底本
Septuaginta. The Old Testament in Greek According to the Septuagint. Volume 3: Hosea-4 Maccabees, Psalms of Solomon, Enoch, The Odes. Swete, Henry Barclay, editor. Cambridge: Cambridge University Press, 1905
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、不実なイスラエルの民に対する神の裁きと、それを超える神の深い愛と救済を告発と和解の物語を通して描いた預言書です。冒頭では、預言者ホセアが不貞な妻ゴメルを娶るという象徴的な命令を受け、これが神を裏切って偶像崇拝に走るイスラエルの姿として提示されます。中盤では、民や指導者たちの不義、知識の欠如、大国アッシリアやエジプトへの無益な依存が激しく告発され、破滅と捕囚の裁きが宣告されます。しかし神は、幼子のように愛したイスラエルを完全に見捨てることはできず、内なる葛藤の末に憐れみを示します。結末において、預言者は民に悔い改めと主への回帰を促し、神はそれに応えて彼らを癒やし、再び豊かな繁栄をもたらすことを約束して本作を締めくくります。
目次
14 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §1.1-1.11
ホセアの召命と象徴的な婚姻および子の命名
預言者ホセアの召命と、淫行の妻ゴメルとその子供たちの不吉な命名を通じて、イスラエルの不貞と裁きが象徴的に示され、最後に将来の回復と合一が預言される。
- §2.1-2.23
不実なイスラエルへの裁きと回復の約束
主は不実なイスラエルを不倫の妻に例えてその罪と受けるべき激しい罰を宣告するが、最後には彼女をいざなって荒れ野で和解し、永遠の契約と祝福を回復することを約束する。
- §3.1-3.5
不貞な妻の買い戻しとイスラエルの帰還の予告
主の命令により、預言者は不貞な女を買い戻して一定期間貞潔を保たせる。これはイスラエルの民が一時的に指導者や祭祀を失うものの、終末に神とダビデ王のもとに立ち返ることを表す。
- §4.1-4.19
民の罪と祭司の怠慢に対する神の告発
主はイスラエルの不義、知識の欠如、祭司の怠慢を告発し、その偶像崇拝と淫行に対して下される裁きと罰を宣告する。
- §5.1-5.15
指導層への裁きの宣告とアッシリアへの無益な頼み
神はイスラエルの祭司、民、王家に対して、彼らが偶像崇拝の罠に陥ったことを非難し、裁きを宣告される。イスラエルとユダは病と苦痛のうちにアッシリアに助けを求めるが無駄であり、神みずからが彼らを襲って去り、彼らが悔い改めるのを待つとされる。
- §6.1-6.11
悔い改めの呼びかけと生け贄にまさる慈しみの要求
民は苦難の中で悔い改め、主のもとに立ち返るよう互いに呼びかけるが、主は彼らの不誠実な愛を非難し、いけにえではなく真の慈しみと知識を要求される。また、祭司たちの不法や各地での罪悪が告発される。
- §7.1-7.16
露わにされた悪行と外国に頼るエフライムへの裁き
神がイスラエルを癒やそうとするときに彼らの数々の悪行と不信仰が暴露される。彼らは愚かな鳩のように大国を頼り、神を欺き背き続けたため、裁きと破滅に直面することが告げられる。
- §8.1-8.14
契約違反と偶像崇拝に対する神の裁きと破滅の宣告
主は、イスラエルが契約に背き、不当な王を立てて偶像を拝んだことを厳しく非難し、彼らの儀式や祭壇は不毛であり、最終的に捕囚と破滅をもたらすと宣告される。
- §9.1-9.17
イスラエルの捕囚と子孫の断絶の預言
預言者ホセアは、不信仰に陥り偶像崇拝を行うイスラエルの捕囚と破滅を預言し、子供を失うことや不妊といった深刻な災いによる子孫の根絶を警告する。
- §10.1-10.15
子牛の偶像礼拝と王の滅亡および義を求める促し
預言者はイスラエルの偶像礼拝と、不義に対する主の裁きを宣言し、彼らが自らの王や子牛の偶像とともに滅びることを警告するとともに、義を求めて主を仰ぎ見るよう促す。
- §11.1-11.12
イスラエルへの愛と背きに対する憐れみと回復の約束
主がエジプトから呼び出したイスラエル(エフライム)の幼少期への愛と、その後の彼らの偶像崇拝による背信、それに対する神の葛藤、そして最終的な憐れみによる回復の約束を描く。
- §12.1-12.14
エフライムの不義とヤコブの模範および神の審判
エフライムの不義とアッシリアやエジプトとの無益な同盟を非難し、ヤコブ(イスラエル)の歴史的模範と預言者の導きを対比させつつ、彼らの罪に対する主の裁きと罰を宣告する。
- §13.1-13.15
エフライムの偶像崇拝と主の忘恩への裁き
エフライムの偶像崇拝による没落と、エジプトから導き出された唯一の神に対する背信行為、そして彼らに下される容赦ない裁きと滅びの預言が語られる。
- §14.1-14.10
悔い改めの呼びかけとイスラエルの回復の約束
預言者はサマリアの無残な滅びを警告し、イスラエルに偶像崇拝を捨てて主のもとへ立ち返るよう促す。主は悔い改めたイスラエルを豊かに癒やし、繁栄させることを約束し、知恵ある者にそのまっすぐな道を歩むよう呼びかけて結ぶ。
