Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §3.6.6.pr

不正な金銭供与に対する訴権の一年の出訴期限の起算点

626 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

ガイウスは、訴訟を阻止するため、または誘発するために金銭が支払われた場合における、1年の制限期間の起算点について、当事者が支払いの事実を知った時とすべきであると論じている。

[GAIUS libro quarto ad edictum prouinciale. ] §3.6.6.prAnnus autem in personam quidem eius, qui dedit pecuniam ne secum ageretur, ex eo tempore cedit, ex quo dedit, si modo potestas ei fieret experiundi.
[ガイウス著『地方告示註釈書』第四巻] ところで、(訴権の期限である)一年は、自分を相手取って訴訟が提起されないようにと金を支払った者自身については、彼がその金を支払った時から進行を始める、ただし彼に訴えを提起する機会がある限りにおいてである。
in illius uero personam, cum quo ut agatur alius pecuniam dedit, dubitari potest, utrum ex die datae pecuniae numerari debeat, an potius ex quo cognouit datam esse: quia qui nescit, is uidetur experiundi potestatem non habere.
これに対して、他人がその者を相手取って訴訟を提起させる目的で金を支払った対象となった者については、その金が支払われた日から計算すべきか、それともむしろ、彼がその支払われたことを知った時から計算すべきか、疑いが生じうる。 なぜなら、知らない者は訴えを提起する機会を持たないとみなされるからである。
et uerius est ex eo annum numerari, ex quo cognouit.
そして、彼が知った時から一年を計算するのがより正しい。

語釈・文法注

  1. §3.6.6.prcum quo ut agatur — 関係代名詞 `quo`(先行詞は `illius`)に前置詞 `cum` が合体した `cum quo` と、目的を示す接続詞 `ut` が隣接しており、「その者を相手取って(`cum quo`)訴訟が提起される(`agatur`)ように」という意味を表す。`agatur` は受動態の三人称単数で、非人称的に用いられている。
  2. §3.6.6.prex die datae pecuniae — 完了分詞 `datae` が名詞 `pecuniae` を修飾する、いわゆる「アブ・ウルベ・コンディタ(ローマ建国より)」型の主導的分詞構文。単に「支払われた金の日から」ではなく、「金が支払われたという出来事の日から」と解釈される。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §3.6.6.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:3.6.6.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。