底本
Aristotle. Aristotelis Opera, Volume 3. Bekker, Immanuel, editor. Oxford: Oxford University Press, 1837.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、生命の根本的な現象である青年期と老年期、生と死、そしてこれらに関わる呼吸の仕組みを探究する自然科学・哲学の著作です。著者は、動物や植物の観察や実験を通じて、生命活動を司る原理が身体のどこに存在するかを追究します。議論の前半では、感覚や栄養摂取の源泉である「魂」が身体の中央、特に有血動物においては心臓に位置していることを、発生過程や分割実験を根拠に論証します。後半では、生命維持に不可欠な「体内の熱」に焦点を当て、火が消滅する原理との比較から、熱を維持・冷却することの必要性を説明します。最終的に、動植物が自らの生命を保存するために用いる冷却の手段を明らかにし、生命の本質的なメカニズムに迫ります。
目次
4 チャンク
引用方式:chapter
- §1
魂の座となる身体の中間部位と生物の構造
青年と老年、生と死、呼吸についての探究を始め、魂が身体の特定の部位(栄養摂取や感覚の共通の原理がある中間部分)に存在すること、そしてその器官が動物と植物において「上」と「下」でどのように対応しているかを論じる。
- §2
身体の三分構造と栄養摂取の原理の所在
完全な動物を構成する三つの部分と、移動用の付属器官について説明し、生命を維持する栄養摂取の原理が身体の「中間」にあることを、昆虫や植物の分割実験、および高等動物における統一性を根拠に論じる。
- §3-4
発生と心臓の最先形成からみる中心の原理
植物の発生や接ぎ木、有血動物における心臓の最先形成などの観察事実、および自然の最善性という理論的観点から、感覚・栄養・温熱の支配的原理が身体の中心(心臓)にあることを論じる。
- §5-6
火の消滅の様式と生命維持における冷却の必要性
火の消滅の二つの様式(立ち枯れと消火)についてその共通の原因を説明し、生命保存のために身体の熱を冷却することの必要性と、植物や動物における冷却の手段を論じている。
