リュシアス · Lysias
第二十四弁論 身体障害者給付金差し止めの提訴に答えて
For the Disabled Man
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg024.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳の修正なし
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、古代アテナイにおいて身体障害者が国からの扶助金(年金)の受給資格を守るために行った法廷弁論です。ある貧しい障害を持つ市民が、自らの受給資格を剥奪しようとする告発者に対し、アテナイの評議会で自己弁護を行う形式をとっています。弁論の冒頭で被告は、告発者の悪意と嘘を暴き、自身の生活の困窮と身体の不自由さを切実に訴えます。続く中盤では、告発者が指摘する「馬に乗っていること」や「傲慢であること」という非難に対し、乗馬は歩行の困難を補うための現実的な手段にすぎないとユーモラスかつ論理的に反論します。最後に、自身の店に素行の悪い者が集まっているという告発をアテナイの一般的な社会習慣を持ち出して退け、自らの民主政への忠誠を強調して受給の継続を訴えます。本作は、当時の社会福祉制度の実態と、偏見に対抗する庶民の強さと機知を鮮明に描き出しています。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-9
告発者の嫉妬の告発と被告の貧困の弁明
身体障害者の年金受給資格を争う裁判において、被告の障害者が告発者の嫉妬と虚偽を暴き、自らの生活の厳しさと障害者の窮状を訴える。
- §10-18
乗馬の必然性と健康や傲慢の非難への反論
話者は、自分が馬に乗る理由が身体の不自由さを補うためであることを説明し、告発者が主張する「健康」や「傲慢」という非難がいかに不条理であるかを論証する。
- §19-27
店の客への非難の反駁と給付金維持の訴え
被告は、悪人が彼の店に集まっているという告発者の主張に対し、アテナイ市民は誰しも何らかの店に集まる習慣があると反論する。そして、自身の過去の民主政への忠誠を思い起こさせ、受給金を剥奪しないよう陪審員(評議会)に訴えて弁論を終える。
