アイリオス・アリステイデス · Aelius Aristides
演説をしないと非難する人々に対して
To Those Who Criticize Him Because He Does Not Declaim
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底本
Aristides. Vol. 2. Dindorf, Wilhelm, editor. Leipzig: Reimer, 1829.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、公開の弁論を行わないことを理由に自身を批判する人々に対し、弁論家である語り手が自己の正当性を弁護し、むしろ批判者たちの怠惰を告発する弁論です。語り手は、諸職種の職人や理髪師などの比喩を用いながら、聴衆に媚を売るような安易な弁論を拒絶し、言葉の技術に対する自身の真摯で誠実な態度を強調します。さらに、神の加護のもとで生涯を弁論に捧げてきた自負を語る一方で、講義を避けて浴場や娯楽などの無為な快楽に耽る弟子や大衆の姿勢を厳しく叱責します。最後に、ホメロスのような質素な生を引き合いに出し、ソフィストの詭弁や誘惑に惑わされず、言葉に生きることの重要性を説いて聴衆に真摯な態度を強く求めます。
目次
4 チャンク
引用方式:Jebb_page
- §416-418
演説休止の非難に対する聴衆の責任の弁証
語り手は、自身の不在や不活動を批判する聴衆の怠惰を指摘し、技術を提供する者とそれを利用する者の関係性の観点から、非難されるべきは聴衆側であることを諸職種の例を挙げて弁明する。
- §419-420
職人の比喩による聴衆への阿諛の否定と弁論への献身
著者は理髪師などの比喩を用いて、言葉の技術(弁論)を持つ者が聴衆に媚びて集めることの不当性を主張し、自身の怠惰を責める聴衆に対して、弁論への極めて誠実な取り組みと自らの正当性を訴える。
- §421-422
弁論への生涯の献身と不真面目な弟子への叱責
著者は自身が神の加護のもとで生涯にわたり弁論の学業に専念してきたことを宣言し、弁論と名声に対する自身の真摯な態度を明らかにします。あわせて、講義を疎かにして入浴や娯楽に耽りながら、自分を中傷する聴衆と弟子たちの態度を厳しく戒めます。
- §423-424
安易な快楽への誘惑の批判と弁論に対する真摯さの要求
著者は人々を講義から遠ざける浴場の誘惑やソフィストの詭弁を批判し、ホメロスの質素な生を引き合いに出しながら、無為な快楽ではなく言葉に生きる重要性を説き、聴衆に真摯な態度を求める。
