底本
Suetonius. De Vita Caesarum Libri VIII. Ihm, Max, editor; Leipzig: Teubner, 1908.
原文データ出典
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要旨
本作は、ローマ帝国第10代皇帝ティトゥスの誕生から死に至るまでの生涯と、その人物像を描いた伝記作品である。前半では、ティトゥスの幼少期の優れた才能や軍歴、ユダヤ戦役での軍功が語られ、さらに父ウェスパシアヌスの共同統治者として過酷な実務を担ったことで、一時的に悪評を買った経緯が記される。しかし中盤では、皇帝即位を機に彼の評判が劇的に好転し、愛するベレニケとの離別や豪華な見世物の開催、災害時における慈悲深い救援活動などを通じて、彼が「人類の愛嬌と喜び」と称されるほどの寛大さを示したことが記述される。後半では、彼が自らを狙う陰謀者や弟ドミティアヌスに対して一貫して示した類稀な寛容さと、その矢先に訪れた早すぎる死、そして彼を悼む元老院の惜しみない賛辞が描かれて幕を閉じる。
目次
3 チャンク
引用方式:chapter
- §1-6
ティトゥスの生い立ちと即位までの経歴
ティトゥスの生涯(誕生から皇帝就任まで)を追う。幼少期の優れた才能や軍歴、ユダヤ戦役での功績、そして父ウェスパシアヌスの共同統治者としての過酷な執政と、その結果としての評判の悪化を記述する。
- §7-8
ティトゥスの治世と善政および民衆への慈悲
ティトゥスの皇帝即位に伴う評判の好転、ベレニケとの離別や見世物の開催などによる寛大さの証明、そして災害時における慈悲深い対応や悪質な密告者の取り締まりについて述べている。
- §9-11
ティトゥスの寛大さとその死および元老院の賛辞
ティトゥスが陰謀を企てた者たちや弟ドミティアヌスに対して示した類稀な寛大さと、その後に訪れた彼の早すぎる死、不吉な前兆、そして彼に対する元老院の最大限の賛辞が描かれています。
