- 底本
- Platonis Opera, Tomus I: Tetralogia I-II. Burnet, John, 1863-1928, editor. Oxford: Clarendon Press, 1905.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:greekLit:tlg0059.tlg007.humanitext-grc2:228-229
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
客人とテアイテトスは、魂における二つの悪(病としての邪悪、および醜さとしての無知)を区別し、無知に対する教示術の中に、最大の愚昧(知らないのに知っていると思うこと)を正す教育(パイデイア)を見出す。
ΞΕ. τὸ μὲν οἷον νόσον ἐν σώματι, τὸ δʼ οἷον αἶσχος ἐγγιγνόμενον. ΘΕΑΙ. οὐκ ἔμαθον. ΞΕ. νόσον ἴσως καὶ στάσιν οὐ ταὐτὸν νενόμικας; ΘΕΑΙ. οὐδʼ αὖ πρὸς τοῦτο ἔχω τί χρή1 με ἀποκρίνασθαι. ΞΕ. πότερον ἄλλο τι στάσιν ἡγούμενος ἢ τὴν τοῦ φύσει συγγενοῦς ἔκ τινος διαφθορᾶς διαφοράν; ΘΕΑΙ. οὐδέν. ΞΕ. ἀλλʼ αἶσχος ἄλλο τι πλὴν τὸ τῆς ἀμετρίας πανταχοῦ δυσειδὲς ἐνὸν γένος; ΘΕΑΙ. οὐδαμῶς ἄλλο. ΞΕ. τί δέ; ἐν ψυχῇ δόξας ἐπιθυμίαις καὶ θυμὸν ἡδοναῖς καὶ λόγον λύπαις καὶ πάντα ἀλλήλοις ταῦτα τῶν φλαύρως ἐχόντων2 οὐκ ᾐσθήμεθα διαφερόμενα; ΘΕΑΙ. καὶ σφόδρα γε. ΞΕ. συγγενῆ γε μὴν ἐξ ἀνάγκης σύμπαντα γέγονεν. ΘΕΑΙ. πῶς γὰρ οὔ; ΞΕ. στάσιν ἄρα καὶ νόσον τῆς ψυχῆς πονηρίαν λέγοντες ὀρθῶς ἐροῦμεν. ΘΕΑΙ. ὀρθότατα μὲν οὖν. ΞΕ. τί δʼ; ὅσʼ ἂν κινήσεως μετασχόντα καὶ σκοπόν τινα θέμενα πειρώμενα τούτου τυγχάνειν καθʼ ἑκάστην ὁρμὴν παράφορα αὐτοῦ γίγνηται καὶ ἀποτυγχάνῃ, πότερον αὐτὰ φήσομεν ὑπὸ συμμετρίας τῆς πρὸς ἄλληλα ἢ τοὐναντίον ὑπὸ ἀμετρίας αὐτὰ πάσχειν; ΘΕΑΙ. δῆλον ὡς ὑπὸ ἀμετρίας. ΞΕ. ἀλλὰ μὴν ψυχήν γε ἴσμεν ἄκουσαν πᾶσαν πᾶν ἀγνοοῦσαν. ΘΕΑΙ. σφόδρα γε. ΞΕ. τό γε μὴν ἀγνοεῖν ἐστιν ἐπʼ ἀλήθειαν ὁρμωμένης ψυχῆς, παραφόρου συνέσεως γιγνομένης,3 οὐδὲν ἄλλο πλὴν παραφροσύνη. ΘΕΑΙ. πάνυ μὲν οὖν. ΞΕ. ψυχὴν ἄρα ἀνόητον αἰσχρὰν καὶ ἄμετρον θετέον. ΘΕΑΙ. ἔοικεν. ΞΕ. ἔστι δὴ δύο ταῦτα, ὡς φαίνεται, κακῶν ἐν αὐτῇ γένη, τὸ μὲν πονηρία καλούμενον ὑπὸ τῶν πολλῶν, νόσος αὐτῆς σαφέστατα ὄν. ΘΕΑΙ. ναί. ΞΕ. τὸ δέ γε ἄγνοιαν μὲν καλοῦσι, κακίαν δὲ αὐτὸ ἐν ψυχῇ μόνον γιγνόμενον οὐκ ἐθέλουσιν ὁμολογεῖν. ΘΕΑΙ. κομιδῇ συγχωρητέον, ὃ νυνδὴ λέξαντος ἠμφεγνόησά σου,4 τὸ δύο εἶναι γένη κακίας ἐν ψυχῇ, καὶ δειλίαν μὲν καὶ ἀκολασίαν καὶ ἀδικίαν σύμπαντα ἡγητέον νόσον ἐν ἡμῖν, τὸ δὲ τῆς πολλῆς καὶ παντοδαπῆς ἀγνοίας πάθος αἶσχος θετέον. ΞΕ. οὐκοῦν ἔν γε σώματι περὶ δύο παθήματε τούτω δύο τέχνα τινὲ ἐγενέσθην; ΘΕΑΙ. τίνε τούτω;
客人:一方は体に生じる病気のようなものであり、他方は醜さのようなものだ。 テアイテトス:分かりません。 客人:君は、病気と内紛を同じものとは考えていないのだろう? テアイテトス:これに対してもまた、何と答えるべきか分かりません。 客人:内紛とは、生まれつき親縁関係にあるものの、何らかの破滅から生じる不調和以外のものだと考えているのかね。 テアイテトス:いいえ、それ以外のものではありません。 客人:では、醜さとは、どこに存在しても見苦しい、不均衡という類以外のものかね。 テアイテトス:決してそれ以外のものではありません。 客人:ではこれはどうだ。状態の悪い人々においては、魂の中で、思い込みが欲求と、怒りが快楽と、理性が苦痛と、そしてこれらすべてが互いに争っているのを、私たちは気づいていないだろうか。 テアイテトス:大いに気づいています。 客人:だが、これらはすべて必然的に親縁関係にある。 テアイテトス:どうしてそうではないことがありましょう。 客人:それなら、魂の邪悪さを内紛であり病気であると言うとき、私たちは正しく語ることになるね。 テアイテトス:全くその通り、この上なく正しいです。 客人:では、これはどうだ。運動にあずかっており、何らかの目標を定めて衝動のたびにそれを達成しようと試みながらも、目標を外れて失敗してしまうものすべてについて、それらがそのような目に遭うのは、互いの間の均衡によるものと言うべきか、それとも反対に、不均衡によるものと言うべきか。 テアイテトス:不均衡によるものであることは明らかです。 客人:だがしかし、私たちはすべての魂が、何であれ無知であるのは意に反してのことであることを知っている。 テアイテトス:大いに知っています。 客人:しかし、魂が真理に向かって邁進しているのに、理解が目標を外れてしまう状態、すなわち無知とは、理性の狂い以外の何ものでもない。 テアイテトス:全くその通りです。 客人:そうすると、理性を欠いた魂は、醜く、不均衡なものであると規定せねばならないね。 テアイテトス:そのようです。 客人:したがって、魂における悪の類は、どうやらこれら二つである。一方は多くの人々によって邪悪と呼ばれているもので、これはきわめて明白に魂の病気である。 テアイテトス:はい。 客人:しかし他方は無知と呼ばれているが、彼らは、それが魂の中だけで生じる悪徳であることを認めようとはしない。 テアイテトス:全面的に同意せねばなりません。あなたが先ほどおっしゃったときには私は不審に思いましたが、魂には二つの悪の類があり、臆病や放縦、不正はすべて私たちの中の病気とみなされるべきであり、一方、多大で多様な無知という状態は醜さと規定されるべきである、ということを。 客人:ところで、体におけるこれら二つの疾患に対しては、二つの技術が生じたのではないかね。 テアイテトス:その二つとは何ですか。
ΞΕ. περὶ μὲν αἶσχος γυμναστική, περὶ δὲ νόσον ἰατρική. ΘΕΑΙ. φαίνεσθον. ΞΕ. οὐκοῦν καὶ περὶ μὲν ὕβριν καὶ ἀδικίαν καὶ δειλίαν ἡ κολαστικὴ πέφυκε τεχνῶν μάλιστα δὴ πασῶν προσήκουσα Δίκῃ. ΘΕΑΙ. τὸ γοῦν εἰκός, ὡς εἰπεῖν κατὰ τὴν ἀνθρωπίνην δόξαν. ΞΕ. τί δέ; περὶ σύμπασαν ἄγνοιαν μῶν ἄλλην τινὰ ἢ διδασκαλικὴν ὀρθότερον εἴποι τις ἄν; ΘΕΑΙ. οὐδεμίαν. ΞΕ. φέρε δή· διδασκαλικῆς δὲ ἆρα ἓν μόνον γένος φατέον ἢ πλείω, δύο δέ τινε αὐτῆς εἶναι μεγίστω;5 σκόπει. ΘΕΑΙ. σκοπῶ. ΞΕ. καί μοι δοκοῦμεν τῇδε ἄν πῃ τάχιστα εὑρεῖν. ΘΕΑΙ. πῇ; ΞΕ. τὴν ἄγνοιαν ἰδόντες εἴ πῃ κατὰ μέσον αὑτῆς τομὴν ἔχει τινά. διπλῆ γὰρ αὕτη γιγνομένη δῆλον ὅτι καὶ τὴν διδασκαλικὴν δύο ἀναγκάζει μόρια ἔχειν, ἓν ἐφʼ ἑνὶ τῶν αὑτῆς ἑκατέρῳ. ΘΕΑΙ. τί οὖν; καταφανές πῄ σοι τὸ νῦν ζητούμενον; ΞΕ. ἀγνοίας γοῦν μέγα τί μοι δοκῶ καὶ χαλεπὸν ἀφωρισμένον ὁρᾶν εἶδος, πᾶσι τοῖς ἄλλοις αὐτῆς ἀντίσταθμον μέρεσιν. ΘΕΑΙ. ποῖον δή; ΞΕ. τὸ μὴ κατειδότα τι δοκεῖν εἰδέναι· διʼ οὗ κινδυνεύει πάντα ὅσα διανοίᾳ σφαλλόμεθα γίγνεσθαι πᾶσιν. ΘΕΑΙ. ἀληθῆ. ΞΕ. καὶ δὴ καὶ τούτῳ γε οἶμαι μόνῳ τῆς ἀγνοίας ἀμαθίαν τοὔνομα προσρηθῆναι. ΘΕΑΙ. πάνυ γε. ΞΕ. τί δὲ δὴ τῷ τῆς διδασκαλικῆς ἄρα μέρει τῷ τοῦτο ἀπαλλάττοντι λεκτέον; ΘΕΑΙ. οἶμαι μὲν, ὦ ξένε, τὸ μὲν ἄλλο δημιουργικὰς διδασκαλίας, τοῦτο δὲ ἐνθάδε γε παιδείαν διʼ ἡμῶν κεκλῆσθαι. ΞΕ. καὶ γὰρ σχεδόν, ὦ Θεαίτητε, ἐν πᾶσιν Ἕλλησιν. ἀλλὰ γὰρ ἡμῖν ἔτι καὶ τοῦτο σκεπτέον, ἆρʼ ἄτομον ἤδη ἐστὶ πᾶν ἤ τινα ἔχον διαίρεσιν ἀξίαν ἐπωνυμίας. ΘΕΑΙ. οὐκοῦν χρὴ σκοπεῖν. ΞΕ. δοκεῖ τοίνυν μοι καὶ τοῦτο ἔτι πῃ σχίζεσθαι. ΘΕΑΙ. κατὰ τί; ΞΕ. τῆς ἐν τοῖς λόγοις διδασκαλικῆς ἡ μὲν τραχυτέρα τις ἔοικεν ὁδὸς εἶναι, τὸ δʼ ἕτερον αὐτῆς μόριον λειότερον. ΘΕΑΙ. τὸ ποῖον δὴ τούτων ἑκάτερον λέγομεν;
客人:醜さに対しては体育であり、病気に対しては医術だ。 テアイテトス:そのように見えます。 客人:そうすると、傲慢、不正、臆病に対しては、懲治術が、すべての技術の中でもとりわけ正義に最もふさわしいものとして備わっているのではないかね。 テアイテトス:人間の意見に従って言うならば、少なくともそうなるのが自然です。 客人:では、あらゆる無知に対しては、教示術以外の何かを、より正しく呼ぶことができるだろうか。 テアイテトス:何もありません。 客人:さあ、では、教示術にはただ一つの類しかないと言うべきか、それとも複数あり、そのうち二つが最大の類であると言うべきか。考えてみたまえ。 テアイテトス:考えています。 客人:私たちはこのようにすれば、どうにか最も早く見出せると思うのだが。 テアイテトス:どのようにですか。 客人:無知というものが、その真ん中でどうにか分割されるかどうかを見る。なぜなら、無知が二重になるならば、明らかに対称となる教示術をも二つの部分を持たざるを得なくさせ、それぞれの無知に一つずつ対応させることになるからだ。 テアイテトス:それで、今求められているものは、あなたにはどうにか見えていますか。 客人:少なくとも、私には無知の、大きくて厄介な、画定された一つの種が見える。それは無知の他のすべての部分と拮抗するものだ。 テアイテトス:それはどのようなものですか。 客人:何かを知らないのに、それを知っていると思い込んでいることだ。これによって、私たちが思考において誤るすべてのことが、誰にとっても引き起こされるおそれがある。 テアイテトス:本当です。 客人:そして、まさにこの無知の部分にのみ、「愚昧」という名前が与えられたのだと思う。 テアイテトス:全くその通りです。 客人:では、教示術の部分のうち、この愚昧を取り除いてくれるものは、何と呼ばれるべきだろうか。 テアイテトス:客人よ、他方は実用的な教示と呼ばれているのに対し、この方は、少なくとも私たちのところでは、一般に「教育」と呼ばれていると思います。 客人:実際、テアイテトスよ、ほとんどすべてのギリシア人の間でそうだ。しかし、私たちはさらにこれも考えねばならない。それはすでに完全に分割不可能なものなのか、あるいは何らかの名前をつけるに値する分割を持っているのだろうか。 テアイテトス:では、考えねばなりません。 客人:そうすると、私にはこれもまた、どうにか二つに裂かれるように思われる。 テアイテトス:どのようにですか。 客人:言論による教示のうち、一方はいくぶん険しい道であるようであり、他方の部分はより穏やかなものであるようだ。 テアイテトス:これらそれぞれの道を、私たちはどのようなものと言っているのですか。
- 228aἔχω τί χρή
動詞 ἔχω に疑問代名詞 τί と接続法/不定詞(ここでは χρή を介した不定詞 ἀποκρίνασθαι)が続くことで、「何と答えるべきか見当がつかない/判断できない」という可能・能力を伴う否定表現を形成している。
- 228bτῶν φλαύρως ἐχόντων
この属格分詞句は、直前の δόξας... λύπαις を受けて「状態の悪い(人々)の[魂において]」という所有・所属を表す属格として機能し、魂の状態を修飾している。
- 228dπαραφόρου συνέσεως γιγνομένης
前の句 ἐπʼ ἀλήθειαν ὁρμωμένης ψυχῆς(真理へと邁進している魂の)という名詞句と合わさり、全体として属格独立構文(あるいは所有の属格が名詞 συνέσεως にかかる二重構造)を形成している。ここでは、魂が真理を目指しつつも、その理解力(σύνεσις)が的を外れてしまう状態を描写している。
- 228eλέξαντος ἠμφεγνόησά σου
代名詞の属格 σου は、不信・不和を表す動詞 ἠμφεγνόησα の対象(「君の言うことを不審に思う」)であると同時に、分詞 λέξαντος の意味上の主語(属格独立構文に準ずる関係、あるいは同格関係)として「君が今しがた語ったときに」という付帯状況を形成している。
- 229bδύο δέ τινε αὐτῆς εἶναι μεγίστω
形容詞 μεγίστω は主格・対格双数形。非人称当意の形容詞 φατέον(言うべきである)に導かれる対格不定詞構文(A.C.I.)において、δύο τινε を主語とする不定詞 εἶναι の補語となっている。
