テオプラストス · Theophrastus
気象の徴候について
On Weather Signs
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底本
Theophrastus, Concerning Weather Signs, Hort, Harvard, 1927
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、自然現象や生物の行動から天候の変化を予測するための具体的な兆候(気象兆候)を体系的にまとめた、古代の自然科学・哲学的な著作である。まず序論において、地理的要因や天体の動きを観察することの重要性といった気象予測の基本原則が提示される。続いて本論では、雨、風、厳しい冬や嵐、そして晴天という4つの主要なテーマに沿って、具体的な兆候が列挙される。太陽や月の見え方、雲の形状、雷や稲妻といった気象・天体現象から、鳥、獣、昆虫などの行動、さらには灯火の燃え方や身体の変化に至るまで、極めて多様な経験的観察が詳細に叙述される。最終的には、季節ごとの天候の相関関係や動植物の様子を通じた年間予測にも言及され、自然界の緊密な連関を示す実用的な手引書として構成されている。
目次
8 チャンク
引用方式:chapter.section
- §1.1-1.8
気象の兆候の区分と天体・地形による予兆
著者自身の観察と他者からの知識に基づき、雨、風、晴天などの様々な気象兆候について記述することを宣言する。高い山や谷、太陽と月の動き、至点や分点、月の満ち欠けによる期間の等分などが、気象変化を予知する上で重要であることを説明している。
- §1.9-1.16
一日の変化の区分と天体や動物による降雨の兆候
気象変化が起こりやすい一日のなかの時間帯を論じた後、太陽、月、流星、ランプの火、様々な動物(鳥、両生類、爬虫類、家畜)の行動から雨を予知するための具体的な兆候が列挙される。
- §1.17-1.25
鳥の行動や雲と雷電から知る雨の兆候
タカやアサギなどの鳥の行動、ヒュメットス山やペリオン山にかかる雲、雷や稲妻の方向、蟹座の天体といった様々な自然現象から雨や嵐を予測する兆候を列挙し、冬の降雨量と春の気候の関係や好ましい雨の性質について論じている。
- §2.26-2.31
天体や鳥獣の行動から知る風の前兆
著者は雨の兆候の説明を終え、ここから太陽、月、鳥(ウミウやサギ)、動物(ハリネズミ)、潮汐、海の様子、身体の変化などに基づく風と気流の様々な前兆について解説し始める。
- §2.32-2.37
雷電や雲による風の予測と各風の性質
稲妻や雷、天体の出没、山にかかる雲の形状などから風の発生や消長を予測する兆候を述べ、古代の風配図に基づく各風の性質や変化の規則性について詳述している。
- §3.38-3.43
天体や動植物の行動が示す冬と寒冷の兆候
冬の訪れや厳しい寒波、雪、嵐を告げる様々な自然の兆候(天体の見え方、鳥や獣、虫の行動、灯火の燃え方、山にかかる雲の様子など)を詳述する。
- §3.44-3.49
季節の推移と自然界の現象による冬の兆候
季節間の天候の相関関係や、山の雲、動植物(トキワガシ、水星、狼、モグラなど)の様子から冬の厳しさや天候の変化を予測する様々な兆候について記述している。
- §4.50-4.57
晴天の兆候と季節や年の天候予測
晴天(穏やかな天候)を知らせる太陽、月、星、雲、霧、山、鳥、動物、灯火などの様々な兆候を挙げ、さらにマスティック樹の実による耕作期の予兆や、霧と風、彗星、天体の出没に伴う季節的・年間的な天候予測について説明している。
