ヒュペレイデス · Hypereides
アテノゲネス弾劾
Against Athenogenes
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Hyperides. Minor Attic Orators, Vol. 2. Burtt, J. O., editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1954 (printing).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0030.tlg003.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 1 件・原文 5 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 6 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、罠に嵌められて莫大な負債を負わされたアテナイの素朴な農民が、香料店の主であるアテノゲネスを相手取って契約の無効を訴える法廷演説です。原告である語り手は、アテノゲネスとその協力者アンティゴナの巧みな甘言に惑わされ、奴隷のミダスとその息子たちの購入と同時に、香料店に付随する些細な債務を引き受ける契約に署名させられました。しかし、契約後に発覚したのは、到底支払えないほどの巨額の隠された負債でした。原告は、欺瞞や不当な状況下での合意は無効であるとする数々の法律やソロンの規定を引用し、契約の不当性を法的に論証します。さらに、相手の非道さを際立たせるため、カイロネイアの戦いから逃亡したアテノゲネスの恥ずべき過去や他国での不法行為を暴露します。最後に語り手は、騙された自身を破滅から救い、悪徳なアテノゲネスを処罰するよう陪審員に熱烈に懇願して演説を締めくくります。
目次
6 チャンク
引用方式:section
- §1-6
アンティゴナの仲介と奴隷売買の契約交渉
語り手はアンティゴナの巧みな協力によってアテノゲネスとの交渉に臨む。アテノゲネスは奴隷ミダスとその息子の譲渡を提案し、香料店の些細な債務も同時に引き受けるよう語り手を誘導する。
- §7-13
欺瞞による債務契約の締結と法廷への召喚
原告は、アテノゲネスの罠にはまり莫大な債務を引き受ける契約に署名させられた経緯と、その後に発覚した多額の隠された負債について詳述し、契約の無効性を訴えるためにアテノゲネスを法廷に召喚したと説明します。
- §14-18
詐欺による契約の無効と関連法の引用
原告は、アゴラにおける不欺の原則、奴隷の瑕疵担保責任、正当な婚約による嫡出子規定、不当な状況での遺言無効規定など、様々な具体的法律を引用し、不当な合意や詐欺による契約は法的に無効であると論じる。
- §19-23
債務の不知の否定と主人の責任に関する法
アテノゲネスが香料店の債務を知らなかったと言い張ることの不合理さを指摘し、奴隷の不利益は主人が負うべきだとするソロンの法律を引いて契約の不当性を主張する。
- §24-29
少年を介した謀計とアテノゲネスの逃亡
語り手は、アテノゲネスが少年を操って自分に圧力をかけ、不当な高値で奴隷全員を買い取らせようとした陰謀を明かす。さらに、農民である自分が騙された不運を訴え、カイロネイアの戦い直前にアテノゲネスが敵前逃亡してトロイゼンへ不法移住した恥ずべき過去を暴露する。
- §30-frag_36
トロイゼンでの背信行為の暴露と陪審員への懇願
原告はアテノゲネスがトロイゼンでも市民を裏切って追放した悪行を暴露し、関連する法や証言を提示します。そして、彼のような悪人を処罰し、騙されて破滅の危機にある自分を救うよう陪審員に懇願します。
