リュシアス · Lysias
第三弁論 シモンに答える弁明
Against Simon
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg003.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古典期アテナイにおける愛執の葛藤とそれに伴う法廷闘争を扱った法廷弁論です。話者は、プラタイア出身の少年テオドトス(Theodotos)をめぐり、対立するシモン(Simon)から「計画的傷害(プロノイア)」の罪で訴えられており、自らの無実を証明するために弁明を行います。冒頭で話者は、シモンが自らの暴挙を棚に上げて自身を告発した不当性を訴え、事件の経緯を語り始めます。中盤では、少年をめぐる小競り合いと暴力沙汰の真相が詳細に明かされ、さらにシモンが主張する金銭契約の虚偽が、彼の財産状況などを根拠に論理的に駁されます。後半では、多数の人がいる場所へ単身で襲撃することはあり得ないとして、「計画的犯行」という告発の不条理さを指摘します。最後に話者は、アテナイにおける計画的傷害罪の本来の法意を説明するとともに、シモンの素行の悪さを暴露し、自らの祖国への貢献を訴えて無罪判決を求めます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-11
告発の不当性とシモンによる暴力の端緒
話者は、対立するシモンが自らの非を棚に上げて自身を告発したことの不当性を訴え、プラタイア出身の少年テオドトスを巡るシモンとの一連の衝突と暴挙について説明を始める。
- §12-25
少年を巡る乱闘の真相とシモンの虚偽の反論
テオドトスを巡るシモンたちとの小競り合いと、その際に起きた暴力沙汰の真相を語る。さらに、シモンが主張する契約金に関する虚偽を、彼の財産状況などを根拠に論駁する。
- §26-37
シモンの主張の矛盾と計画的犯行の否定
話者はシモンによる金銭貸借や襲撃に関する主張の嘘を暴き、大勢の人の前で一人でシモンの家を襲撃することはあり得ないなど、「計画的犯行(プロノイア)」の不合理性を論理的に指摘する。
- §38-48
計画的傷害罪の法意と自己の無罪の訴え
弁論者は、シモンの訴えの不条理さと、アテナイにおける計画的傷害罪の本来の法意について説明し、シモンの素行の悪さを暴露した上で、自身の無実と祖国への貢献を訴えて無罪の判決を求めます。
