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パイドン

§93

ハルモニア説では説明できない魂の徳と悪徳

ソクラテスは、ハルモニアがその構成要素に従属するものであることを確認した上で、もし魂がハルモニアであるならば、魂における徳と悪徳の存在を説明できなくなることをシミアスに示す。

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§93

ΦΑΙΔ. δοκεῖ σοι ἁρμονίᾳ ἢ ἄλλῃ τινὶ συνθέσει προσήκειν1 ἄλλως πως ἔχειν ἢ ὡς ἂν ἐκεῖνα ἔχῃ ἐξ ὧν ἂν συγκέηται; οὐδαμῶς. οὐδὲ μὴν ποιεῖν τι, ὡς ἐγᾦμαι, οὐδέ τι πάσχειν ἄλλο παρ’ ἃ ἂν ἐκεῖνα ἢ ποιῇ ἢ πάσχῃ; συνέφη. οὐκ ἄρα ἡγεῖσθαί γε προσήκει ἁρμονίαν τούτων ἐξ ὧν ἂν συντεθῇ, ἀλλ᾽ ἕπεσθαι. συνεδόκει. πολλοῦ ἄρα δεῖ2 ἐναντία γε ἁρμονία κινηθῆναι ἂν ἢ φθέγξασθαι ἤ τι ἄλλο ἐναντιωθῆναι τοῖς αὑτῆς μέρεσιν. πολλοῦ μέντοι, ἔφη. τί δέ; οὐχ οὕτως ἁρμονία πέφυκεν εἶναι ἑκάστη ἁρμονία ὡς ἂν ἁρμοσθῇ; οὐ μανθάνω, ἔφη. ἢ οὐχί, ἦ δ’ ὅς, ἂν μὲν μᾶλλον ἁρμοσθῇ καὶ ἐπὶ πλέον, εἴπερ ἐνδέχεται τοῦτο γίγνεσθαι, μᾶλλόν τε ἂν ἁρμονία εἴη καὶ πλείων, εἰ δ’ ἧττόν τε καὶ ἐπ’ ἔλαττον, ἥττων τε καὶ ἐλάττων; πάνυ γε. ἦ οὖν ἔστι τοῦτο περὶ ψυχήν, ὥστε καὶ κατὰ τὸ σμικρότατον μᾶλλον ἑτέραν ἑτέρας ψυχῆς ἐπὶ πλέον καὶ μᾶλλον ἢ ἐπ’ ἔλαττον καὶ ἧττον αὐτὸ τοῦτο εἶναι, ψυχήν; οὐδ’ ὁπωστιοῦν, ἔφη. φέρε δή, ἔφη, πρὸς Διός· λέγεται ψυχὴ ἡ μὲν νοῦν τε ἔχειν καὶ ἀρετὴν καὶ εἶναι ἀγαθή, ἡ δὲ ἄνοιάν τε καὶ μοχθηρίαν καὶ εἶναι κακή; καὶ ταῦτα ἀληθῶς λέγεται; ἀληθῶς μέντοι. τῶν οὖν θεμένων ψυχὴν ἁρμονίαν εἶναι τί τις φήσει ταῦτα ὄντα εἶναι ἐν ταῖς ψυχαῖς, τήν τε ἀρετὴν καὶ τὴν κακίαν; πότερον ἁρμονίαν αὖ τινα ἄλλην καὶ ἀναρμοστίαν; καὶ τὴν μὲν ἡρμόσθαι, τὴν ἀγαθήν, καὶ ἔχειν ἐν αὑτῇ ἁρμονίᾳ οὔσῃ ἄλλην ἁρμονίαν, τὴν δὲ ἀνάρμοστον αὐτήν τε εἶναι καὶ οὐκ ἔχειν ἐν αὑτῇ ἄλλην; οὐκ ἔχω ἔγωγ᾽, ἔφη ὁ Σιμμίας, εἰπεῖν· δῆλον δ’ ὅτι τοιαῦτ’ ἄττ’ ἂν λέγοι ὁ ἐκεῖνο ὑποθέμενος. ἀλλὰ προωμολόγηται, ἔφη, μηδὲν μᾶλλον μηδ’ ἧττον ἑτέραν ἑτέρας ψυχὴν ψυχῆς εἶναι· τοῦτο δ’ ἔστι τὸ ὁμολόγημα, μηδὲν μᾶλλον μηδ’ ἐπὶ πλέον μηδ’ ἧττον μηδ’ ἐπ’ ἔλαττον ἑτέραν ἑτέρας ἁρμονίαν ἁρμονίας εἶναι. ἦ γάρ; πάνυ γε. τὴν δέ γε μηδὲν μᾶλλον μηδὲ ἧττον ἁρμονίαν οὖσαν μήτε μᾶλλον μήτε ἧττον ἡρμόσθαι· ἔστιν οὕτως; ἔστιν. ἡ δὲ μήτε μᾶλλον μήτε ἧττον ἡρμοσμένη ἔστιν ὅτι πλέον ἢ ἔλαττον ἁρμονίας μετέχει, ἢ τὸ ἴσον; τὸ ἴσον. οὐκοῦν ψυχὴ ἐπειδὴ οὐδὲν μᾶλλον οὐδ’ ἧττον ἄλλη ἄλλης αὐτὸ τοῦτο, ψυχή, ἐστίν, οὐδὲ δὴ μᾶλλον οὐδὲ ἧττον ἥρμοσται; οὕτω. τοῦτο δέ γε πεπονθυῖα οὐδὲν πλέον ἀναρμοστίας οὐδὲ ἁρμονίας μετέχοι ἄν; οὐ γὰρ οὖν. τοῦτο δ’ αὖ πεπονθυῖα ἆρ’ ἄν τι πλέον κακίας ἢ ἀρετῆς μετέχοι ἑτέρα ἑτέρας, εἴπερ ἡ μὲν κακία ἀναρμοστία, ἡ δὲ ἀρετὴ ἁρμονία εἴη; οὐδὲν πλέον.

パイドン:『ハルモニア、あるいは他の何らかの合成物にとって、それがそこから構成されている要素がどのようにあるかとは、何か異なるようにあることが適当であると思うかね』『決してそうは思いません』『また、私の思うところでは、それらの要素が作用したり被ったりすること以外に、何かを作用させたり被ったりすることも適当ではないね』彼は同意しました。『それなら、ハルモニアが、それが構成される要素を導くのではなく、従うことが適当なのだね』彼はそれにも同意しました。『それなら、ハルモニアがそれ自身の部分に反して動かされたり、音を出したり、他の何らかの方法で対立したりすることは、到底あり得ないことだね』『確かに、到底あり得ません』と彼は言いました。『では、これはどうかな。それぞれのハルモニアは、それがどのように調律されるかによって、その通りのハルモニアとなる性質を持っているのではないか』『理解できません』と彼は言いました。『いや、こういうことだよ』と彼は言いました。『もし、より高度に、かつ、より大きな程度まで調律されるならば、もしそのようなことが可能であるとするなら、それはより高度な、かつ、より大きなハルモニアとなり、もしより低度に、かつ、より小さな程度であるなら、より低度な、かつ、より小さなハルモニアになるのではないかね』『全くその通りです』『では、魂についてもこのようなことがあり得るだろうか。すなわち、極めてわずかであっても、ある魂が他の魂よりも、より大きな程度で、また、より高度に、あるいは、より小さな程度で、また、より低度に、まさにこのもの、すなわち魂であるというようなことが』『いささかもありません』と彼は言いました。『さあ、それでは』と彼は言いました。『ゼウスにかけて。ある魂は知性と徳を持ち、善いものであると言われ、別の魂は無知と悪徳を持ち、悪いものであると言われているが、これらは真実として言われているかね』『確かに、真実として言われています』『それでは、魂をハルモニアとする人々は、魂の中にあるこれらのもの、すなわち徳と悪徳を、何であると言うだろうか。それらはまた別のハルモニアと不調和なのだろうか。そして、善い魂は調律されており、それ自体がハルモニアでありながらその中に別のハルモニアを持っているが、悪い魂はそれ自体が不調和であって、その中に別のハルモニアを持っていない、と言うのだろうか』『私には何とも言えません』とシミアスは言いました。『しかし、あの前提を置いた人なら、そのようなことを言うであろうことは明らかです』『しかし』と彼は言いました。『ある魂が他の魂よりも、より高度に、あるいはより低度に魂であるということはない、とあらかじめ合意されている。そしてこの合意は、あるハルモニアが他のハルモニアよりも、より高度に、あるいはより大きな程度で、また、より低度に、あるいはより小さな程度でハルモニアであるということはない、ということを意味している。そうではないかね』『全くその通りです』『そして、他のハルモニアに比べてより高度でもより低度でもなくハルモニアであるものは、より高度にもより低度にも調律されていない。そうかね』『その通りです』『では、より高度にもより低度にも調律されていないものが、ハルモニアをより多く、あるいはより少なく分有することがあるだろうか、それとも等しく分有するだろうか』『等しく分有します』『それなら、ある魂が他の魂よりも、まさにこのもの、すなわち魂として、より高度でもより低度でもない上、当然、より高度にもより低度にも調律されていないことになるね』『その通りです』『そのような状態にある以上、不調和もハルモニアも、一方が他方より多く分有するようなことはないね』『確かにありません』『それでは、そのような状態にある以上、もし悪徳が不調和であり、徳がハルモニアであるとするなら、ある魂が他の魂よりも、悪徳や徳を少しでも多く分有することがあるだろうか』『少しも多くはありません』

構文注2 件
  1. 93aπροσήκειν

    非人称動詞 προσήκει の不定法で、与格 ἁρμονίᾳ ἢ ἄλλῃ τινὶ συνθέσει を意味上の主語(「〜にとって」)とし、不定法 ἔχειν を補足とする。全体で「ハルモニアや他の合成物にとって、〜な状態にあることが適当である」という構造を成す。

  2. 93aπολλοῦ ἄρα δεῖ

    非人称表現 πολλοῦ δεῖ(〜から程遠い、決して〜ない)に、不定法 κινηθῆναι ἂν が続く。小辞 ἂν は κινηθῆναι およびそれに続く不定法 φθέγξασθαι, ἐναντιωθῆναι にかかり、潜在的・可能性のニュアンス(「決して〜し得ないだろう」)を添えている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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