底本
Hippocrates. Oeuvres complètes d'Hippocrate, Vol. 7. Littré, Émile, editor. Paris: Baillière, 1851
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、人間の生殖、受胎、および遺伝の生理学的なメカニズムを自然科学的・医学的な視点から解き明かした著作である。著者はまず、精液が全身の組織や四体液から抽出され、脊髄や精巣を経て放出される過程を説明し、去勢や月経などの生理現象にも言及する。続いて、性交時における男女双方の精液の放出と子宮内での混和、受胎のプロセスが述べられる。さらに、胎児の性別が男女双方の精液の強弱と量的な関係によって決定されることや、身体の各部位から集まる精液の比率が親子の類似性を生むという遺伝の仕組みが解説される。最後に、子宮の広狭や外傷といった物理的環境が胎児の体格や不具に与える影響、そして不具の遺伝条件を論じて締めくくられる。
目次
4 チャンク
引用方式:chapter
- §1-2
精液の生成と体内での巡行経路
著者は精液が体内のあらゆる液体の精髄として脊髄、腎臓、精巣を経由して生殖器に達する仕組みを説明し、さらに去勢や血管切開、成長段階による精液放出と月経の生理的メカニズムについて論じる。
- §3-5
全身からの精液分離と女性の精液および受胎
著者は精液が身体の全組織および4つの体液から抽出される仕組みを述べ、性交時における女性の快感、女性自身の精液放出、および受胎時の子宮の閉鎖と精液の混和について論じる。
- §6-8
胎児の性別の決定機構と両親への遺伝的類似
著者は男女双方に男性用と女性用の種(精液)が存在し、その強弱と量的関係によって胎児の性別が決定されるという説を述べ、蝋と獣脂の混合比を例に説明する。さらに、配偶者の違いによって産まれる子の性別が変わるという観察事実や、身体の各部位から集まる精液の比率によって子が父母に似る遺伝の仕組みを解説する。
- §9-11
子宮の空間と外傷が胎児の体格と奇形に与える影響
子宮の空間の広狭が胎児の体格の大小や形状に与える影響をウリの成長の例えを用いて説明し、さらに妊婦の外傷や子宮の局所的な狭窄が子供の不具をもたらす原因、および不具の親から不具の子が遺伝する条件について述べる。
