アイリオス・アリステイデス · Aelius Aristides
王へ
To the King
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底本
Aristides. Vol. 1. Dindorf, Wilhelm, editor. Leipzig: Reimer, 1829.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、平和的に即位した現在の王の類稀なる美徳と、その治世がもたらす帝国の繁栄を称える祝賀弁論です。著者はまず、流血を伴った過去の支配者たちと現王を対比し、その温厚で寛大な即位のプロセスを賛美します。続いて、国家の崩壊を防ぎ、司法や財政における公正さと人道的配慮によって、臣民を密告の恐怖から解放した王の事績が語られます。さらに、歴史や神話の英雄たちとの対比を通じて、王の並外れた自制心と即位前後で変わらぬ高潔さが強調されます。最後に、武力のみに頼らず知恵を用いて平和を確立し、帝国全体に繁栄をもたらした王の偉業を賛美して締めくくられます。
目次
5 チャンク
引用方式:Jebb_page
- §56-58
王への賛辞の意義と平和な即位
著者は祝祭において神聖にして人道的な王を称賛する意義を語り、言葉に窮する懸念よりも王の美徳が偉大すぎて表現しきれない懸念を述べた上で、平和的に即位し神々に愛された現在の王を、武力や流血を伴った過去の支配者たちと対比する。
- §59-60
現王の寛大さと国家の安定への導き
前代の王たちの残虐な粛清とは対照的な現王の温厚さと寛大さを称え、彼が即位前から王国の混乱を未然に防ぎ、即位後には崩壊寸前だった国家を巧みな操舵によって安全な港へと導いた功績を論じる。
- §61-62
財政と司法における公正さと恐怖政治の終焉
王が財政的な問題や司法の場において公正さと人道的な配慮を示したこと、またギリシア文化を重んじ、密告と監視による恐怖から臣民を完全に解放したことを称賛している。
- §63-64
王の不変の高潔さと自制心
王が即位の前後で変わらず高潔であるべきことをパウサニアスの変節と対比して論じ、さらに王の並外れた自制心をアガメムノンやアキレウスの欲望による失敗と対比して称賛する。
- §65-67
軍の規律確立と知恵による平和と帝国の繁栄
王が軍隊の規律を確立し、武力に頼るだけでなく計略と知恵を用いて平和と安全をもたらしたことを称え、帝国全体に満ちる繁栄と幸福を賛美する。
