アイリオス・アリステイデス · Aelius Aristides
アレクサンドロス追悼演説
Funeral Oration for Alexander
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底本
Aristides. Vol. 1. Dindorf, Wilhelm, editor. Leipzig: Reimer, 1829.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、2世紀の修辞学者アエリウス・アリステイデス(Aelius Aristides)が、高名な学者であり恩師でもあるコテュアイオン(Cotiaeum)のアレクサンドロスの死を悼んで執筆した哀悼演説です。著者はまず、故人の故郷の市民に向けて書簡を送った経緯を語り、彼の優れた人間性と学問的功績への賛辞を始めます。演説の中でアレクサンドロスは、学術を極めて多くの弟子を育てた「ギリシアの植民創設者」のような存在として、また皇帝たちに重んじられつつも謙虚に人々に恩恵を施した人物として描き出されます。中盤では、彼の教養、対話の才、著作が称賛され、アリストテレスなどの哲学者に並ぶ存在として、その死が文芸の衰退をもたらすことが嘆かれます。終盤において著者は、かつてローマで病気療養中だった自身が故人から受けた個人的な恩義を振り返り、遺族への保護を呼びかけつつ、故人の高潔な生涯を永遠に記憶にとどめることを誓います。
目次
5 チャンク
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- §80-81
コテュアイオンへの書簡とアレクサンドロスへの賛辞
筆者がコテュアイオンの評議会と市民に、アレクサンドロスの死を悼んで書簡を送った経緯を述べ、故人の優れた人間性と学問的・社会的功績への賛辞を始める。
- §82-83
学問の究明と弟子たちの育成ならびに皇帝からの信任
アレクサンドロスが基礎から究極の段階に至るまで学術を極め、多くの教え子を育てて各地へ送り出し、ギリシア人にとっての植民創設者のような存在になったことを語る。また、ヘシオドスの「嫉妬」の詩句を覆すほど同業者を愛し、皇帝たちからも宮廷の最高の宝として重んじられながら、常に節度をもって人々に恩恵を施したことを称賛する。
- §84-85
宮廷での善行と祖国への寄与および死への哀悼
アレクサンドロスの死を悼み、彼が皇帝の宮廷で成し遂げた恩恵、祖国への多大な寄与、そしてギリシア世界における彼の高い名声と偉大な学者としての功績を讃える。
- §86-87
卓越した教養と著作および君主との交際による恩恵
アレクサンドロスの卓越した教養、対話の才、著作を賞賛し、彼の幸福に満ちた生涯を振り返る。さらに、アリストテレスやプラトンといった哲学者の君主との交際と比較しながら、彼の交際がいかにギリシア人に益をもたらしたかを説き、その死による文芸の衰退を嘆く。
- §88-90
アレクサンドロスの臨終と遺族への配慮および個人的な恩顧
著者(アリステイデス)は亡きアレクサンドロスの美徳と教養を称えてその往生を惜しみ、遺族に対する保護を呼びかけるとともに、かつてローマでの病気療養中に彼から受けた恩義や未完の著作の献呈にまつわる個人的な思い出を振り返る。
