リュシアス · Lysias
第二十一弁論 収賄罪に問われた某市民の弁明
Defence Against a Charge of Taking Bribes
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg021.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、賄賂を受け取った容疑で告発されたアテナイ市民が、法廷で自らの無罪を主張する弁論です。演者は、容疑に対する直接的な反論よりも、これまでに国家に対して自発的に行ってきた多大な公共奉仕(レイトゥルギア)や三段櫂船艤装の実績を具体的に列挙することで、自らの愛国心と市民としての適格性を強くアピールします。中盤では、これらの莫大な財政的貢献や海戦での戦功を根拠に、財産没収を免れるよう懇願し、自身の模範的な態度を強調します。最終盤では、公私における清廉な生き方を裁判員に振り返るよう促し、国家を害したことのない自分が有罪となる不当性を訴えて無罪を求めます。国家への貢献を最大の弁護論拠とする、当時のアテナイ法廷の慣行を象徴する作品です。
目次
3 チャンク
引用方式:section
- §1-10
アテナイへの多大な公共奉仕の実績の列挙
演者は自身の市民としての適格性を示すため、これまでアテナイ国家に対して自発的に行ってきた数々の多大な公共奉仕(合唱隊主催や三段櫂船艤装など)とその具体的な実績・戦功を列挙する。
- §11-18
海戦での軍功と財産没収の免除の嘆願
被告は、これまでの莫大な公共奉仕と最後の海戦での功績を根拠に、財産の没収を免れるよう懇願する。また、市民としての自身の模範的な態度を強調し、無罪を訴える。
- §19-25
私生活における清廉さと告発者の不当性の主張
弁論者は裁判員に対して、自身の公私の実績と清廉な生き方を振り返るよう促し、国家を害したことのない自分が賄賂の容疑で有罪となることの不当性を強く訴える。
