リュシアス · Lysias
第二十五弁論 民主政転覆の罪に対する弁明
Defense Against a Charge of Subverting the Democracy
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg025.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、三十人政権(過頭政)から民主政へと復興したアテナイを舞台に、過頭政下で市に留まったことで民主政転覆の陰謀を疑われた被告が、自身の無罪を主張する法廷弁論です。被告はまず、特定の政体への忠誠は生まれつきのものではなく各々の利益に基づくとし、自身の清廉な実績と過去の十分な公共奉仕を挙げます。そして、真に罰すべきは単に生き延びた市民ではなく真の犯罪者であると論じ、告発者たちの不当な意図を暴きます。最後に被告は、かつての誓いを遵守し、市民の相互猜疑心を排して和合を保つことこそが国家の不利益を防ぐ唯一の道であると訴え、陪審員の公正な判断を求めます。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-9
一律の責任追及への反論と国制支持の動機
被告は、三十人政権期に市に留まったことに対する一律の非難を退け、個人の無実を主張する。また、人間は生まれつき特定の国制を支持するのではなく利益に従うものであるとし、指導者たちの度重なる立場変更の歴史を指摘する。
- §10-17
個人の利害と忠誠心および過去の実績による弁明
弁論者は、政体への忠誠は各々の個人的利益に依存すると論じ、自身の過去の十分な公共奉仕と、過頭政下でも誰にも害を加えなかった清廉な実績を挙げて無罪を主張する。
- §18-25
無実の在留者への寛容と誓約による和合の訴え
被告は、過頭政下で無事だった市民を罰するのではなく、真の犯罪者や協調を脅かす真の敵に怒りを向けるべきだと論じ、アテナイの分裂を望む国外の敵対者への警戒と、かつての扇動家たちの弊害を指摘して、誓いの遵守による国家の和合を説く。
- §26-35
告発者の害毒と誓約遵守による市民の和合
弁論者は過去の歴史的実例を挙げて民主政下における告発者たちの害毒を暴き、誓約遵守を強く訴える。そして、不当な告発によって無辜の市民を罰することは、市民の和合を破壊し相互の猜疑心を生むだけであると警告する。
