ルキアノス · Lucian
神々の対話
The Parliament of the Gods
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底本
Lucian, Vol. 5. Harmon, Austin Morris, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1936 (printing).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。
要旨
本作は、天上の神々の地位や威信が脅かされている現状をめぐり、オリンポスで開かれた神々の議会を描く風刺的な対話篇です。主神ゼウスが主催する会議において、手厳しい批判で知られる神モモス(Momos)が発言権を得て、天界に蔓延する偽りの神々を次々と告発していきます。モモスは、人間出身のディオニュソスやその奇妙な従者たち、ヘラクレスやアスクレピオスといった半神たちの天界入りを非難し、ゼウス自身の奔放な女性関係がその原因であると糾弾します。さらに彼の批判は、東洋の異邦の神々やエジプトの獣頭の神々、そして哲学者たちが作り出した「運命」などの空虚な概念にまで及びます。最終的にモモスは、これら不法な神々を排除するための具体的な法案を読み上げ、ゼウスがこれを承認して全員に厳格な身元審査を命じることで、天界の秩序回復へと向かいます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-4
モモスによる偽りの神々とディオニュソス一行の告発
ゼウスが開催したオリンポスの会議において、モモスが発言権を得て、人間出身の偽りの神々やその奇妙な従者たちが天上に入り込んで神として振る舞っている現状を批判し始める。彼はまずディオニュソスとその奇怪な追随者たち(パン、シレノス、サテュロス)の素性を暴露する。
- §5-8
モモスによる英雄たちの神格化とゼウスの放縦への批判
モモスはディオニュソスが連れてきた人間たちの天界入りを滑稽だと非難し、さらにアスクレピオスやヘラクレスら半神を増やした張本人としてゼウス自身の女性関係や、神々とその人間の親族との間の理不尽な格差を厳しく糾弾する。
- §9-13
異邦の神々と空虚な概念へのモモスの糾弾
モモスは、東洋の異邦の神々やエジプトの獣頭の神々、また神格化された人間の英雄たちの乱入を痛烈に批判する。さらに、哲学者たちの捏造した「徳」や「運命」などの空虚な概念のせいで、神々への犠牲が失われていると糾弾して演説を終える。
- §14-19
偽りの神々を排除する決議案の朗読と承認
モモスは天上への不法登録者や偽りの神々を排除するための具体的な決議案を読み上げ、ゼウスはこれを承認して全天上の者たちに審査のための身元証明を準備するよう命じる。
