デモステネス · Demosthenes
第四十一弁論 スプディアスへの抗弁
Against Spudias
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Demosthenes. Orationes, Vol. III. Rennie, W., editor. Oxford: Clarendon Press, 1931.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0014.tlg041.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 3 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古代アテナイの法廷において、原告が義兄弟であるスプディアスを相手取り、亡き義父ポリュウクトスの遺産相続を巡って争う法廷弁論です。原告は、義父の死によって生じた持参金の未払いや、義父に対するスプディアスの未返還の負債などの背景を詳細に説明します。弁論の中で原告は、スプディアスが事前の和解や私的仲裁を拒否した不誠実な態度を指摘し、多数の証人や義母の遺した覚書といった客観的な証拠を提示します。また、スプディアス夫妻が事前に遺言の内容を承諾していたことを示し、彼の弁明の矛盾を暴いていきます。最終的に原告は、双方の受け取った持参金額を比較することでスプディアスの不当性を暴き、法廷で偽証を企てる相手を厳しく非難して自身の正当性を訴えかけます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-8
ポリュウクトスの遺産と持参金を巡る紛争の経緯
原告が、義理の兄弟であるスプディアスとの間で、亡き義父ポリュウクトスの遺産(未払いの持参金、抵当不動産、その他の負債)を巡って争っている背景と経緯を説明する。
- §9-16
スプディアスの借財と調停拒否への追及
原告は、スプディアスがポリュウクトス家から借用した財産や未返還の所有物について告発し、スプディアスが過去に調停案を拒否した事実や多数の証人の存在を挙げて、彼の予想される弁明を崩していく。
- §17-23
遺言の事前承諾と妻の覚書への関与
スプディアス夫妻がポリュウクトスの遺言内容をあらかじめ把握し、一度は承諾していたことを示す証拠を挙げる。さらに、ポリュウクトスの妻が遺した金銭の覚書についても、スプディアス自身がその開封と再封印に立ち会っていたことから、その内容を否定することは不当であると主張する。
- §24-30
持参金の精算と仲裁忌避への非難
原告は、スプディアスの持参金の詳細を立証することで、彼が実際には自分と同等以上の財産を受け取っていたことを示し、真実を知る私的仲裁をあえて避けて法廷で偽証しようとする彼の不当性を非難する。
