デモステネス · Demosthenes
第五十二弁論 カリッポスへの抗弁
Against Callippus
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Demosthenes. Orationes, Vol. III. Rennie, W., editor. Oxford: Clarendon Press, 1931.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0014.tlg052.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、亡くなった外国の商人がアテナイの銀行に預託した金をめぐり、高名な銀行家パシオンの息子が、不当な返還を要求するカリポスを相手に自らの正当性を訴える法廷弁論です。事の発端は、ヘラクレア出身の商人リュコンが死亡し、パシオンの銀行からケピシアデスという人物へ預託金が支払われたことに始まります。被告であるカリポスは、パシオンが心身ともに衰弱するのを待ってから不当な私的仲裁を仕掛け、金を自らに支払うべきであったと主張して訴訟を起こしました。これに対し原告は、リュコンとカリポスには親交がなく、預託自体が銀行に対して直接なされた事実を提示します。さらに、父パシオンや関係者の証言、双方の社会的地位や品格の相違を挙げることで、相手の主張の矛盾と不条理さを浮き彫りにします。最終的に原告は、過去の仲裁手続きの不当性を暴きつつ、裁判員に対して無罪判決を求めて弁論を締めくくります。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-7
リュコンの預金とケピシアデスへの支払い
本チャンクは訴訟の導入部であり、弁の立つ相手の偽りを告発しつつ、ヘラクレア出身の商人リュコンが死亡した経緯と、カッリッポスによる銀行帳簿の調査、およびケピシアデスへの支払いについて語る。
- §8-15
カリッポスの妨害工作とパシオンへの不当な訴訟
原告は、カッリッポスが自身の父パシオンに対してケピシアデスへの支払いを阻止しようと企てた経緯と、パシオンの衰弱を待ってから私的仲裁を利用した不当な訴訟を起こした経緯を詳述する。
- §16-24
関係者の証言とカリッポスの主張の矛盾
原告はカッリッポスの主張の矛盾を暴き、父や関係者による証言を提示する。また、リュコンとカッリッポスの間に親交がなく、金の預託先が銀行であった事実から相手の嘘を立証する。
- §25-33
カリッポスの主張の不条理さと無罪の訴え
原告は、社会的地位の相違や関係者の品格、前年の不当な仲裁手続などの多角的な論拠から、カッリッポスの主張の不条理さを暴き、無罪判決を求める。
