底本
Platonis Opera Tomus IV: Tetralogia VIII. Burnet, John, editor. Oxford: Clarendon Press, 1905.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0059.tlg032.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 5 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 5 件・表記の統一 1 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
プラトンの未完の対話篇である本作は、前作『ティマイオス』から引き続いて、太古のアテナイと伝説の大国アトランティス(Atlantis)の対立と興亡を扱います。ソクラテスたちの前で語り手となったクリティアスは、かつて神々が世界を分割統治した時代に遡り、アテナとヘパイストスに守護された古代アテナイの質素で調和のとれた社会制度を説明します。続いて、ポセイドンの血を引くアトランティスの歴代の王たちが築き上げた、無比の富と強大な軍事力、オレイカルコス(山銅)などの資源に満ちた壮麗な都城の様子が精緻に描写されます。当初は徳を重んじていたアトランティスでしたが、やがて神的な性質が薄れて物質的な欲望に溺れ、堕落していきます。物語は、この傲慢になった帝国に罰を下すべくゼウスが神々を招集し、言葉を発しようとする緊迫した場面で唐突に中断されます。
目次
9 チャンク
引用方式:section
- §106-107
ティマイオスの祈りとクリティアスの前置き
ティマイオスは前段の宇宙創造の議論を終えて神への感謝の祈りを捧げ、クリティアスに発言を引き渡す。クリティアスは、聞き手に馴染み深い人間の事柄について語る方が、神々の事柄を語るよりも絵画の例のようにかえって困難であることを説明し、寛大な理解を求める。
- §108-109
神々による土地の分配と太古のアテナイの起源
クリティアス、ソクラテス、ヘルモクラテスは、各々の語り手としての立場と容赦の要求について言葉を交わし、太古のアテナイとアトランティスの戦争の記述が始まる。クリティアスは、かつて神々が世界を平和的に分割統治し、アッティカの地がヘパイストスとアテナに与えられたこと、そして天変地異によりその歴史が失われた経緯を語り出す。次の章の要約を望みますか?
- §110-111
古代アテナイの社会制度と肥沃なアッティカの土地
クリティアスは、古代の記述が名前だけ残った理由を解説し、当時のアテナイの社会制度や戦士階級の生活について、さらに当時のアッティカ地方の肥沃な土地の境界や、土壌流出前の豊かな自然環境について詳細に語る。
- §112-113
古代アクロポリスの構造とアトランティスの起源
クリティアスは、かつてのアクロポリスの地勢と戦士階級の居住区の構成、そして市民の人口維持体制について論じ、続いてソロンによるエジプトの固有名詞翻訳の背景を説明した上で、ポセイドンによるアトランティス島の中央丘の防備構築と自らの子孫の入植の起源を語る。
- §114
アトラスら十人の王による統治と島の富
ポセイドンがもうけた五組の双子の息子たちの名前とそれぞれの領土が明かされ、長男アトラスの家系がアトランティスの王権を継承し、島が比類なき富とオレイカルコスなどの豊かな資源に恵まれていたことが説明される。
- §115
アトランティスの自然の恵みと王宮都市の造営
アトランティス島の豊かな自然(野生動物や様々な農作物)について述べた後、アクロポリス周辺の環状路(水路と陸地)に橋を架け、運河を掘って巨大な都城と港を築いていった建設の過程を詳述する。
- §116-117
アトランティスの中央島と建築物の構造
アトランティスの中央島と環状路、ポセイドン神殿をはじめとする壮麗な建築群の意匠や構造、温泉・冷泉の利用、防衛用の兵舎の配置、さらに最外殻の壁とそこに生じる賑わいについて描写される。
- §118-119
アトランティスの国土と軍制および王たちの儀式
クリティアスはアトランティスの平野と山々、巨大な人工の濠や運河網、そして二度収穫を可能にする灌漑システムを説明する。続いて、軍隊の規模と兵員供出の制度、および十人の王たちがポセイドンの法に従って共同で統治や裁判を行う際の儀式について語る。
- §120-121
アトランティス王たちの裁判と堕落および神々の招集
アトランティスの王たちが伝統的な法に従って誓約と共同の裁判を行う儀式の様子と、彼らの徳が衰えて利己的になり破滅へと向かう過程、そして神々を招集するゼウスの姿が描かれます。
