- 底本
- Aristophanes. Aristophanis Comoediae, Vol. 1. Hall, F. W. and Geldart, William M., editors. Oxford: Clarendon Press, 1906.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:greekLit:tlg0019.tlg005.humanitext-grc2:1268-1357
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
トリュガイオスの婚礼の席で、ラマコスとクレオーニュモスの息子たちがそれぞれ異なる傾向の詩を歌い、平和への態度が対比された後、一同は結婚を祝う歌を歌いながら退場する。
ἀλλʼ ὅ τι περ ᾄδειν ἐπινοεῖς ὦ παιδίον,
トリュガイオス:だが、少年よ、君が歌おうと思っていることが何であれ、
αὐτοῦ παρʼ ἐμὲ στὰν πρότερον ἀναβαλοῦ ʼνθαδί.
トリュガイオス:まず私のそば、まさにここに立って、ここで予行演習をしてごらん。
νῦν αὖθʼ ὁπλοτέρων1 ἀνδρῶν ἀρχώμεθα—
ラマコスの息子:「さあ再び、より若き人々(戦士たち)のことから始めよう――」
παῦσαι
トリュガイオス:やめろ!
ὁπλοτέρους ᾆδον, καὶ ταῦτ ὦ τρισκακόδαιμον
トリュガイオス:より若き(戦う)人々を歌うとは、それもこの、お前、大バカ者め、
εἰρήνης οὔσης· ἀμαθές γʼ εἶ καὶ κατάρατον.
トリュガイオス:平和なときであるというのに。お前は無教養で、呪われた奴だな。
οἱ δʼ ὅτε δὴ σχεδὸν ἦσαν ἐπʼ ἀλλήλοισιν ἰόντες,
ラマコスの息子:「彼らが互いに近づき、攻め寄せたとき、
σύν ῥʼ ἔβαλον ῥινούς τε καὶ ἀσπίδας ὀμφαλοέσσας.
ラマコスの息子:牛皮の盾と突起のある盾とを激しくぶつけ合った。」
ἀσπίδας; οὐ παύσει μεμνημένος ἀσπίδος ἡμῖν;
トリュガイオス:盾だと?私たちに対して盾のことを口にするのをやめないか。
ἔνθα δʼ ἅμʼ οἰμωγή τε καὶ εὐχωλὴ πέλεν ἀνδρῶν.
ラマコスの息子:「そこには同時に、男たちのうめき声と勝ち鬨がわき起こった。」
ἀνδρῶν οἰμωγή; κλαύσει νὴ τὸν Διόνυσον
トリュガイオス:男たちのうめき声だと?ディオニュソスにかけて、お前は痛い目を見るぞ、
οἰμωγὰς ᾄδων, καὶ ταύτας ὀμφαλοέσσας.2
トリュガイオス:うめき声を、しかも突起のある(大げさな)うめき声を歌ったりすればな。
ἀλλὰ τί δῆτʼ ᾄδω; σὺ γὰρ εἰπέ μοι οἷστισι χαίρεις.
ラマコスの息子:では、いったい何を歌えばよいのですか。あなたが喜ぶものを教えてください。
ὣς οἱ μὲν δαίνυντο βοῶν κρέα, καὶ τὰ τοιαυτί·
トリュガイオス:「このようにして彼らは牛の肉を貪り食い、そのようなものを――」とか、
ἄριστον προτίθεντο καὶ ἅτθʼ ἥδιστα πάσασθαι.
トリュガイオス:「最も快く食せる食事を前に並べた」とか、そういうことを歌うのだ。
ὣς οἱ μὲν δαίνυντο βοῶν κρέα, καὐχένας ἵππων
ラマコスの息子:「このようにして彼らは牛の肉を貪り食い、また、
ἔκλυον ἱδρώοντας, ἐπεὶ πολέμου ἐκόρεσθεν.
ラマコスの息子:戦いに飽き飽きしたため、汗を流す馬たちの首から(軛を)解いた。」
εἶεν; ἐκόρεσθεν τοῦ πολέμου κᾆτʼ ἤσθιον.
トリュガイオス:よし!「戦いに飽き飽きして、それから食べた。」
ταῦτʼ ᾆδε, ταῦθʼ, ὡς ἤσθιον κεκορημένοι.
トリュガイオス:これを歌え、満腹した彼らが食べたということをな。
θωρήσσοντʼ3 ἄρʼ ἔπειτα πεπαυμένοι—
ラマコスの息子:「それから彼らは、戦いをやめて胸当てを身につけ(酔いしれ)――」
ἄσμενοι, οἶμαι.
トリュガイオス:喜んでな、きっと。
πύργων δʼ ἐξεχέοντο, βοὴ δʼ ἄσβεστος ὀρώρει.
ラマコスの息子:「城壁から溢れ出た。そして、消えることのない叫びがわき起こった。」
κάκιστʼ ἀπόλοιο παιδάριον αὐταῖς μάχαις·
トリュガイオス:最悪の滅び方をするがいい、少年よ、その戦いごと失せろ!
οὐδὲν γὰρ ᾄδεις πλὴν πολέμους. τοῦ καί ποτʼ εἶ;
トリュガイオス:お前は戦争のことしか歌わんのか。お前はいいったい誰の息子なのだ。
ἐγώ;
ラマコスの息子:私がですか。
σὺ μέντοι νὴ Δίʼ.
トリュガイオス:そうだ、お前のことだ、ゼウスにかけて。
υἱὸς Λαμάχου.
ラマコスの息子:ラマコスの息子です。
αἰβοῖ·
トリュガイオス:うげえ!
ἦ γὰρ ἐγὼ θαύμαζον ἀκούων, εἰ σὺ μὴ εἴης
トリュガイオス:通りで私も聞いていて不思議に思っていたのだ、お前が
ἀνδρὸς βουλομάχου καὶ κλαυσιμάχου τινὸς υἱός.
トリュガイオス:戦いを望み、戦いで泣き叫ぶような男の息子でないわけがないとな。
ἄπερρε καὶ τοῖς λογχοφόροισιν ᾆδʼ ἰών.
トリュガイオス:失せろ、槍持ちたちのところへ行って歌うがいい。
ποῦ μοι τὸ τοῦ Κλεωνύμου ʼστὶ παιδίον;
トリュガイオス:クレオーニュモスの息子はどこにいる。
ᾆσον πρὶν εἰσιέναι τι· σὺ γὰρ εὖ οἶδʼ ὅτι
トリュガイオス:中に入る前に何か歌ってくれ。お前なら、よく分かっているが、
οὐ πράγματʼ ᾄσει· σώφρονος γὰρ εἶ πατρός.
トリュガイオス:厄介な(戦いの)ことは歌わないだろう。分別のある父親の息子なのだからな。
ἀσπίδι μὲν Σαΐων τις ἀγάλλεται, ἣν παρὰ θάμνῳ
クレオーニュモスの息子:「サイオス人たちの一人が、茂みの傍らに、
ἔντος ἀμώμητον κάλλιπον οὐκ ἐθέλων.
クレオーニュモスの息子:私が不本意ながら残してきた非の打ち所のない盾を誇っている。」
εἰπέ μοι ὦ πόσθων, ἐς τὸν σαυτοῦ πατέρʼ ᾄδεις;
トリュガイオス:おい、おチビちゃん、お前は自分の父親のことを歌っているのか。
ψυχὴν δʼ ἐξεσάωσα—
クレオーニュモスの息子:「しかし、私は自分の命を救い出した――」
κατῄσχυνας δὲ τοκῆας.
トリュガイオス:だが、親に泥を塗ったのだ。
ἀλλʼ εἰσίωμεν. εὖ γὰρ οἶδʼ ἐγὼ σαφῶς
トリュガイオス:さあ、中に入ろう。私はよく分かっているのだ、
ὅτι ταῦθʼ ὅσʼ ᾖσας ἄρτι περὶ τῆς ἀσπίδος
トリュガイオス:お前が今歌ったあの盾についての歌を、
οὐ μὴ ʼπιλάθῃ ποτʼ ὢν ἐκείνου τοῦ πατρός.4
トリュガイオス:あの父親の息子である限り、決して忘れることはないだろうとな。
ὑμῶν τὸ λοιπὸν ἔργον ἤδη ʼνταῦθα τῶν μενόντων
トリュガイオス:ここに残る君たちのこれからの仕事は、
φλᾶν ταῦτα πάντα καὶ σποδεῖν, καὶ μὴ κενὰς παρέλκειν.
トリュガイオス:これらすべてを平らげて貪り食うこと、そして顎を空しく動かさないことだ。
ἀλλʼ ἀνδρικῶς ἐμβάλλετε
トリュガイオス:さあ、男らしく食らいつき、
καὶ σμώχετʼ ἀμφοῖν τοῖν γνάθοιν· οὐδὲν γὰρ ὦ πόνηροι
トリュガイオス:両方の顎をせわしなく動かすのだ。お前たち、
λευκῶν ὀδόντων ἔργον ἐστʼ, ἢν μή τι καὶ μασῶνται.
トリュガイオス:白い歯など、何かを噛んでいなければ何の役にも立たないのだからな。
ἡμῖν μελήσει ταῦτά γʼ· εὖ ποιεῖς δὲ καὶ σὺ φράζων.
コーラス:そのことならお任せください。教えてくださって痛み入ります。
ἀλλʼ ὦ πρὸ τοῦ πεινῶντες ἐμβάλλεσθε τῶν λαγῴων·
トリュガイオス:さあ、かつて飢えていた者たちよ、野ウサギの肉に食らいつけ。
ὡς οὐχὶ πᾶσαν ἡμέραν
トリュガイオス:毎日いつでも、
πλακοῦσιν ἔστιν ἐντυχεῖν πλανωμένοις ἐρήμοις.
トリュガイオス:野にさまよい、主のない平らなパイに出会えるわけではないのだからな。
πρὸς ταῦτα βρύκετʼ ἢ τάχʼ ἡμῖν φημι μεταμελήσειν.
トリュガイオス:さあ、これを貪り食うのだ。さもないと、すぐに後悔することになると言っておくぞ。
εὐφημεῖν χρὴ καὶ τὴν νύμφην ἔξω τινὰ δεῦρο κομίζειν
コーラス:静粛にせよ。誰か花嫁を外のこちらへ連れ出し、
δᾷδάς τε φέρειν, καὶ πάντα λεὼν συγχαίρειν κἀπιχορεύειν.
コーラス:松明を掲げ、全人民がともに祝い、踊り狂うのだ。
καὶ τὰ σκεύη πάλιν ἐς τὸν ἀγρὸν νυνὶ χρὴ πάντα κομίζειν
コーラス:そして今や、すべての道具を再び畑へと持ち帰るべきだ、
ὀρχησαμένους καὶ σπείσαντας καὶ Ὑπέρβολον ἐξελάσαντας,
コーラス:踊り、献酒をし、ヒュペルボロスを追い払い、
κἀπευξαμένους τοῖσι θεοῖσιν
コーラス:そして神々に、
διδόναι πλοῦτον τοῖς Ἕλλησιν,
コーラス:ギリシア人たちに富を授けたまえと祈りつつ。
κριθάς τε ποιεῖν ἡμᾶς πολλὰς
コーラス:私たちに豊かな大麦をもたらし、
πάντας ὁμοίως οἶνόν τε πολύν,
コーラス:全員に同じように、豊かなワインをもたらし、
σῦκά τε τρώγειν,
コーラス:イチジクを貪り食わせ、
τάς τε γυναῖκας τίκτειν ἡμῖν,
コーラス:妻たちが私たちに子供を産むように、
καὶ τἀγαθὰ πάνθʼ ὅσʼ ἀπωλέσαμεν
コーラス:そして私たちが失ったすべての良いものを
συλλέξασθαι πάλιν ἐξ ἀρχῆς,
コーラス:再び最初から集め直すことができるように、
λῆξαί τʼ αἴθωνα σίδηρον.
コーラス:そして、赤く燃える鉄(武器)の時代が終わるように。
δεῦρʼ ὦ γύναι εἰς ἀγρόν,
トリュガイオス:さあ、妻よ、畑へ行こう。
χὤπως μετʼ ἐμοῦ καλὴ
トリュガイオス:そして私とともに、美しいお前が
καλῶς κατακείσει.
トリュガイオス:美しく横たわるのだ。
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ.
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
ὦ τρὶς μάκαρ ὡς δικαίως
コーラス:おお、三度祝福されたお方よ、なんと当然のこととして、
τἀγαθὰ νῦν ἔχεις.
コーラス:あなたは今、その幸運を手に入れていることか。
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ.
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ.
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
τί δράσομεν αὐτήν;
セミコーラスA:彼女をどうしようか。
τί δράσομεν αὐτήν;
セミコーラスA:彼女をどうしようか。
τρυγήσομεν αὐτήν,
セミコーラスB:彼女を収穫しよう。
τρυγήσομεν αὐτήν.
セミコーラスB:彼女を収穫しよう。
ἀλλʼ ἀράμενοι φέρωμεν
コーラス:さあ、持ち上げて運ぼう、
οἱ προτεταγμένοι
コーラス:前列に並んだ者たちよ、
τὸν νυμφίον ὦνδρες.
コーラス:この花婿を、皆の衆!
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ,
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ,
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
οἰκήσετε γοῦν καλῶς
コーラス:あなた方は実に見事に暮らすだろう、
οὐ πράγματʼ ἔχοντες, ἀλλὰ
コーラス:何の厄介ごともなく、ただ
συκολογοῦντες.
コーラス:イチジクを摘みながら。
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ,
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ.
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
τοῦ μὲν μέγα καὶ παχύ.
セミコーラスA:彼のものは大きく、そして太い。
τῆς δʼ ἡδὺ τὸ σῦκον.
セミコーラスB:彼女のものは甘いイチジクだ。
φήσεις γʼ ὅταν ἐσθίῃς
コーラス:あなたもそう言うだろう、それを食べ、
οἶνόν τε πίῃς πολύν.
コーラス:ワインをたくさん飲むときにはな。
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ,
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
Ὑμὴν Ὑμέναιʼ ὦ.
コーラス:ヒュメン、ヒュメナイオスよ!
ὦ χαίρετε χαίρετʼ ἄνδρες,
トリュガイオス:さらばだ、さらばだ、皆の衆!
κἂν ξυνέπησθέ μοι
トリュガイオス:もし私について来るならば、
πλακοῦντας ἔδεσθε.
トリュガイオス:平らなパイを食べられるぞ。
- 1270ὁπλοτέρων
「より若い」を意味する比較級形容詞。しかし、ここでは「武器(ὅπλον)」という言葉を連想させるため、トリュガイオスはこれが平和に反する「武装した者たち」を歌おうとするものだと解釈して遮っている。
- 1278ὀμφαλοέσσας
本来は「突起のある(へそ付きの)」という意味で、ホメロスの叙事詩において「盾(ἀσπίδας)」を修飾する形容詞。しかしここではトリュガイオスが「うめき声(οἰμωγάς)」にこれを滑稽に係らせ、大げさな表現をパロディ化している。
- 1286θωρήσσοντʼ
「胸当て(θώρηξ)をつける(武装する)」という意味だが、当時の俗語で「(酒を)たらふく飲む、酔う」という意味も持っていた。トリュガイオスが §1286b で「喜んで(ἄσμενοι)そうしただろう」と応じるのは、戦後の宴会で酒を飲むことへの連想に基づいている。
- 1304ὢν ἐκείνου τοῦ πατρός
起源を表す属格を伴い、「あの父親(=盾を捨てた臆病なクレオーニュモス)の息子として生まれてきた以上は」という因果関係を分詞 ὢν が表現している。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
- 2026-09-21 AI校閲 — 原文 1 件
