リュシアス · Lysias
第七弁論 聖オリーブ樹の木株についての弁明
Defense in the Matter of an Olive Stump
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0540.tlg007.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 1 件・原文 1 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、自身の所有地にあった神聖なオリーブの切り株を破壊した罪で起訴されたアテナイ市民が、法廷で行う自己弁護の弁論です。告発者からの不当な訴えに対し、被告はまず、土地の所有権の変遷や戦争の混乱を振り返り、土地を取得した当初からその場所に切り株など存在しなかったことを論証します。続いて、白昼堂々そのような犯罪を犯して周囲に露見するリスクを冒す合理的な動機が自分にはないことを主張し、目撃したと主張する原告が当時何も告発しなかった矛盾を突きます。さらに、原告が真実究明のための奴隷の拷問尋問(バサノス)を拒否した事実を挙げて、訴えの不当性を暴きます。最後に、自身が公共奉仕(レイトゥールギア)に尽力してきた愛国的で模範的な市民であることを強調し、無罪を訴えて弁論を締めくくります。
目次
4 チャンク
引用方式:section
- §1-11
告発の変遷と土地の所有歴による反論
告発者は以前オリーブの樹の不法伐採を主張したが、それが不可能と知るや、今度は神聖なオリーブの切り株を破壊したとして弁論者を起訴した。弁論者は、自身の土地の所有権の変遷や戦争中の混乱を挙げ、そもそも自分が土地を取得した時点からその場所に切り株など存在しなかったことを証明しようとする。
- §12-21
伐採の動機の欠如と告発の矛盾
被告は、自分が神聖なオリーブを伐採する動機(利益や必要性)がないこと、また昼間に作業して奴隷や小作人、近隣住民に知られるリスクを冒すはずがないことを合理的に論じます。さらに、告発者ニコマコスが現場を目撃したと主張しながら当時何の対応も行わなかった矛盾を突いて告発の虚偽性を暴きます。
- §22-32
目撃者の欠如と市民としての奉仕実績
被告は、原告のニコマコスが事件当時に役人や目撃者を連れてこなかった不自然さを指摘し、自身が公共奉仕(レイトゥールギア)に尽力してきた模範的市民であり、そのような危険を冒す動機がないことを主張して無罪を訴える。
- §33-43
奴隷の拷問尋問の拒否と被告の無罪の訴え
被告は、原告ニコマコスが奴隷の拷問尋問(バサノス)による検証を拒否した事実を挙げてその訴えの不当性を暴き、自らの愛国的な実績と品行方正な歩みを強調して無罪を訴える。
