ガレノス · Galen
誰を・どの瀉下薬で・いつ浄化すべきか
Whom to Purge, With Which Cleansing Drugs, and When
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底本
Galen. Oribasii collectionum medicarum reliquiae, Volume 1.1 (Corpus medicorum Graecorum, Volume 6). Raeder, Hans, editor. Leipzig: Teubner, 1928.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古典医学における体液の「浄化(排泄療法)」について、いかなる患者に、どの薬物を、いつ処方すべきかという核心的な原則を解説する医学論考です。著者はまず、健康な体を予防的に浄化する際の困難さと適期としての春を提示し、事前の周到な体液希釈や準備の重要性を説きます。続いて、強力なヘレボルスなどの薬物を用いる際の適不適や、患者の年齢、季節、疾患に応じた適切な排泄経路の選択基準を詳述します。さらに議論は、急性・慢性疾患において体液の「熟成(じゅくせい)」を待つタイミングの重要性や、下剤の刺激から胃を守る保護策へと進みます。最終的に、薬が効かない原因の分析と、胃への刺激を和らげ規則的な効果を得るための配合の調和技術をもって締めくくられます。
目次
6 チャンク
引用方式:chapter.section
- §1.1-1.12
春季における予防的排泄の適応と準備
健康な体を浄化する困難さを説明した上で、予防的排泄の適期が春であることを述べ、様々な慢性疾患の予防における有効性と、排泄前の入念な体液の希釈の必要性について論じている。
- §1.13-1.24
ヘレボルスの事前準備と体質に応じた排泄薬の選択
ヘレボルス服用前の本性テスト法と身体の準備について述べ、胸部が狭い人への危険性を警告する。また、体液、季節、地域、年齢、習慣、疾患の種類に応じて適切な排泄の経路や薬物を選択すべきであることを説明する。
- §1.25-1.31
患部に応じた排泄経路と体液の熟成の考慮
肝臓の炎症部位や各種疾患に応じた排泄経路の決定基準、発作期と寛解期における排泄の制御、そして急性・慢性疾患での体液の熟成(消化)を待つことの重要性と浄化に適した患者の状態について解説する。
- §1.32-1.41
急性疾患における浄化薬の時期と大麦粥の効用
急性疾患における浄化薬処方の適切な時期、体液が激発した状態の定義、および下剤の有害な局所作用から食道と胃を守るための大麦粥の有用性と注意点について論じている。
- §2.1-2.3
浄化薬が効かない原因とその体内での変化
浄化薬が効かない複数の原因(本性、薬量不足、便秘、尿への身体作用の集中)と、効かなかった下剤が栄養になる場合と有害なものに変化する場合があることを説明する。
- §3.1-3.3
胃を保護する芳香薬の調合と浄化薬の相互調和
胃に有害な浄化薬の刺激を和らげるための芳香物質の調和、および複数の浄化薬を配合する際に、排泄が不規則にならないための調和の必要性について説明する。
