リュシアス · Lysias
第三十二弁論 ディオゲイトン告発
Against Diogeiton
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg032.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古典期アテナイにおける親族間の遺産横領をめぐる法廷弁論です。原告は二人の孤児の親戚であり、孤児たちの祖父および叔父にあたる被告ディオゲイトン(Diogeiton)の不義を告発します。弁論の冒頭では、ディオゲイトンが子供たちの父親から委託された多額の遺産を横領し、さらに子供たちを家から無情に追い出した経緯と複雑な家族関係が語られます。中盤では、親族が集まった調停の席で子供たちの母親がディオゲイトンの非情さを激しく非難し、原告が具体的な数字を用いて彼のずさんな経費計算と資産隠蔽を暴いていきます。終盤にかけて、共同トリエラルキア(trierarchia)や葬儀費用の二重請求など、彼のさまざまな詐欺行為が証明され、一般的な生活費の試算から莫大な遺産が残っているはずであると立証されます。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-11
ディオゲイトンによる遺産横領の経緯と家族関係
原告(二人の孤児の姻戚)は、ディオゲイトンが孤児たちの父親から委託された遺産を横領し彼らを追い出した経緯を告発し、本訴訟に至る背景と家族関係を説明します。
- §12-20
母親による不正の告発と虚偽会計の暴露
親族間の調停の席で、少年の母親はディオゲイトンの非情な仕打ちと多額の財産の隠蔽を白日の下に晒します。続いて告発者は、ディオゲイトンがいかにずさんで法外な経費を計上して子供たちの遺産を搾取したかを数字を挙げて暴露します。
- §21-29
ディオゲイトンの架空請求と横領の証明
ディオゲイトンが父親の墓の建立費や祭りの費用、共同トリエラルキアの出資額を子供たちに二重請求した詐欺行為を暴き、他者が関わる公的な出資ですら横領を働いたことを証明します。また、彼が法律に基づく有利な財産賃貸や土地購入を行わず、孫の財産を計画的に搾取しようとしたことを告発し、一般的な生活費計算から推定して多額の資産が残るはずであることを指摘します。
