リュシアス · Lysias
第三十一弁論 ピロンの資格審査への反対弁論
Against Philon
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底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg031.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古代アテナイにおける評議員の資格審査(ドキマシア)において、フィロンという人物の不適格性を告発する法廷弁論です。演者はまず、国家の重大な危機において自己の安全を最優先したフィロンの不忠誠な態度を非難し、彼を告発するに至った公的な動機を説明します。続いて、アテナイが困難な状況にあった際、フィロンがオロポスへ逃亡して在留外人となり、市民としての義務を完全に放棄した事実を暴きます。さらに、彼が田舎の貧しい市民から略奪を働き、実の母親からも埋葬を拒まれるほど不信を買っていたという私的な非道さをも暴露します。「不参集を禁じる法律はない」というフィロン側の自己弁護に対し、演者はその罪の重さゆえに法さえ想定していなかったのだと反論し、評議会へ彼の不合格処分を強く要求して弁論を閉じます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-8
告発の動機と国家危機におけるフィロンの不忠
演者はフィロンが評議員の資格審査に志願した厚かましさを非難し、彼を告発する動機が公的な誓約に基づくものであることを説明するとともに、国家の危機において自己の安全を優先した彼の不忠誠な行動を提示して告発を開始する。
- §9-17
オロポスへの逃亡と市民義務放棄の証言
弁論者は、フィロンが国家の危機に際してオロポスへ逃亡し在留外人として生活することで義務を放棄した不義を暴き、彼には市民の務めを果たす能力があったことを示すための証言を提示する。
- §18-26
同胞市民への略奪と実母への不実
フィロンが田舎の高齢で貧しい市民たちから略奪した事実や、実の母親から不信を買い埋葬を他人に託された非道さを暴露し、彼が国家を裏切りながら評議員の資格を求める不当性を批判する。
- §27-34
法律の欠如への反論と資格審査否決の要求
被告が「不参集を禁じる明文法はない」と主張しているのに対し、筆者はその罪があまりに重大で想定外だったからだと反論する。さらに、彼がいかに不誠実であるかを問いかけ、評議会に対し、彼の不合格処分を妥当として認めるよう強く求める。
