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ゴルギアス

§454

知識を与える説得と信念を生む弁論術の説得

ソクラテスとゴルギアスは、弁論術以外の技術もまた説得を作り出すことを確認し、弁論術が専門とするのは法廷等で正邪に関して用いられる説得であることを明らかにする。さらに二人は「学び(知識)」と「信じること(信念)」の区別を共有し、弁論術のもたらす説得が知識ではなく知識なき信念を与えるものであると合意する。

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§454

ΣΩ. οὐκοῦν ἐάν τις ἐρωτᾷ ἡμᾶς ποίας πειθοῦς καὶ περὶ τί, ἀποκρινούμεθά που αὐτῷ ὅτι τῆς διδασκαλικῆς1 τῆς περὶ τὸ ἄρτιόν τε καὶ τὸ περιττὸν ὅσον ἐστίν· καὶ τὰς ἄλλας ἃς νυνδὴ ἐλέγομεν τέχνας ἁπάσας ἕξομεν ἀποδεῖξαι πειθοῦς δημιουργοὺς οὔσας καὶ ἧστινος καὶ περὶ ὅτι· ἢ οὔ; ΓΟΡ. ναί. ΣΩ. οὐκ ἄρα ῥητορικὴ μόνη πειθοῦς ἐστιν δημιουργός. ΓΟΡ. ἀληθῆ λέγεις. ΣΩ. ἐπειδὴ τοίνυν οὐ μόνη ἀπεργάζεται τοῦτο τὸ ἔργον, ἀλλὰ καὶ ἄλλαι, δικαίως ὥσπερ περὶ τοῦ ζωγράφου μετὰ τοῦτο ἐπανεροίμεθʼ ἂν τὸν λέγοντα· ποίας δὴ πειθοῦς καὶ τῆς περὶ τί πειθοῦς ἡ ῥητορική ἐστιν τέχνη; ἢ οὐ δοκεῖ σοι δίκαιον εἶναι ἐπανερέσθαι; ΓΟΡ. ἔμοιγε. ΣΩ. ἀπόκριναι δή, ὦ Γοργία, ἐπειδή γε καὶ σοὶ δοκεῖ οὕτως. ΓΟΡ. ταύτης τοίνυν τῆς πειθοῦς λέγω, ὦ Σώκρατες, τῆς ἐν τοῖς δικαστηρίοις καὶ ἐν τοῖς ἄλλοις ὄχλοις, ὥσπερ καὶ ἄρτι ἔλεγον, καὶ περὶ τούτων ἅ ἐστι δίκαιά τε καὶ ἄδικα. ΣΩ. καὶ ἐγώ τοι ὑπώπτευον ταύτην σε λέγειν τὴν πειθὼ καὶ περὶ τούτων, ὦ Γοργία· ἀλλʼ ἵνα μὴ θαυμάζῃς ἐὰν καὶ ὀλίγον ὕστερον τοιοῦτόν τί σε ἀνέρωμαι, ὃ δοκεῖ μὲν δῆλον εἶναι, ἐγὼ δʼ ἐπανερωτῶ—ὅπερ γὰρ λέγω, τοῦ ἑξῆς ἕνεκα περαίνεσθαι τὸν λόγον2 ἐρωτῶ, οὐ σοῦ ἕνεκα ἀλλʼ ἵνα μὴ ἐθιζώμεθα ὑπονοοῦντες προαρπάζειν ἀλλήλων τὰ λεγόμενα, ἀλλὰ σὺ τὰ σαυτοῦ κατὰ τὴν ὑπόθεσιν ὅπως ἂν βούλῃ περαίνῃς. ΓΟΡ. καὶ ὀρθῶς γέ μοι δοκεῖς ποιεῖν, ὦ Σώκρατες. ΣΩ. ἴθι δὴ καὶ τόδε ἐπισκεψώμεθα. καλεῖς τι μεμαθηκέναι; ΓΟΡ. καλῶ. ΣΩ. τί δέ; πεπιστευκέναι; ΓΟΡ. ἔγωγε. ΣΩ. πότερον οὖν ταὐτὸν δοκεῖ σοι εἶναι μεμαθηκέναι καὶ πεπιστευκέναι, καὶ μάθησις καὶ πίστις, ἢ ἄλλο τι; ΓΟΡ. οἴομαι μὲν ἔγωγε, ὦ Σώκρατες, ἄλλο. ΣΩ. καλῶς γὰρ οἴει· γνώσῃ δὲ ἐνθένδε. εἰ γάρ τίς σε ἔροιτο· ἆρʼ ἔστιν τις, ὦ Γοργία, πίστις ψευδὴς καὶ ἀληθής; φαίης ἄν, ὡς ἐγὼ οἶμαι. ΓΟΡ. ναί. ΣΩ. τί δέ; ἐπιστήμη ἐστὶν ψευδὴς καὶ ἀληθής; ΓΟΡ. οὐδαμῶς. ΣΩ. δῆλον ἄρʼ αὖ ὅτι οὐ ταὐτόν ἐστιν. ΓΟΡ. ἀληθῆ λέγεις. ΣΩ. ἀλλὰ μὴν οἵ τέ γε μεμαθηκότες πεπεισμένοι εἰσὶν καὶ οἱ πεπιστευκότες. ΓΟΡ. ἔστι ταῦτα. ΣΩ. βούλει οὖν δύο εἴδη θῶμεν πειθοῦς, τὸ μὲν πίστιν παρεχόμενον ἄνευ τοῦ εἰδέναι, τὸ δʼ ἐπιστήμην;3 ΓΟΡ. πάνυ γε. ΣΩ. ποτέραν οὖν ἡ ῥητορικὴ πειθὼ ποιεῖ ἐν δικαστηρίοις τε καὶ τοῖς ἄλλοις ὄχλοις περὶ τῶν δικαίων τε καὶ ἀδίκων; ἐξ ἧς πιστεύειν γίγνεται ἄνευ τοῦ εἰδέναι ἢ ἐξ ἧς τὸ εἰδέναι; ΓΟΡ. δῆλον δήπου, ὦ Σώκρατες, ὅτι ἐξ ἧς τὸ πιστεύειν.

ソクラテス:それでは、もし誰かが私たちに、どのような説得で、何に関するものかと尋ねたなら、私たちはおそらく彼に、偶数と奇数の数がどれほどであるかに関する、教示的な説得であると答えるだろう。そして、先ほど言及した他のすべての技術についても、それがどのような説得の、何に関する製作者であるかを示すことができるのではないか。そうではないかね。 ゴルギアス:その通りです。 ソクラテス:すると、弁論術だけが説得の製作者というわけではないのだね。 ゴルギアス:おっしゃる通りです。 ソクラテス:それなら、弁論術だけがこの働きを果たすのではなく、他の技術も果たすのであるから、画家のときと同様に、その後に私たちは主張する者に対して、「では、弁論術はどのような説得の、また何に関する説得の技術なのか」とあらためて尋ねるのが正当ではないだろうか。それとも君には、あらためて尋ねることは正当ではないと思われるかね。 ゴルギアス:私には正当だと思われます。 ソクラテス:それではゴルギアス、君にとってもそう思えるのだから、答えてほしい。 ゴルギアス:ソクラテス、それでは私が言っているのは、先ほども言いましたように、法廷やその他の群衆の中で行われる説得であり、また、正しいことと正しくないことに関する説得のことです。 ソクラテス:ゴルギアス、実は私も、君がそのような説得を、またそのような事柄について言っているのだろうと推測していたのだ。だが、少し後になって、私があらためてこのようなことを尋ねるとしても、驚かないでほしい。それは一見すると明らかであるように思えるのだが、私が重ねて質問をするからだ。というのも、私の言う通り、議論が順序を追って完結するために私は尋ねているのであって、君のためではなく、私たちが互いの発言を憶測して先回りして奪い合うことに慣れてしまわないようにするためなのだ。そうではなく、君が自分の主張を、自らの前提に従って、望むように完結できるようにするためなのだ。 ゴルギアス:ソクラテス、君のしていることは極めて正しいように思われます。 ソクラテス:さあ、ではこのことも考えてみよう。君は「学んだことがある」と呼ぶ何かを持っているかね。 ゴルギアス:持っています(そう呼びます)。 ソクラテス:では、「信じている」ということは? ゴルギアス:もちろんそう呼びます。 ソクラテス:それでは、学んだことと信じていること、そして学びと信念とは、君にとって同じものであるように思えるか、それとも異なるものか。 ゴルギアス:ソクラテス、私は異なるものだと思います。 ソクラテス:君がそう思うのは正しい。というのも、次のことからそれがわかるだろう。もし誰かが君に「ゴルギアス、偽りの信念と真実の信念というものが存在するだろうか」と尋ねたなら、私の思うに、君は「存在する」と言うだろう。 ゴルギアス:はい。 ソクラテス:では、偽りの知識と真実の知識というものは存在するか。 ゴルギアス:決してありません。 ソクラテス:すると、やはり両者が同じものではないことは明らかだ。 ゴルギアス:おっしゃる通りです。 ソクラテス:しかしながら、学んだ者たちも、信じている者たちも、ともに説得された状態にあるわけだね。 ゴルギアス:その通りです。 ソクラテス:それでは、説得には二つの種類があると仮定しようか。一方は知ることを伴わずに信念を与えるものであり、他方は知識を与えるものであると。 ゴルギアス:大いに賛成です。 ソクラテス:では、弁論術は、法廷やその他の群衆の中で、正しいことと正しくないことに関して、どちらの説得を作り出すのだろうか。知ることを伴わずに信じることが生じる説得か、それとも知ることが生じる説得か。 ゴルギアス:ソクラテス、言うまでもなく、信じることが生じる方の説得です。

構文注3 件
  1. 454τῆς διδασκαλικῆς

    先行する疑問 ποίας πειθοῦς(どのような説得か)に対する回答であるため、女性属格形容詞 τῆς διδασκαλικῆς は、名詞 πειθοῦς(説得)が省略されたものとして理解される。

  2. 454cτοῦ ἑξῆς ἕνεκα περαίνεσθαι τὸν λόγον

    前置詞 ἕνεκα が、冠詞 τοῦ によって名詞化された対格不定詞句 περαίνεσθαι τὸν λόγον(議論が完結すること)を支配している。その間に副詞句 ἑξῆς(順序を追って、連続して)が挿入され、目的を示す構文を形成している。

  3. 454eτὸ μὲν πίστιν παρεχόμενον ἄνευ τοῦ εἰδέναι, τὸ δʼ ἐπιστήμην

    先行する δύο εἴδη(二つの種類、中性複数)を、中性単数の定冠詞 τὸ μὲν ... τὸ δʼ(一方は〜、他方は〜)を用いて、それぞれ個別に説明(同格)している。τὸ δʼ の後には、先行する分詞 παρεχόμενον が省略されている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(8 件・最終 2026-09-30)
  • 2026-09-30 表記の統一 — 訳文 4 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 4 件
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