ヒュペレイデス · Hypereides
リュコプロン擁護
For Lycophron
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底本
Hyperides. Minor Attic Orators, Vol. 2. Burtt, J. O., editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1954 (printing).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、新婚の女性に対して不義を唆したという容疑で告発されたアテナイの市民リコフロン(Lykophron)の無罪を主張する法廷弁論です。弁論の中で被告側は、告発者アリストンやリコゥルゴスによる訴えがいかに不条理であるかを、結婚式という公開の場の状況や証人の存在を挙げて論証します。また、原告が正規の手続きを迂回し、自身にリスクがない弾劾制度(エサンゲリア)を悪用して不当な誹謗中傷を行っていることを厳しく批判します。後半では、告発内容の自己矛盾を暴き、リコフロン自身の公的功績と身の潔白を訴えます。最後には、一私人の弁護の不利を補うために裁判員の許可を得て、共同弁護人(シュネゴロス)を壇上に呼び寄せ、無罪の評決を求めます。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §frag_1-5
アリストンの悪意の告発と不義疑惑の反駁
リコフロン擁護の冒頭および断片部分であり、告発者アリストンの悪意ある訴訟ビジネスを暴露し、リコゥルゴスが主張する新婦への不義のそそのかしという容疑の不合理さを結婚式の公開性から反論する。
- §6-12
花嫁唆しの告発の不条理と弾劾制度の濫用
リコフロンは、結婚の付き添いの場で新婦に夫を避けるよう唆したという告発が、現場の状況や証人の存在から見て理不尽であることを説く。さらに、原告アリストンが通常の手続きを迂回して危険のない弾劾制度を悪用し、不当な誹謗や弁護妨害を行っていると厳しく批判する。
- §13-20
生涯の公的功績による潔白の主張と弁護人の登壇
被告は告発内容の矛盾を指摘し、自身のこれまでの公的功績や身の潔白を主張した上で、一私人としての不利を補うために、裁判員たちの許可を得て弁護人を壇上に呼び寄せる。
