オリゲネス · Origen
『レビ記』注記断片(カテナ所収)
Annotations on Leviticus (fragments from Catenae)
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底本
Origenes. Origenis Opera Omnia, Volume 7 (Patrologia Graeca, Tomus 17). La Rue, Charles de, editor; La Rue, Charles Vincent de, editor. Paris: J. P. Migne, 1857.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、旧約聖書の『レビ記』における様々な律法や規定を、キリスト教神学および予兆論的観点から解釈した注解の断片集です。著者は、過ちによる罪の規定から論を始め、そこからキリストが「罪」と呼ばれる神学的理由を導き出します。続いて、出産の汚れに関する規定をマリアの処女懐妊の預言として読み解き、さらに癩病人の隔離規定を使徒パウロの道徳的勧告と結びつけて解釈します。また、旧約の祝祭やなつめやしの枝の象徴性から、キリストにおける楽園の不朽の希望を見出します。最後に、聖別された財産の買い戻しやヨベルの年の返還規定といった具体的な社会制度の釈義を行い、旧約の律法がすべてキリストにおける救済を指し示していることを論証します。
目次
5 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §4.27-4.28
過ちによる罪の規定と罪と呼ばれる捧げ物
レビ記の「過ちによる罪」の規定をめぐり、主の命令の解釈と、意図的な行為における犠牲の不要性を論じ、さらに捧げ物自体やキリストが「罪」と呼ばれる理由を釈義する。
- §12.2
マリアの処女性と産婦の規定の預言的解釈
レビ記12章2節の「もし身ごもり、男の子を産むなら」という表現について、処女懐妊によって救い主を産んだマリアが「汚れている」と見なされるのを避けるために、聖書が預言的にこの言葉を置いた可能性を指摘する。
- §13.45
癩病人の隔離規定と罪人からの離隔
レビ記の癩病人に関する規定の理由を、他者への汚れの伝染を防ぐためと説明し、これを使徒パウロが罪人との交際を避けるよう命じた言葉に引き付けて解釈する。
- §23.2-23.40
祝祭と集会の定義および常緑樹の枝の象徴
本チャンクにおいて、著者はレビ記の記述に基づき、「祝祭」と「祝宴(総会)」の定義および両者の論理的関係を整理し、またなつめやし等の常緑樹の枝がキリストにおける楽園の愉楽や希望の不朽性を象徴していることを説明している。
- §27.15-27.16
聖別された家や畑の買い戻しとヨベルの年の返還
レウィ記27章15-16節に基づき、聖別された家や畑を買い戻す際の手続きと追加費用、および買い入れた畑のヨベルの年における返還規定について解説している。
