底本
The New Testament in the original Greek. Westcott, Brooke Foss; Hort, Fenton John Anthony, editors. New York: Harper and Brothers, 1882-1892.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本書は、使徒パウロがコロサイの信徒たちに向けて執筆した、キリストの卓越性とキリスト者の新しい生き方を説く書簡です。冒頭では、信徒たちの信仰への感謝と、万物の創造者であり教会の頭であるキリストの至上性が高らかに賛美されます。続いて、人間の言い伝えや律法主義的な儀礼、禁欲主義、天使礼拝といった誤った教えに惑わされず、キリストにおいてのみ満たされるよう警告がなされます。その上で、キリストと共に復活した者として古い自分を捨て、愛を中心とする「新しい人」を着て歩むよう促します。さらに、夫婦、親子、主人と奴隷といった家庭内での実践的な倫理規定が示され、主に対する誠実な歩みが強調されます。最後は、祈りの勧めと同労者たちの熱い挨拶をもって結ばれます。
目次
4 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §1.1-1.29
感謝の祈りとキリストの卓越性および使徒の務め
パウロはコロサイの信徒たちの信仰と愛に対して神に感謝し、彼らが霊的な知恵によって神の御旨を悟り、主にふさわしく歩むよう祈る。また、万物の創造者であり教会の頭であるキリストの卓越性を賛美し、自身が福音の仕え人としてその奥義を伝えるために労苦していることを語る。
- §2.1-2.23
偽りの教えへの警告とキリストにおける充足
パウロは、人間の言い伝えやこの世の原理に基づく誤った哲学、禁欲主義、天使礼拝に惑わされないよう警告し、キリストにおいてのみ信徒が満たされていることを強調する。
- §3.1-3.25
新しい人の生き方と家庭の生活規範
キリストと共に復活させられた者の新しい歩みとして、地上の古い生き方を捨てて互いに愛し合う新しい人を着るべきこと、および家庭内での各役割(妻、夫、子、親、奴隷、主人)の具体的な行動規範が命じられている。
- §4.1-4.18
祈りと知恵ある歩みの勧めと最後の挨拶
主人が奴隷を公正に扱うべきこと、および信徒が祈りと賢明な言動に励むべきことが勧められる。末尾では、手紙の運搬人と同労者たちからの挨拶が伝えられ、手紙の交換と職務の全うが指示される。
