφοῖς, ὧν οὕνεκʼ ἐγὼ ταῦτʼ ἐπραγματευόμην.
そのために苦心して作った知者である皆さんを非難するのです。
ἀλλʼ οὐδʼ ὣς ὑμῶν ποθʼ ἑκὼν προδώσω τοὺς δεξιούς.
しかし、それでもなお、私は皆さんの中の賢明な人々を自ら進んで裏切ることは決してありません。
ἐξ ὅτου γὰρ ἐνθάδʼ ὑπʼ ἀνδρῶν, οἷς ἡδὺ καὶ λέγειν,
なぜなら、ここで、語るだけでも楽しい人々によって、
ὁ σώφρων τε χὠ καταπύγων ἄριστʼ ἠκουσάτην,
私の「つつましき者」と「ふしだらな者」が極めて好評を博した時から、
κἀγώ, παρθένος γὰρ ἔτʼ ἦν, κοὐκ ἐξῆν πώ μοι τεκεῖν,
そして私も、まだ処女であり、産むことが許されていなかったので、
ἐξέθηκα, παῖς δʼ ἑτέρα τις λαβοῦσʼ ἀνείλετο,
露出させ、別の少女がそれを拾い上げて育ててくれ、
ὑμεῖς δʼ ἐξεθρέψατε γενναίως κἀπαιδεύσατε·
皆さんがそれを気高く育て教育してくださった時から、
ἐκ τούτου μοι πιστὰ παρʼ ὑμῖν γνώμης ἔσθʼ ὅρκια.
このことから私には、皆さんによる判断の確かな誓いがあるのです。
νῦν οὖν Ἠλέκτραν κατʼ ἐκείνην ἥδʼ ἡ κωμῳδία
それゆえ今、この喜劇は、あのエレクトラのように、
ζητοῦσʼ ἦλθʼ, ἤν που ʼπιτύχῃ θεαταῖς οὕτω σοφοῖς·
これほど賢明な観客にどこかで出会えるのではないかと探しにやって来ました。
γνώσεται γάρ, ἤνπερ ἴδῃ, τἀδελφοῦ τὸν βόστρυχον.
もし見れば、彼女は兄の巻き毛を認識するでしょうから。
ὡς δὲ σώφρων ἐστὶ φύσει σκέψασθʼ· ἥτις πρῶτα μὲν
彼女が本性においていかにつつましいか、見てみなさい。彼女はまず、
οὐδὲν ἦλθε ῥαψαμένη σκυτίον καθειμένον
ぶら下がった革製の男根を縫い付けて登場することは決してありませんでした。
- 453δρώντων
三人称複数現在命令法。ここでは主語が「人々」であり、ストレプシアデスの「勝手にさせるがよい」という自暴自棄を交えた投げやりな譲歩・許容を表す。§456の παραθέντων も同様の三人称複数命令法。
- 461πείσομαι
動詞 πάσχω(経験する、蒙る、受ける)の未来直説法中動態一人称単数。形式上は πείθω(従う、信じる)の未来中動態形と同形だが、ここでは「ソクラテスの徒となることで、私にどのような良い経験(運命)が降りかかるのか」という経験の意味で解釈される。
- 489ὅπως
接続詞 ὅπως の後に未来直説法(§490の ὑφαρπάσει)が続くことで、強い命令・勧告(「〜するようにせよ」)を表す独立の慣用表現。主節の命令動詞 ὅρα(注意せよ、見届けよ)が省略された形とされる。
- 499φωράσων
動詞 φωράω(盗品を捜索する、家宅捜索する)の未来分詞能動態で、目的(「〜するために」)を表す。当時のアテナイの法規則では、他人の家で家宅捜索を行う際、捜索者が自分の衣服の中に事前に盗品を隠し持って侵入し証拠を捏造するのを防ぐため、衣服を脱いで裸で侵入することが義務づけられていた。ストレプシアデスは、ソクラテスに「裸で入れ」と言われたため、この捜索規定を持ち出して誤解している。
- 505οὐ μὴ λαλήσεις
否定辞 οὐ μή に二人称未来直説法(λαλήσεις および ἀκολουθήσεις)が続くことで、強い禁止(「おしゃべりをやめよ」)とそれに続く強い命令(「ついて来い」)を表す喜劇等で多用される慣用表現。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-10-18)
- 2026-10-18 AI校閲 — 注 1 件
- 2026-10-18 AI校閲 — 訳文 1 件
