ローマ皇帝群像 · Historia Augusta
ディディウス・ユリアヌス
Didius Julianus
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底本
Scriptores Historiae Augustae, Volume 1. Magie, David, editor. London, New York: William Heinemann, G. P. Putnam's Sons, 1922.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、2世紀末のローマ皇帝ディディウス・ユリアヌスの短い治世と彼の悲劇的な没落を描いた歴史叙述である。物語はユリアヌスの出自と初期の経歴から始まり、前帝ペルティナクス暗殺後の混乱の中で彼が近衛兵の支持を得て帝位を買い取る経緯と、それに対する民衆の激しい反発を描き出す。帝位に就いたユリアヌスを待っていたのは、民衆の憎悪と、各地の有力な将軍ニゲルやセウェルスの蜂起であった。焦るユリアヌスは、刺客の送付や共同統治の提案、果ては魔術への依存など迷走を重ねるが、事態を打開することはできない。最終的に、すべての支持者に見捨てられた彼は、元老院の決議により帝位を剥奪されて宮殿内で殺害され、セウェルスが新たな支配者となる。
目次
3 チャンク
引用方式:chapter
- §1-3
ユリアヌスの出自と官歴および近衛兵による帝位獲得
ディディウス・ユリアヌスの出自と初期の官歴が語られた後、ペルティナクス皇帝殺害後の混乱の中で、彼が近衛兵たちの支持を得て帝位を獲得し、民衆の反発に直面する様子が描かれる。
- §4-6
民衆の反発とセウェルスらの蜂起への対抗策
ディディウス・ユリアヌスが民衆の憎悪にさらされながらも融和政策を試みる中、シリアのニゲルとイリュリクムのセウェルスが蜂起し、焦ったユリアヌスはセウェルスの迎撃や刺客の送付、共同統治の提案などを試みる。
- §7-9
ユリアヌスの廃位と宮殿での殺害
セウェルスとの共同統治の試みも拒絶され、ユリアヌスは各種の魔術に頼るなど迷走するが、やがて支持者すべてに見捨てられる。元老院の決議により帝位を剥奪された彼は宮殿で殺害され、セウェルスが新たな皇帝となった。
