底本
Hippocrates. Oeuvres complètes d'Hippocrate, Vol. 8. Littré, Émile, editor. Paris: Baillière, 1853
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0627.tlg042.1st1K-grc1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-18・変更履歴の一覧
要旨
本作は、人体の「腺(アデネス)」の生理的性質と、それが引き起こす病気のメカニズムを解き明かす医学論文です。冒頭では、腺が多孔質で脂肪に富み、体内の余分な水分を吸収・調節する役割を持つこと、そして毛髪と密接に関わっていることが説明されます。中盤では、首や腋、鼠径部、腸などの具体的な腺の機能が論じられ、水分制御の不全が炎症や腫瘍をもたらす仕組みが示されます。さらに著者は、脳を体内で最大の腺と定義し、頭部から流出する水分が阻害されることで生じる卒中などの重篤な脳疾患や、呼吸器・消化器系の病気の発生機序を詳述します。最後に、乳房という腺の性質や男女の身体密度の違い、乳房の切除が及ぼす影響が語られ、体内の水分循環の調和が健康維持にいかに不可欠であるかを示して締めくくられます。
目次
4 チャンク
引用方式:chapter
- §1-4
腺の性質と水分吸収の働き
身体全体の腺の性質(多孔質で脂肪に富むこと)と、腺が病気にかかるメカニズムについて説明し、関節や空洞に多く存在する腺が余分な水分を吸収して調節する役割や、腺と毛髪の密接な関係について論じる。
- §5-9
体内諸器官の腺の機能と炎症の発生機序
腸や腎臓の腺の性質、首の腺(扁桃)が頭部からの水分の流出を制御する役割、および首・腋・鼠径部における炎症(腫瘍や瘰癧)の発生機序と腸の腺における水分の均等な分散を説明する。
- §10-13
腺としての脳と頭部からの流路および諸疾患
脳を最大の腺と定義し、頭部からの7つの流路を説明するとともに、水分流出の阻害が卒中などの重篤な脳疾患や各種感覚器官の炎症を引き起こす機構を述べる。
- §14-17
カタルによる諸疾患と乳房の腺としての性質
口蓋から胃や肺へ流れる粘液が引き起こす病気(結核など)と、脊髄を通る流れがもたらす臀部の疾患について説明する。続いて、乳房という腺の性質と男女の身体組織の密度の違い、乳房の切除がもたらす重大な影響について論じる。
