底本
Septuaginta. The Old Testament in Greek According to the Septuagint. Volume 3: Hosea-4 Maccabees, Psalms of Solomon, Enoch, The Odes. Swete, Henry Barclay, editor. Cambridge: Cambridge University Press, 1905
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本書は、紀元前8世紀の預言者ミカに下された神の言葉を記した旧約聖書の預言書です。サマリアとエルサレムをはじめとするイスラエルの指導者や偽預言者たちの社会的不正と偶像崇拝を厳しく糾弾し、神による恐るべき審判と荒廃を宣告します。しかし、単なる滅亡の宣告にとどまらず、将来ベツレヘムから新たな支配者が現れ、散らされた民が再び集められて平和がもたらされるという希望の預言も語られます。中盤では、神がイスラエルに対して訴訟を起こし、形ばかりの犠牲ではなく「正義を行い、慈愛を愛し、へりくだって神と歩むこと」を求める法廷論争が繰り広げられます。最後は、社会の腐敗を嘆きつつも、神の慈悲と罪の赦し、そして父祖たちとの契約への忠実さを信じて祈りを捧げ、神への揺るぎない信頼のうちに締めくくられます。
目次
7 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §1.1-1.16
サマリアとエルサレムに対する神の審判と嘆き
預言者ミカに下された主の言葉であり、サマリアとエルサレムの罪に対する神の恐るべき審判と崩壊、およびその影響が周辺の様々な都市に及んで嘆き悲しむ様子が描かれている。
- §2.1-2.13
収奪者への災いと残された民の回復の約束
悪事を企て弱者を虐げる者たちに対する主の裁きと、捕囚からの回復および残された民の導きが語られる。
- §3.1-3.12
支配層と偽預言者の罪に対するエルサレムの破滅宣告
預言者はヤコブの家とイスラエルの指導者たちの暴虐を非難し、偽りの平和を語る預言者たちへの裁きを宣告する。彼らの罪のゆえにシオンとエルサレムは完全に荒廃することになる。
- §4.1-4.13
主の山の栄光とシオンの苦難のちの勝利
預言者は将来における神殿の山の栄光と諸国民の平和の到来を告げる一方で、当面のシオンの苦難とバビロンへの捕囚、そして最終的な敵への勝利を告げ知らせる。
- §5.1-5.15
ベツレヘムからの統治者の出現と敵への勝利
ベツレヘムからイスラエルの支配者が現れるという預言と、アッシリアなどの敵に対するイスラエルの勝利が語られ、後半では主が馬、戦車、偶像、魔術などを彼らのうちから除き、不従順な国々を罰することが預言される。
- §6.1-6.16
主の民に対する訴訟と正義の要求
主は山や丘の前でイスラエルに対する法廷訴訟を宣言し、かつてのエジプト脱出やバラムの出来事などの恵みを想起させて不従順を責める。外面的な犠牲よりも正義と慈愛を求め、不正を働く不法な町に不作と荒廃の刑罰を宣告する。
- §7.1-7.20
道徳的腐敗の嘆きと神の憐れみへの信頼
預言者は社会の腐敗と道徳的退廃を嘆き、家族間の不和を指摘しながらも、神への信頼と将来の回復の希望を表明する。さらに、神の恵み、罪の赦し、そして父祖たちへの契約への忠実さが称えられ、預言は信頼に満ちた祈りで結ばれる。
