アイリオス・アリステイデス · Aelius Aristides
アテナイ人との平和のために
On Peace with the Athenians
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底本
Aristides. Vol. 1. Dindorf, Wilhelm, editor. Leipzig: Reimer, 1829.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0284.tlg032.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
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最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、敗戦したアテナイの処遇をめぐり、勝者であるスパルタ人に対して徹底的な破壊を避け、寛大な処置をとるよう説得する弁論である。弁者はまず、アテナイを完全に滅ぼすことの不条理さを指摘し、寛大さを示すことこそがスパルタ自身の正義と評判を守る道であると主張する。さらに、敗者を寛大に扱うことはスパルタの伝統であり、ギリシアの連帯にも適うものであると説く。その上で、ペルシア戦争をはじめとする過去の歴史においてアテナイがギリシア全体に施した多大な貢献と恩恵を想起させ、将来のバルバロイ(異民族)の脅威に備えるためにも彼らの存在が必要不可欠であることを強調する。最終的に、同盟諸国の不満をなだめつつ、武力のみならず人道(寛大さ)においてもアテナイに勝るべきだと結論づけている。
目次
4 チャンク
引用方式:Jebb_page
- §399-400
アテナイへの寛大さとスパルタの大義
スパルタ人に対し、アテナイを徹底的に破壊することなく、ギリシア人の自由という元来の大義名分にふさわしい寛大な処置をとるよう説得する演説の一部。
- §401-402
アテナイ破壊の不当性とスパルタの名声
弁者は、アテナイを完全に破壊することがいかに不条理であり、むしろ彼らを寛大に扱うことがスパルタ自身の正義と評判を守る最善の道であることを論じる。
- §403-404
ギリシアの連帯とアテナイの過去の功績
アテナイ人を破滅させることはギリシアの連帯に反し、敗者を寛大に扱うスパルタの伝統にも反すると説く。また、アテナイが過去にギリシア全体やスパルタ個人に対して成した数々の多大な功績や恩恵を挙げ、寛恕を求める。
- §405-406
対ペルシア防衛での必要性とスパルタの寛大さ
弁論者はスパルタ人に対し、かつてペルシア戦争において多大な功績を残し、ギリシア全体を救うために奔走したアテナイを滅ぼすことの不条理を説き、将来再びバルバロイの脅威が迫ったときの彼らの必要性を主張します。さらに、同盟諸国の個々の不満や利益を整理してなだめ、武力だけでなく人道(寛大さ)においてもアテナイに勝るべきだと結論づけます。
