リュシアス · Lysias
第二十弁論 ポリュストラトスのために
For Polystratus
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg020.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-09-21・変更履歴の一覧
要旨
本作は、前411年の四百人政権(寡頭制)への関与を疑われ、巨額の罰金を科されたアテナイ市民ポリストラトスの無実を、その息子が訴える法廷弁論です。弁論はまず、ポリストラトスが寡頭政権下で不当な利益を得るどころか、公職を誠実に務め、民主派の市民を救うために尽力した事実を明らかにします。また、悪名高い寡頭派指導者フリュニコスとの親密な関係という容疑を強く否定し、告発者たちの動機が私利私欲にあることを暴きます。後半では、被告の息子が自らの一族がアテナイ国家に捧げてきた多大な軍功や財政的貢献(レイトゥルギア)を具体的に列挙します。最後に、国家への揺るぎない忠誠とこれまでの功績を顧みるよう陪審員に訴え、父への寛大な判決を求めて弁論を締めくくります。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-10
ポリストラトスの無実と四百人政権下での公職
ポリストラトスに対する訴えに対し、弁護人が彼の無実と民主制への貢献を主張する。彼は四百人政権において不正を行わず、公職を立派に務めたことが論じられる。
- §11-18
フリュニコスとの関係の否定と告発者の私利私欲
弁論者は、ポリストラトスと悪名高い寡頭派フリュニコスとの親戚関係や交友関係が虚偽であることを証明し、彼が強制的に名簿作成官に就任した際にも多くの市民を救うために活動したことを説明する。さらに、彼がいわれのない多額の罰金を科された背景には、告発者たちの私利私欲と法廷での脅迫があったことを主張する。
- §19-28
一族の民衆への忠誠と軍事的財政的貢献
話者は、自身や家族がアテナイの民衆に対していかに忠実であり、軍功や財政的貢献によって国家に尽くしてきたかを具体的に述べ、陪審員に無罪を訴える。
- §29-36
兄弟たちの軍功と父の無罪を求める懇願
弁論者は、自身の長兄を含む兄弟全員がこれまで国家に貢献してきた実績を語り、市民に恩を仇で返さないよう訴え、父の無罪を勝ち取るために裁判員たちに慈悲を求める。
