リュシアス · Lysias
第二十六弁論 エウアンドロスの資格審査について
On the Scrutiny of Evandros
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底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古代アテナイの最高官職の一つであるアルコーン(執政官)に選出されたエウアンドロスに対し、その適格性を問う審査(ドキマシアー)で語られた告発演説です。演説者は冒頭、エウアンドロスが過去の不法行為や、かつて民主政転覆に関与した父親の悪行を隠蔽し、不当に審査を通過しようとしていると告発します。さらに演説者は、審査法の歴史的背景を紐解きながら寡頭派排除の重要性を説き、終身の特権を伴うアルコーン職には極めて厳格な適格性が求められるべきだと主張します。結びには、被告が自己弁護のために持ち出すであろう論点を先回りして論破し、その弁護人の不実をも暴露して、評議会に対して厳正な不適格判決を下すよう強く迫ります。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-8
エウアンドロスの不適格性と過去の悪行の告発
演説者は被告が過去の悪行や祖代々の神事の維持を口実にして審査(ドキマシアー)を不当に通過しようとしていると告発する。そして、彼の父親の犯した民主政転覆や被告自身の不法行為を指摘し、陪審員たちに厳格な審査を求める。
- §9-15
審査法の意義とアルコーン職の重大性
告発者は審査法の歴史的背景から寡頭派排除の重要性を解き、単年限りの評議員と、終身の特権を伴うアルコーン職の重みを対比する。さらに、彼を適格とすれば市民の不信を買い、先に行われたレオダマスの判定とも矛盾すると指摘する。
- §16-24
市内派の弁明への反論とトラシュブロスの裏切り
告発者は、被告エウアンドロスが市内派の保護を盾に取るであろうことを予測して反論し、またエウアンドロスの弁護人トラシュブロスが重大な国家反逆行為を行ってきたことを暴露して、審査においてどちらの言を信頼すべきかを評議会に問いかける。
