底本
Hippocrates. Oeuvres complètes d'Hippocrate, Vol. 6. Littré, Émile, editor. Paris: Baillière, 1849
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0627.tlg028.1st1K-grc1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本書は、創傷や潰瘍(ヘリコス)に対する具体的な治療原則と実践的な薬物処方を体系的に説明した医学書です。治療の基本は傷口を乾燥させることであり、化膿の有無や季節に合わせた管理の重要性が冒頭で示されます。続いて、傷口の不適切な管理によって生じる過剰肉芽(贅肉)の処理や、傷をふさぐための様々な鉱物質・植物を用いた軟膏や乾燥粉末の調製法が詳細に記述されます。さらに、浸食性の傷や下腿の古い潰瘍、火傷などの多様な症例への対処法が紹介されます。最後は、放血治療(瀉血)や静脈瘤の処置、吸角(カッピング)の具体的な使用手順など、外科的な医療技術の指針で締めくくられます。古代の医師が直面する外傷治療に対し、経験に基づく具体的な処方と手技を網羅的に提供する実用的な一冊です。
目次
6 チャンク
引用方式:chapter
- §1-5
創傷治療の基本原則と乾燥の重要性
創傷治療の基本原則として、傷口を乾燥させることの重要性と、化膿の有無に応じた治療法の使い分け、および瀉下薬の使用や季節の影響について論じる。
- §6-11
創傷治癒の阻害要因と腫脹への処置法
清浄化が不十分な傷における過剰肉芽の発生、骨の剥離に伴う窪んだ傷跡、炎症や静脈瘤が傷の閉鎖を妨げる問題、そして腫脹への対処法(切開や包帯法)および様々な生薬を用いた湿布の処方について論じられている。
- §12-13
多様な外用薬と乾燥粉末製剤の調合法
未熟なブドウの汁、テレビン樹脂、ソーダ、鉱物質や植物を用いた多種多様な傷用の液状または軟膏状の薬の調製法と、化膿を防ぐ乾燥粉末製剤の処方について述べている。
- §14-17
贅肉の除去と組織再生を促す各種の処方
過剰な贅肉を除去する液状および乾燥薬の製法、傷の陥凹に肉を盛らせるラゴピュロスや干しイチジクなどの各種植物、刺激性の強いカリア風の薬(カリコン)、さらに塊塩や燃やした羊毛、ミスュなどを用いた潰瘍用の多様な処方と施用法について論じる。
- §18-22
難治性潰瘍と腱の損傷および火傷の治療法
浸食性の傷、下腿の古い潰瘍、腱の切断、皮膚を柔らかくする各種の薬、および火傷に対する具体的な治療法と薬の調製・使用法を述べる。
- §23-27
背中の傷の処置と足の腫れへの放血や吸角法
背中に生じた傷の処置、および足の腫れに対する脈管からの放血治療や切開時の注意点、静脈瘤がある場合の治療、静脈切開後の止血と肢体の保持方法、吸角使用時の手順について述べる。
