ディオゲネス・ラエルティオス

ギリシア哲学者列伝

§2.12.121

クリトンのソクラテスへの献身と著作目録

アテナイのクリトンによるソクラテスへの手厚い配慮と息子たちの師事に触れ、1巻に収められた17編の対話篇の題名を列挙する。

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Κρίτων Ἀθηναῖος· οὗτος μάλιστα φιλοστοργότατα1 διετέθη πρὸς Σωκράτην, καὶ οὕτως ἐπεμελεῖτο αὐτοῦ, ὥστε μηδέποτʼ ἐλλείπειν τι τῶν πρὸς τὴν χρείαν. καὶ οἱ παῖδες δὲ αὐτοῦ διήκουσαν Σωκράτους, Κριτόβουλος, Ἑρμογένης, Ἐπιγένης, Κτήσιππος. δʼ οὖν Κρίτων διαλόγους γέγραφεν ἐν ἑνὶ φερομένους βιβλίῳ ἑπτακαίδεκα, τοὺς ὑπογεγραμμένους, Ὅτι οὐκ ἐκ τοῦ μαθεῖν οἱ ἀγαθοί2. Περὶ τοῦ πλέον ἔχειν. Τί τὸ ἐπιτήδειον Πολιτικός. Περὶ τοῦ καλοῦ. Περὶ τοῦ κακουργεῖν. Περὶ εὐθημοσύνης. Περὶ τοῦ νόμου. Περὶ τοῦ θείου. Περὶ τεχνῶν. Περὶ συνουσίας. Περὶ σοφίας. Πρωταγόρας Πολιτικός. Περὶ γραμμάτων. Περὶ ποιητικῆς, [περὶ τοῦ καλοῦ]. Περὶ τοῦ μαθεῖν. Περὶ τοῦ γνῶναι Περὶ ἐπιστήμης. Τί τὸ ἐπίστασθαι.

アテナイのクリトン。この人物はソクラテスに対してとりわけこの上なく深い愛情を抱いて接し、彼を手厚く世話したため、生活に必要なものがいささかも欠けることがなかった。また彼の息子たち、すなわちクリトブロス、ヘルモゲネス、エピゲネス、クテシッポスもソクラテスに師事した。さてクリトンは、一巻本に収められて伝わる十七編の対話篇を著したが、それらは以下に記すものである。 『善人は学習によって生じるのではないことについて』『貪欲について』『適合的なものとは何か、あるいは政治家』『美について』『悪行について』『秩序について』『法律について』『神的なものについて』『諸技術について』『交わりについて』『知恵について』『プロタゴラス、あるいは政治家』『学問について』『詩作について、[美について]』『学ぶことについて』『知ることについて、あるいは知識について』『知るとは何か』

構文注2 件
  1. 2.12.121μάλιστα φιλοστοργότατα

    副詞の最上級 φιλοστοργότατα(きわめて情愛深く)に対して、副詞 μάλιστα(もっとも、とりわけ)が重ねられており、最上級の程度をさらに強調する重複表現(重畳的最上級)となっている。

  2. 2.12.121Ὅτι οὐκ ἐκ τοῦ μαθεῖν οἱ ἀγαθοί

    対話篇の書名として ὅτι 節(命題名詞節)が用いられており、述語動詞 εἰσίν が省略された構造である(「善人たちは学ぶことから成るのではないこと」)。ギリシア語の論文・対話篇標題によく見られる定型的表現。

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