- 底本
- Platonis Opera, Tomus I: Tetralogia I-II. Burnet, John, 1863-1928, editor. Oxford: Clarendon Press, 1905.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:greekLit:tlg0059.tlg004.humanitext-grc2:106
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-29
ソクラテスとケベスは、ある性質が反対のものを受け入れないだけでなく、「不滅(ἀνώλεθρον)」でもある場合について議論し、その例比から「不死(ἀθάνατον)」である魂は同時に「不滅」でもあること、そして死の到来に際して魂は消滅せず無傷で立ち去ることを合意する。
ΦΑΙΔ. τί οὖν, ἦ δ’ ὅς, ὦ Κέβης; εἰ τῷ ἀναρτίῳ ἀναγκαῖον ἦν ἀνωλέθρῳ εἶναι, ἄλλο τι τὰ τρία ἢ ἀνώλεθρα ἂν ἦν;1 πῶς γὰρ οὔ; οὐκοῦν εἰ καὶ τὸ ἄθερμον ἀναγκαῖον ἦν ἀνώλεθρον εἶναι, ὁπότε τις ἐπὶ χιόνα θερμὸν ἐπάγοι, ὑπεξῄει ἂν ἡ χιὼν οὖσα σῶς καὶ ἄτηκτος; οὐ γὰρ ἂν ἀπώλετό γε, οὐδ’ αὖ ὑπομένουσα ἐδέξατο ἂν τὴν θερμότητα. ἀληθῆ, ἔφη, λέγεις. ὣς δ’ αὔτως οἶμαι κἂν εἰ τὸ ἄψυκτον ἀνώλεθρον ἦν, ὁπότε ἐπὶ τὸ πῦρ ψυχρόν τι ἐπῄει, οὔποτ’ ἂν ἀπεσβέννυτο οὐδ’ ἀπώλλυτο, ἀλλὰ σῶν ἂν ἀπελθὸν ᾤχετο. ἀνάγκη, ἔφη. οὐκοῦν καὶ ὧδε, ἔφη, ἀνάγκη περὶ τοῦ ἀθανάτου εἰπεῖν; εἰ μὲν τὸ ἀθάνατον καὶ ἀνώλεθρόν ἐστιν, ἀδύνατον ψυχῇ, ὅταν θάνατος ἐπ’ αὐτὴν ἴῃ, ἀπόλλυσθαι·2 θάνατον μὲν γὰρ δὴ ἐκ τῶν προειρημένων οὐ δέξεται οὐδ’ ἔσται τεθνηκυῖα, ὥσπερ τὰ τρία οὐκ ἔσται, ἔφαμεν, ἄρτιον, οὐδέ γ’ αὖ τὸ περιττόν, οὐδὲ δὴ πῦρ ψυχρόν, οὐδέ γε ἡ ἐν τῷ πυρὶ θερμότης. ἀλλὰ τί κωλύει, φαίη ἄν τις, ἄρτιον μὲν τὸ περιττὸν μὴ γίγνεσθαι ἐπιόντος τοῦ ἀρτίου, ὥσπερ ὡμολόγηται, ἀπολομένου δὲ αὐτοῦ ἀντ’ ἐκείνου ἄρτιον γεγονέναι; τῷ ταῦτα λέγοντι οὐκ ἂν ἔχοιμεν διαμαχέσασθαι ὅτι οὐκ ἀπόλλυται·3 τὸ γὰρ ἀνάρτιον οὐκ ἀνώλεθρόν ἐστιν· ἐπεὶ εἰ τοῦτο ὡμολόγητο ἡμῖν, ῥᾳδίως ἂν διεμαχόμεθα ὅτι ἐπελθόντος τοῦ ἀρτίου τὸ περιττὸν καὶ τὰ τρία οἴχεται ἀπιόντα· καὶ περὶ πυρὸς καὶ θερμοῦ καὶ τῶν ἄλλων οὕτως ἂν διεμαχόμεθα. ἢ οὔ; πάνυ μὲν οὖν. οὐκοῦν καὶ νῦν περὶ τοῦ ἀθανάτου, εἰ μὲν ἡμῖν ὁμολογεῖται καὶ ἀνώλεθρον εἶναι, ψυχὴ ἂν εἴη πρὸς τῷ ἀθάνατος εἶναι καὶ ἀνώλεθρος· εἰ δὲ μή, ἄλλου ἂν δέοι λόγου. ἀλλ’ οὐδὲν δεῖ, ἔφη, τούτου γε ἕνεκα· σχολῇ γὰρ ἄν τι ἄλλο φθορὰν μὴ δέχοιτο, εἰ τό γε ἀθάνατον ἀίδιον ὂν φθορὰν δέξεται.4 ὁ δέ γε θεὸς οἶμαι, ἔφη ὁ Σωκράτης, καὶ αὐτὸ τὸ τῆς ζωῆς εἶδος καὶ εἴ τι ἄλλο ἀθάνατόν ἐστιν, παρὰ πάντων ἂν ὁμολογηθείη μηδέποτε ἀπόλλυσθαι. παρὰ πάντων μέντοι νὴ Δί᾽, ἔφη, ἀνθρώπων τέ γε καὶ ἔτι μᾶλλον, ὡς ἐγᾦμαι, παρὰ θεῶν. ὁπότε δὴ τὸ ἀθάνατον καὶ ἀδιάφθορόν ἐστιν, ἄλλο τι ψυχὴ ἤ, εἰ ἀθάνατος τυγχάνει οὖσα, καὶ ἀνώλεθρος ἂν εἴη; πολλὴ ἀνάγκη. ἐπιόντος ἄρα θανάτου ἐπὶ τὸν ἄνθρωπον τὸ μὲν θνητόν, ὡς ἔοικεν, αὐτοῦ ἀποθνῄσκει, τὸ δ’ ἀθάνατον σῶν καὶ ἀδιάφθορον οἴχεται ἀπιόν, ὑπεκχωρῆσαν τῷ θανάτῳ. φαίνεται.
「それではケベスよ」と彼は言いました。「もし非・偶数にとって、必然的に不滅であるとするなら、三は不滅であるということにならないかね。」「どうしてそうならないことがありましょう。」「それでは、もし非・温にとっても必然的に不滅であるとするなら、誰かが雪に熱を近づけたとき、雪は無傷で溶けることなく立ち去るのではないかね。というのも、雪は滅びることはないだろうし、また、その場に留まって熱を受け入れることもないだろうからね。」「君の言う通りだ」と彼は言いました。「同じように、もし非・冷が不滅であるなら、火に冷たい何かが近づいたとき、火は決して消されることも滅びることもなく、無傷で立ち去ってしまうと私は思うのだが。」「間違いありません」と彼は言いました。「それでは」と彼は言いました。「不死なるものについても、このように言うことが必然ではないかね。もし不死なるものが不滅でもあるなら、魂に死が近づくとき、魂が滅びることは不可能である。なぜなら、これまでに合意されたことからして、魂は死を受け入れることはなく、死んだものになることもないからだ。それは、三が偶数になることはなく、奇数も[偶数に]なることはなく、火が冷たくなり、火の中の熱が[冷たくなり]もしないのと同様だ。しかし、『偶数が近づいたときに、奇数は合意されたように偶数にはならないが、それ自体が滅びることで、その代わりに偶数になることを何が妨げるだろうか』と誰かが言うかもしれない。」「そのように言う者に対して、それが滅びないのだと反論することはできないでしょう。非・偶数は不滅ではないのですから。しかし、もしこのことが私たちに合意されていたなら、偶数が近づいたとき、奇数や三は立ち去り消え去るのだと容易に反論できたでしょう。そして火や熱やその他のものについても、同様に反論できたでしょう。そうではありませんか。」「まったくその通りです。」「それでは、不死なるものについても今、もしそれが不滅でもあるということが私たちに合意されるなら、魂は不死であることに加えて不滅でもあるということになるだろう。だが、もしそうでないなら、別の議論が必要になるだろう。」「しかし、その点に関しては、全く必要ありません」と彼は言いました。「もし不死なるものが、永遠のものであるのに滅びを受け入れるとしたら、他のいかなるものが滅びを受け入れずにいられるでしょうか(到底あり得ません)。」「しかし」とソクラテスは言いました。「神、そして生の形相そのもの、また他にも何か不死なるものがあるなら、それらが決して滅びないということは、すべての人に合意されるだろうと私は思う。」「ゼウスにかけて、すべての人間に、そしてそれ以上に、私が思うに、神々に合意されるでしょう」と彼は言いました。「それでは、不死なるものが不滅でもある以上、魂は、もしそれがたまたま不死であるなら、不滅でもあるということにならないかね。」「多大なる必然性があります(全くその通りです)。」「それなら、人間に死が近づくとき、人間のうちの死ぬべき部分は、どうやら死ぬが、不死なる部分は死に対して道を譲り、無傷で不滅のまま、立ち去り消え去るのだね。」「そのように見えます。」
- 106aἄλλο τι τὰ τρία ἢ ἀνώλεθρα ἂν ἦν;
ἄλλο τι ἤ は「〜ではないか(nonne)」という強い肯定の予想を伴う疑問を表す慣用表現(ἄλλο τι γίγνεται ἤ... の短縮形に由来)。ここでは ἄν + 過去直説法 ἦν を伴う反事実条件文の帰結節として機能している。
- 106bἀδύνατον ψυχῇ, ὅταν θάνατος ἐπ’ αὐτὴν ἴῃ, ἀπόλλυσθαι·
非人称表現 ἀδύνατόν [ἐστι] に対し、不定詞の主語として与格の ψυχῇ が結びついている。「魂にとって、滅びることは不可能である」という意味緊密な構造をとる。
- 106cτῷ ταῦτα λέγοντι οὐκ ἂν ἔχοιμεν διαμαχέσασθαι ὅτι οὐκ ἀπόλλυται·
τῷ ταῦτα λέγοντι は「そう主張する者に対して」という与格。ἔχοιμεν +不定詞(〜できる)の形で、διαμαχέσασθαι は「反論する」を意味し、これに名詞節を導く ὅτι(〜ということ)が結びついて「それ(奇数)が滅びないのだと反論することはできない」となる。
- 106dσχολῇ γὰρ ἄν τι ἄλλο φθορὰν μὴ δέχοιτο, εἰ τό γε ἀθάνατον ἀίδιον ὂν φθορὰν δέξεται.
σχολῇ は「およそ〜ない、到底〜ない」(hardly/scarcely)という意味を強める副詞的与格。条件節「εἰ + 未来直説法」(εἰ ... δέξεται:「もし〜を受け入れるつもりなら/受け入れるとするなら」)と、帰結節「ἄν + 希求法」(ἄν ... δέχοιτο:「他のいかなるものが受け入れ得ようか」)が組み合わされ、仮定の強い否定・不合理性を際立たせている。
