底本
Septuaginta. The Old Testament in Greek According to the Septuagint. Volume 2: I Chronicles-Tobit. Swete, Henry Barclay, editor. Cambridge: Cambridge University Press, 1896.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0527.tlg019.1st1K-grc1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 8 件・原文 22 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 30 件・OCRの誤りの修正 1 件
日本語訳を再翻訳したチャンク:2
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、ペルシア帝国の支配下で全滅の危機に瀕したユダヤ人の救済を描いた、信仰と劇的な逆転の物語です。物語は、ユダヤ人のモルデカイが二匹の竜の夢を見て、王の暗殺陰謀を暴くことから始まります。その後、モルデカイの養女エステルがその美しさからペルシア王の新たな妃となりますが、高官ハマンはモルデカイへの私怨からユダヤ人すべての抹殺を計画します。絶望的な状況のなか、エステルとモルデカイは断食と熱烈な祈りを通じて神に助けを求め、エステルは死を覚悟して王の前に進み出ます。神の導きによって王の心が和らぎ、事態は一転して、ハマンは自らが用意した処刑台に吊るされ、ユダヤ人には自衛の権利が与えられます。最終的にユダヤ人は敵を打ち破り、この救済を記念する「プーリーム(Purim)」の祝祭が定められ、モルデカイの夢の真意が明かされて物語は幕を閉じます。
目次
14 チャンク
引用方式:chapter.verse
- §prologue.1-prologue.17
マルドカイオスの夢と宦官の暗殺計画の暴露
マルドカイオスは、二匹の竜が戦い義なる民が救われる夢を見たのち、王の暗殺を企てた二人の宦官の陰謀を暴くが、そのことで宦官たちの同僚であったハマンから恨みを買う。
- §1.1-1.22
アルタクセルクセスの宴と王妃アスティンの廃位
アルタクセルクセス王はスサで壮大な宴会を開き、王妃アスティンにその美しさを披露するよう命じたが拒絶された。怒った王は臣下の助言に従い、王妃の地位を剥奪し、夫を敬うべきとする法令を全国に発布した。
- §2.1-2.23
エステルの王妃選定とモルデカイによる暗殺計画の阻止
王の怒りが静まり、新たな王妃を選ぶための選抜が始まると、モルデカイに育てられたエステルがその美しさから選ばれて新たな王妃となる。その後、モルデカイは王の暗殺計画を暴き、エステルを通じて王の命を救う。
- §3.1-3.15
ハマンの台頭とユダヤ人抹殺の勅令
ハマンがアルタクセルクセス王によって重用されるが、モルデカイが彼にひれ伏すことを拒否したため、ハマンは激怒してユダヤ人全体の抹殺を計画する。王の許可と署名を得たハマンは、アダル月十四日にユダヤ人を全滅させる勅令を帝国全土に発布する。
- §4.1-4.1a
モルデカイの嘆きと王への謁見を決断するエステル
モルデカイはユダヤ人抹殺の危機を知って嘆き、エステルに王への執り成しを求める。エステルは命の危険を恐れつつも、断食の末に王の前に進み出る決意を固める。
- §4.2a-4.22a
民の救済を願うモルデカイとエステルの祈り
モルデカイは主の絶対的な権能を讃えつつ、ハマンにひれ伏さなかった理由を明かしてイスラエルの救済を祈る。続いてエステルも深く身をへりくだり、神による過去の救いの歴史を想起しながら、敵の脅威から民と神殿を救うよう熱烈に神に懇願する。
- §4.23a-4.16b
エステルの祈りと命懸けの王への謁見
エステルは神の律法を忠実に守り王妃の立場を嫌い続けてきたことを訴えつつ、救いと王の前で語る勇気を祈り求める。その後、エステルは死を覚悟して王の前に進み出、恐怖から気を失うが、神が王の心を変えてエステルは優しく保護される。
- §5.3-5.14
エステルの宴とモルデカイに対するハマンの企み
王妃エステルは王とハマンを自分が催す宴に招き、さらに翌日の宴にも二人を招待して、そこでの願いの聞き届けを約束される。ハマンは王妃から格別の待遇を受けたことを喜ぶ一方で、モルデカイが自分に敬意を払わないことに憤り、妻や友人たちの勧めに従ってモルデカイを処刑するための高い木を用意する。
- §6.1-6.13
モルデカイの顕彰とハマンの屈辱
眠れない王は宮廷日誌からモルデカイの功績を知り、ハマン自身の思いがけない提案を逆用して、彼に最高の栄誉を与える。屈辱を味わったハマンは帰宅し、妻や友人たちから自らの破滅を予言される。
- §7.1-7.10
エステルの告発とハマンの処刑
王とハマンはエステルの二日目の宴に参加し、そこでエステルは自分と自らの民の命を救うよう願い、ハマンを敵として告発する。王は激怒し、ハマンがモルデカイのために用意していた木にハマン自身を吊るして処刑させる。
- §8.1-8.7a
エステルの嘆願と王の新たな布告
ハマンの処刑後、エステルは王にユダヤ人殲滅計画の撤回を求め、王の許可のもとに新たな布告が各地に送られる。その公式書簡の冒頭において王は、王の恩寵を悪用して不当な陰謀を企てる支配者らの邪悪さを告発する。
- §8.8a-8.17
ユダヤ人救援の勅令とモルデカイの栄誉
アルタクセルクセス王は、ハマンの陰謀を告発しユダヤ人を擁護する新たな勅書を発布し、ユダヤ人に自衛と復讐の権利を認める。これを受けたモルデカイは栄誉を受け、ユダヤ人たちには喜びと光がもたらされる。
- §9.1-9.31
ユダヤ人の敵への勝利とプーリームの制定
ユダヤ人たちはアダル月十三日と十四日に敵を滅ぼし、モルデカイとエステルはこれを記念して「プーリーム(フルライ)」の祝祭を永久に守るべき掟として定めた。
- §10.1a-10.11
モルデカイの夢の解明とギリシア語訳の奥付
モルデカイはかつて見た夢を思い出し、それがエステルを川、自分とハマンを竜とする神の計画の成就であったと解釈する。最後に、書状のギリシア語訳がエジプトに伝来した経緯を示す奥付が記される。
