Humanitext Reader

マルクス・アウレリウス · 自省録 §8.28.1

痛みの受け止め方と魂の自律性

299 / 486 箇所 · ギリシア語

要旨

著者は、痛みが肉体の悪であるなら肉体自身に語らせ、魂の悪であるなら魂がその平静を保ってそれを悪と判断しなければよいとし、すべての心の働きは内面にあり外部から侵入されないと論じる。

§8.28.1Ὁ πόνος ἤτοι τῷ σώματι κακόν· οὐκοῦν ἀποφαινέσθω· ἢ τῇ ψυχῇ·
痛みは、肉体にとって悪であるか(それなら、肉体自身に表明させるがよい)、あるいは魂にとって[悪であるか]のどちらかである。
ἀλλ’ ἔξεστιν αὐτῇ τὴν ἰδίαν αἰθρίαν καὶ γαλήνην διαφυλάσσειν καὶ μὴ ὑπολαμβάνειν ὅτι κακόν.
しかし、魂には、自らの澄み切った静けさと平穏を保ち、[痛みが]悪であるとみなさないことが可能である。
πᾶσα γὰρ κρίσις καὶ ὁρμὴ καὶ ὄρεξις καὶ ἔκκλισις ἔνδον καὶ οὐδὲν ὧδε ἀναβαίνει.
なぜなら、あらゆる判断、衝動、欲求、忌避は内側にあり、何ものもここへ上ってこないからである。

語釈・文法注

  1. §8.28.1ἀποφαινέσθω — 三人称単数現在中動態命令法。主語は明示されていないが、前節の τῷ σώματι(肉体)を補って解釈するのが文脈上最も自然である。「肉体が(苦痛を感じていると)主張するがよい」の意。著者の別の箇所(7.16など)の並行表現からも裏付けられる。
  2. §8.28.1ὧδε — 「ここへ」を意味する指示副詞で、ここでは魂の内側(ἔνδον)、すなわち理性的支配中枢(ἡγεμονικόν)の座を指す。外部の肉体的刺激が魂の自律的判断力を自動的に侵すことはないという主旨を表す。

この箇所を引用する

マルクス・アウレリウス, 自省録 §8.28.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:greekLit:tlg0562.tlg001.humanitext-grc2:8.28.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。