アンティポン · Antiphon of Rhamnus
毒殺容疑での継母告訴
Against the Stepmother for Poisoning
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Antiphon. Minor Attic Orators, Vol. 1. Maidment, Kenneth John, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1941 (printing); 1960 (reprint).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0028.tlg001.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 3 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、父親を毒殺した容疑で継母を告訴する若い男性による、法廷での弾劾演説です。原告はまず、親族間の対立に苦悩しつつも、被告側が真実を究明するための奴隷の拷問(バサノス)を拒否したことを挙げ、自らの告訴の正当性を主張します。続いて、事件の凄惨な経緯が語られます。継母は、父の友人フィロネオスの愛妾と共謀し、愛の媚薬と偽って毒薬を用意させ、結果として父とフィロネオスを毒殺しました。原告は、殺人者を擁護する異母兄弟の不当性を鋭く批判し、奴隷への尋問を拒む被告の態度こそが有罪の決定的な証拠であると訴えます。最後に、被害者である父親が死の間際に自分に復讐を託した事実を明かし、陪審員に対して継母への厳罰と正義の実現を強く求めて弁論を締めくくります。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-8
若き原告の苦悩と奴隷尋問の拒絶
父の毒殺容疑で継母を告訴した原告が、若くして訴訟に臨む苦悩、異母兄弟との対立、そして相手方が真実究明のための奴隷の拷問を拒否した事実を挙げて、自らの告訴の正当性を主張する。
- §9-16
尋問拒否の有罪証左とフィロネオス愛妾との共謀
告訴人は、被告が奴隷の拷問による真実糾明を拒否したことが有罪の決定的な証拠であると主張し、続けて、被告らの母親が被害者の友人フィロネオスの愛妾と共謀して殺害計画を企てた経緯を語り始める。
- §17-23
毒殺の実行とその結果および処罰の要求
フィロネオスの愛妾による毒殺の実行とその無残な結果が語られ、訴追者は被告の母親に対する処罰の正当性と、被告による不当な弁護を対比して陪審員に正当な判決を求める。
- §24-31
父の遺言による復讐の義務と結語
原告は、計画的殺人を犯した継母を処罰する正当性を強調し、被告側である兄弟の擁護を批判する。さらに、被害者である父が死の間際に自身に犯人を告げ、復讐を直接託した事実を明らかにして弁論を終え、正義の判決を求める。
