リュシアス · Lysias
第十弁論 テオムネストス告訴 その一
Against Theomnestus 1
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg010.perseus-grc2
Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。
翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件を修正
AI校閲 2026-10-12:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Claude Opus 5.5 — 日本語訳 1 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):表記の統一 16 件・AI校閲 4 件
最終更新:2026-10-12・変更履歴の一覧
要旨
本作は、原告が自身を「父親殺し」と中傷したテオムネストスを名誉毀損で告発する裁判の弁論です。被告は、法律が禁じている特定の語を直接使用していないとして無罪を主張します。これに対し原告は、法の解釈においては字面そのものではなく、立法者の意図(ディアノイア)を重視すべきだと強く反論します。原告はソロンの古い法律に記された難解な古語を例に挙げ、言葉の文字通りの解釈に固執することの不合理さを論理的に暴いていきます。後半では、三十人僭主政権下で悲劇的な最期を遂げた亡き父の功績を回顧し、被告の中傷が家族の尊厳を著しく傷つけるものであると訴えて、陪審員に有罪判決を求めます。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-10
名誉毀損の告発と字面によらない法解釈
原告は、自身を「父親殺し」と侮辱したテオムネストスを告発し、相手が特定の法律上の禁止語を直接使っていないと言い逃れをしようとすることに対し、法解釈は字面ではなく立法者の意図に基づいて類義語にも等しく適用されるべきだと反論する。
- §11-21
ソロンの古法と文言でなく意図を重んじる法解釈
原告は、アレオパゴスの殺人裁判での宣誓やソロンの古い法律の難解な語彙を引き合いに出し、文字面ではなく法の「意図」が重要であることを論じ、被告の反論を封じる。
- §22-32
父の名誉と中傷に対する有罪判決の要求
語り手は、自身の亡き父の戦功と三十人僭主政権下での悲劇的な死を回顧し、テオムネストスによる中傷が実質的に自分への父親殺しの告発に等しい重大なものであると訴え、陪審員に有罪判決を求めます。
