ガレノス · Galen
神経の解剖について
The Anatomy of the Nerves
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底本
Galen. Claudii Galeni Opera Omnia, Volume 2. Kühn, Karl Gottlob, editor. Leipzig: Knobloch, 1821.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古代ローマの医師ガレノスによる、人体における神経系の解剖学的構造と機能を体系的に叙述した医学著作である。すべての運動と感覚が神経に依存するという基本前提のもと、脳から生じる脳神経と脊髄から生じる脊髄神経の走行や分布が詳細に説明される。前半では、視神経から始まる脳神経の各対が扱われ、顔面、顎、舌、さらには喉頭へと至る複雑な経路が解剖学的に検証される。特に自身が発見した反回神経の機能や、すべての神経が左右対称に存在するという不変の法則が強調される。後半では、首から仙骨に至る脊髄から分岐する各神経の起始と、頭頸部、上肢、胸腹部、下肢、会陰部など全身の筋肉や器官への緻密な分布経路が順を追って解説される。従来の解剖学者たちの誤りを正しながら、神経系全体の有機的なつながりを明らかにする一冊である。
目次
7 チャンク
引用方式:chapter
- §1-4
神経の起源と最初の三対の脳神経
ガレノスが、すべての運動と感覚が神経に依存することを示し、脳から起始する最初の三つの神経の対(視神経、眼球運動神経、および第三の柔らかい神経)の解剖学的特徴を解説する。
- §5
第三・第四の脳神経の分岐と左右対称の法則
第四の神経の対の走行と、顎、歯、顔面、舌(味覚)などへ広範囲に分岐する第三の神経の対の解剖学的構造を説明し、すべての脳・脊髄神経が左右対称に存在するという不変の法則を強調する。
- §6-9
マリノスによる第五・第六・第七脳神経の走行
マリノスが命名した第5、第6、第7の脳神経の走行と分布、およびそれらが他の神経と複雑に混ざり合うことによる解剖学者たちの混乱を論じる。
- §10
第六脳神経と反回神経による喉頭の支配
ガレノスは脳から出る第六の対(迷走神経など)の走行と喉頭への分布、特に自身が発見した反回神経の機能について論じ、従来の解剖学者たちの誤りを指摘する。
- §11-13
第一から第三脊髄神経の起始と頭頸部への分布
脊髄神経の第一、第二、第三の対について、それぞれの起始と頭部・頸部・耳周辺の筋肉への分布、他神経との吻合による分布を説明する。
- §14-15
第四から第八脊髄神経の共通構造と走行経路
脊髄から生じる第四から第八の神経の対について、起始部での分岐や頭頸部の筋肉への分布といった共通構造を整理した上で、それぞれの対に固有の分岐経路、特に横隔膜、肩甲骨、上腕へ至る具体的な走行を説明している。
- §16-17
胸神経と腰仙骨神経の起始および体幹と四肢への分布
胸髄神経と腰髄・仙髄神経の起始、およびそれらの上肢、胸腹壁、下肢、会陰部への分布経路について、概略的な説明を行う。
