プルタルコス · Plutarch
ソロンとプブリコラの比較
Comparison of Solon and Publicola
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底本
Plutarch. Plutarch's Lives, Vol. I. Perrin, Bernadotte, editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1914.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本篇は、古代アテナイの立法者ソロンと、古代ローマの共和政の創設者の一人プブリコラの生涯と実績を対比した比較伝記です。まず著者は、ソロン自身が提示した「幸福」の定義に、皮肉にもプブリコラの生涯(子孫の繁栄や美しき最期、富の用い方など)のほうがより深く合致していたことを指摘します。続いて、両者の政治的功績に焦点が当てられ、ソロンによる負債免除や国制の樹立と、プブリコラによる王政打倒および民主的な制度設計が比較されます。さらに、ソロンの国政が短命に終わり僭主の出現を許したのに対し、プブリコラの築いた国政が長く維持され強固な基盤となったことが述べられます。最後に、軍事的功績や外交的才覚の観点からも両者の優劣が検証され、共和政ローマの守護者としてのプブリコラの優れた実績が強調されて締めくくられます。
目次
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- §1.1-1.5
幸福の定義とプブリコラの生涯の合致
著者はソロンがかつて示した幸福の定義を引用し、テロスよりもむしろプブリコラの生涯のほうがその定義に深く合致していることを、その子孫の繁栄、最期の美しさ、そしてその死をめぐる人々の哀悼を通じて詳細に論じ、さらに富の用い方の観点からもプブリコラの幸福を称賛している。
- §2.1-2.3
ソロンの国制を模範としたプブリコラの改革
プブリコラがソロンの国制を手本として民主政を整えたこと、財務官設置の由来、僭主嫌悪の強さ、および権力の自制についてソロンとの比較が述べられる。
- §3.1-3.4
負債免除の功績と国制の永続性の比較
ソロンの負債免除の功績を評価し、彼の作った国政が短命に終わったことと、プブリコラの国政が長らく維持されたことを比較する。また、ソロンが僭主の出現を防げなかったのに対し、プブリコラが既存の強力な王政を打倒した実績を対比する。
- §4.1-4.4
軍事的成功と対外政治における功績の比較
著者はソロンとプブリコラの軍事的・政治的功績を対比し、プブリコラの輝かしい戦果やタルクィニウス家追放の功績、さらにはポルシナとの和平交渉における優れた外交的才覚を称賛している。
