ヒュペレイデス · Hypereides
デモステネス弾劾
Against Demosthenes
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底本
Hyperides. Minor Attic Orators, Vol. 2. Burtt, J. O., editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1954 (printing).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0030.tlg005.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件・原文 2 件を修正
AI校閲 2026-10-12:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Claude Opus 5.5 — 日本語訳の修正なし
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 5 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、マケドニアからの逃亡者ハルパロスが持ち込んだ資金を巡る贈収賄事件(ハルパロス事件)において、アテナイの指導的弁論家デモステネスを告発する弾劾演説である。告発者はまず、デモステネスが自らアレオパゴス評議会に事件の調査を委託しておきながら、自身に不利な結果が出ると評議会を誹謗し始めた矛盾を厳しく追及する。さらに、彼が資金の管理を怠って個人的に賄賂を受け取り、それを「国家への前貸し」という虚偽の口実で取り繕おうとした事実を暴き出す。弁論の中盤では、彼が金のために祖国を裏切り、結果的にアレクサンドロス大王に便宜を図って反マケドニアの結集を妨げたという政治的裏切りが非難される。最後に、かつての豹変や哀願に耳を貸さず、国家の正義のために裁判員たちが厳正な判決を下すよう訴えて演説は締めくくられる。
目次
6 チャンク
引用方式:section
- §frag_1-frag_2
アレオパゴスへの委任とデモステネスの自己矛盾
告発者は、デモステネスが自らアレオパゴス評議会への調査委託を提案しておきながら、不利な結果が出ると評議会を誹謗し始めた矛盾を非難する。
- §frag_3#1
アレオパゴスの報告とハルパロスの金
アレオパゴス評議会の報告の正当性を弁護しつつ、デモステネスがハルパロス事件において賄賂の分け前を狙ってアクロポリスへの資金移送を主導し、密かにその金額を確認しようとした行状を暴露する。
- §frag_3#2
ハルパロスの金に関する管理怠慢と賄賂の追及
デモステネスがハルパロスの金の管理責任を怠りながら個人的に賄賂を受け取ったことを告発し、国家へ前貸ししたという彼の口実を論破しつつ、大国による都市有力者の買収工作の危険性を警告する。
- §frag_4-frag_5
マケドニアへの内通とハルパロス逮捕への非難
告発者は、デモステネスが民衆のためと偽りながら実際にはアレクサンドロスに便宜を図り、ハルパロスを逮捕して反マケドニアの結集を妨げたと主張し、さらに金のために祖国と旧友を裏切って老年にして弾劾されている醜態を非難する。
- §frag_6-frag_7
指導者の収賄の重罪性とデモステネスの豹変
弁論家や将軍による贈収賄の罪深さを一般市民の過失やハルパロスの保管依頼と比較して強調し、かつて民衆が自分たちに示した寛大な態度を振り返る。さらに、評議会の調査を遅延させ、最終的にアレクサンドロスの神格化に妥協したデモステネスの豹変を非難する。
- §frag_8-citations
裁判員の責務と哀願による寛刑の拒否
アレオパゴス評議会による調査報告を受け、告発者としての任務、裁判員の責任、そして罪を免れようとするデモステネスらの不当な哀願に耳を貸さないよう訴える。さらに、デモステネスがかつて若者を侮辱したことや、彼の卑屈さを揶揄する引用が続く。
