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エウテュデモス

§279

幸福に必要な善いものと知恵が幸運であること

ソクラテスとクレイニアスは、人間が幸福になるための「良いもの」のリストアップを始め、富や健康、徳などを挙げた後、最大の「良いもの」として「幸運」を想起する。しかしソクラテスは、「知恵こそが幸運である」と主張し、様々な専門技術者がその分野において最も幸運であることを例示してクレイニアスを驚かせる。

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§279

ΣΩ. οὐδεὶς ὅστις οὔκ,1 ἔφη ὁ Κλεινίας.—εἶεν, ἦν δʼ ἐγώ· τὸ δὴ μετὰ τοῦτο, ἐπειδὴ βουλόμεθα εὖ πράττειν, πῶς ἂν εὖ πράττοιμεν; ἆρʼ ἂν εἰ ἡμῖν πολλὰ κἀγαθὰ εἴη; ἢ τοῦτο ἐκείνου ἔτι εὐηθέστερον; δῆλον γάρ που καὶ τοῦτο ὅτι οὕτως ἔχει.—συνέφη.—φέρε δή, ἀγαθὰ δὲ ποῖα ἄρα τῶν ὄντων τυγχάνει ἡμῖν ὄντα; ἢ οὐ χαλεπὸν οὐδὲ σεμνοῦ ἀνδρὸς πάνυ τι οὐδὲ τοῦτο ἔοικεν εἶναι εὐπορεῖν; πᾶς γὰρ ἂν ἡμῖν εἴποι ὅτι τὸ πλουτεῖν ἀγαθόν· ἦ γάρ;— πάνυ γʼ, ἔφη.—οὐκοῦν καὶ τὸ ὑγιαίνειν καὶ τὸ καλὸν εἶναι καὶ τἆλλα κατὰ τὸ σῶμα ἱκανῶς παρεσκευάσθαι;—συνεδόκει.—ἀλλὰ μὴν εὐγένειαί γε καὶ δυνάμεις καὶ τιμαὶ ἐν τῇ ἑαυτοῦ δῆλά ἐστιν ἀγαθὰ ὄντα.—ὡμολόγει.—τί οὖν, ἔφην, ἔτι ἡμῖν λείπεται τῶν ἀγαθῶν; τί ἄρα ἐστὶν τὸ σώφρονά τε εἶναι καὶ δίκαιον καὶ ἀνδρεῖον; πότερον πρὸς Διός, ὦ Κλεινία, ἡγῇ σύ, ἐὰν ταῦτα τιθῶμεν ὡς ἀγαθά, ὀρθῶς ἡμᾶς θήσειν, ἢ ἐὰν μή; ἴσως γὰρ ἄν τις ἡμῖν ἀμφισβητήσειεν· σοὶ δὲ πῶς δοκεῖ;— ἀγαθά, ἔφη ὁ Κλεινίας.— εἶεν, ἦν δʼ ἐγώ· τὴν δὲ σοφίαν ποῦ χοροῦ τάξομεν;2 ἐν τοῖς ἀγαθοῖς, ἢ πῶς λέγεις;— ἐν τοῖς ἀγαθοῖς. —ἐνθυμοῦ δὴ μή τι παραλείπωμεν τῶν ἀγαθῶν, ὅτι καὶ ἄξιον λόγου.— ἀλλά μοι δοκοῦμεν, ἔφη, οὐδέν, ὁ Κλεινίας.—καὶ ἐγὼ ἀναμνησθεὶς εἶπον ὅτι ναὶ μὰ Δία κινδυνεύομέν γε τὸ μέγιστον τῶν ἀγαθῶν παραλιπεῖν.— τί τοῦτο; ἦ δʼ ὅς.—τὴν εὐτυχίαν, ὦ Κλεινία· ὃ πάντες φασί, καὶ οἱ πάνυ φαῦλοι, μέγιστον τῶν ἀγαθῶν εἶναι.— ἀληθῆ λέγεις, ἔφη.—καὶ ἐγὼ αὖ πάλιν μετανοήσας εἶπον ὅτι ὀλίγου3 καταγέλαστοι ἐγενόμεθα ὑπὸ τῶν ξένων ἐγώ τε καὶ σύ, ὦ παῖ Ἀξιόχου.— τί δή, ἔφη, τοῦτο; —ὅτι εὐτυχίαν ἐν τοῖς ἔμπροσθεν θέμενοι νυνδὴ αὖθις περὶ τοῦ αὐτοῦ ἐλέγομεν.— τί οὖν δὴ τοῦτο; —καταγέλαστον δήπου, ὃ πάλαι πρόκειται, τοῦτο πάλιν προτιθέναι καὶ δὶς ταὐτὰ λέγειν.— πῶς, ἔφη, τοῦτο λέγεις; —ἡ σοφία δήπου, ἦν δʼ ἐγώ, εὐτυχία ἐστίν· τοῦτο δὲ κἂν παῖς γνοίη.—καὶ ὃς ἐθαύμασεν· οὕτως ἔτι νέος τε καὶ εὐήθης ἐστί.—κἀγὼ γνοὺς αὐτὸν θαυμάζοντα, ἆρα οὐκ οἶσθα, ἔφην, ὦ Κλεινία, ὅτι περὶ αὐλημάτων εὐπραγίαν4 οἱ αὐληταὶ εὐτυχέστατοί εἰσιν;—συνέφη.—οὐκοῦν, ἦν δʼ ἐγώ, καὶ περὶ γραμμάτων γραφῆς τε καὶ ἀναγνώσεως οἱ γραμματισταί;— πάνυ γε. —τί δέ; πρὸς τοὺς τῆς θαλάττης κινδύνους μῶν οἴει εὐτυχεστέρους τινὰς εἶναι τῶν σοφῶν κυβερνητῶν, ὡς ἐπὶ πᾶν εἰπεῖν;— οὐ δῆτα.

ソクラテス:「いない者は誰もいません」とクレイニアスは言った。――「よろしい」と私は言った。「その次のことだが、我々はよく生きたいと望んでいるのだから、どのようにすればよく生きられるだろうか。もし我々に多くの良いものがあるならだろうか。それとも、これもまた先ほどのことよりもさらに愚かしい問いだろうか。というのも、これもまたそうであることは自明だろうからだ」――彼は同意した。――「さあ、それでは、存在するもののうちで、我々にとって良いものであるのは一体どのようなものだろうか。それとも、これを見出すこともまた難しくなく、極めて知恵のある人を必要とするわけでもなく、容易に答えられるように思われるだろうか。なぜなら、誰もが我々に、富むことは良いことだと言うだろうから。そうではないかね」――「全くその通りです」と彼は言った。――「それなら、健康であることや、美しいこと、その他の身体に関するものが十分に備わっていることもそうだね」――彼は同意した。――「だがまた、名門の生まれであることや、権力、自国における名誉なども、良いものであることは明らかだ」――彼は同意した。――「では、我々にとって、良いもののうちまだ何が残されているだろうか」と私は言った。「節度があること、正義にかなっていること、勇敢であることは一体何だろうか。ゼウスにかけて、クレイニアスよ、我々がこれらを良いものとして置くなら、正しく置くことになると君は思うかね、それともそうではないと思うかね。なぜなら、おそらく誰かが我々に異議を唱えるかもしれないからだ。しかし君はどう思うかね」――「良いものです」とクレイニアスは言った。――「よろしい」と私は言った。「では、知恵はどの隊列に配置しようか。良いものの中にだろうか、それとも君はどう言うかね」――「良いものの中にです」――「では、我々が良いもののうちで、言及に値するものを何か見落としていないか、よく考えておくれ」――「ですが、何も見落としていないように私には思われます」とクレイニアスは言った。――すると私は思い出して言った。「いや、ゼウスにかけて、我々は最も偉大な良いものを見落とすところだった」――「それは何ですか」と彼は言った。――「幸運だよ、クレイニアス。誰もが、たとえ極めて卑俗な人々であっても、良いもののうちで最大のものだと言っているものだ」――「おっしゃる通りです」と彼は言った。――そして私は再び考えを改めて言った。「アクシオコスの息子よ、私と君は、あの異邦人たちからもう少しで物笑いの種になるところだった」――「どうしてですか」と彼は言った。――「なぜなら、前にすでに幸運を置いておきながら、今また同じことについて話していたからだ」――「では、それがどうしたのですか」――「前に提示されたものを再び提示し、二度同じことを言うのは、言うまでもなく滑稽なことだからだ」――「どういう意味でそうおっしゃるのですか」と彼は言った。――「知恵こそが幸運なのだからね」と私は言った。「これなら子供でもわかることだ」――すると彼は驚いた。彼はそれほどまだ若く、無邪気なのだ。――彼が驚いているのを察して、私は言った。「クレイニアスよ、君は、笛の演奏においてうまくやることに関して、笛吹きたちが最も幸運だということを知らないのかね」――彼は同意した。――「それなら」と私は言った。「文字を書き読むことに関しても、読み書きの教師たちがそうだね」――「全くその通りです」――「では、海の危険に対して、一般的に言って、知恵のある舵手たちよりも幸運な者たちがほかにいると思うかね」――「いいえ、決して」

構文注4 件
  1. 279οὐδεὶς ὅστις οὔκ

    主節の非人称表現 οὐδεὶς ἔστιν ὅστις οὐκ(そうでない者は誰もいない、すなわち「誰もが皆そうである」)において、be動詞である ἔστιν が省略された極めて一般的な慣用表現である。

  2. 279cποῦ χοροῦ τάξομεν;

    疑問副詞 ποῦ(どこに)に属格 χοροῦ(合唱隊、隊列)が結合した形。この属格は、場所や帰属を示す部分属格(「どの合唱隊の内に」)あるいは、比喩的に「どの分類グループに」配置するかを問う表現。

  3. 279cὀλίγου

    「もう少しで〜するところだった」「危うく〜しかけた」という事実上の副詞的意味を持つ属格。もともとは ὀλίγου δεῖν(少しの欠乏を要する)という不定詞句の δεῖν が省略された慣用表現。

  4. 279eπερὶ αὐλημάτων εὐπραγίαν

    εὐπραγία(成功、うまくやること)という名詞の対格。前置詞 περί と結びつく対格であり、前置詞句 περὶ αὐλημάτων(笛の演奏に関して)によって修飾されている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 注 1 件
urn:cts:greekLit:tlg0059.tlg021.humanitext-grc2:279