デモステネス · Demosthenes
第三十三弁論 アパトゥリオスへの抗弁
Against Apaturius
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底本
Demosthenes. Orationes, Vol. II, Part 2. Rennie, W., editor. Oxford: Clarendon Press, 1921.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、古代アテナイの商事法廷において、自身が他人の債務の保証人ではないことを主張する弁論です。原告である語り手は、被告アパトゥリオス(Apaturius)による訴訟がいかに不当であるかを論じます。発端は、アパトゥリオスとパルメノン(Parmenon)という人物の間の債務トラブルに原告が介入し、両者の間で私的仲裁の合意が結ばれたことにありました。しかし、アパトゥリオスは仲裁人アリストクレス(Aristocles)と共謀して契約書を破棄し、パルメノンの不在中に不当な欠席判決を下します。これに対し原告は、請求が長年なされなかった事実や、保証の有効期間を一年とする法律を根拠に、自身が保証人ではないと反論します。最終的に、契約書が存在しない状態での訴追の不当性と相手方の矛盾を暴き、自らの無実を法廷に訴えかけています。
目次
5 チャンク
引用方式:section
- §1-8
商事訴訟法とアパトゥリオスの不当な訴え
弁論者は、商事訴訟に関する法規定を説明した上で、相手方アパトゥリオスが法に反する不当な訴訟を起こしていること、およびその背後にある債務トラブルの経緯について述べます。
- §9-15
アパトゥリオスの逃亡企図と契約清算および仲裁合意
アパトゥリオスが船と奴隷を処分してアテナイから逃亡しようと企てたため、原告はパルメノンのために介入して資金を回収し、すべての契約を清算した。その後、パルメノンとアパトゥリオスの間で生じた新たな紛争を解決するため、両者は私的な仲裁合意を結んだ。
- §16-23
不正な仲裁裁定と保証人疑惑に対する反論
アパトゥリオスとアリストクレスが共謀して仲裁契約書を破棄し、パルメノンが災難で不在の隙にアリストクレスが単独で不当な欠席判決を下した経緯を説明する。その後、原告は自分がパルメノンの保証人ではないことを、保証人の事実と時間の経過という証拠に基づいて反論し始める。
- §24-30
請求の遅延と保証期間の時効による反証
弁論者は、アパトゥリオスが3年間もの間自分に保証の履行を請求しなかった矛盾や、保証の有効期間を1年と定める法律を指摘し、自分が保証人ではないことを主張する。さらに、元の契約書が紛失した状態での訴訟提起の不当性を説く。
- §31-38
アリストクレスの単独裁定の無効と契約書の欠如
原告アパトゥリオスの主張の矛盾と、単独で不当な裁定を下した仲裁人アリストクレスの不正を指摘し、契約書が存在しない以上、保証人としての責任を問うことは不当であると訴える。
