アイスキュロス · Aeschylus
テーバイ攻めの七将
Seven Against Thebes
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Aeschyli Tragoediae. Sidgwick, Arthur, editor. Oxford: Clarendon Press, 1902.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0085.tlg004.1st1K-grc1
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 6 件・原文 1 件を修正
AI校閲 2026-10-12:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Claude Opus 5.5 — 日本語訳 1 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 8 件
日本語訳を再翻訳したチャンク:1
最終更新:2026-10-12・変更履歴の一覧
要旨
本作は、オイディプス王の呪いを受けた兄弟の相克と、祖国テーバイの存亡をかけた戦いを描いたギリシア悲劇です。舞台は敵軍に包囲されたテーバイの城内であり、緊迫した状況下で王エテオクレスと怯える市民の女性たち(合唱隊)との対話から物語が始まります。使者によって敵の七人の将とその盾の紋章が順に報告され、エテオクレスは各門にふさわしい将を配置していきます。しかし、最後の第七の門に自身の弟ポリュネイケースが立っていることを知った王は、一族の破滅の呪いを自覚しながらも、直接対決に向かう決意を固めます。戦いの結果、テーバイの街は救われますが、兄弟は相討ちとなって非業の死を遂げます。最後には、国法によって埋葬を禁じられたポリュネイケースの遺体をめぐり、姉アンティゴネーが激しく抵抗を示すことで、一族の悲劇がさらに引き継がれる予兆を残して幕を閉じます。
目次
10 チャンク
引用方式:line
- §1-95
エテオクレスの防衛演説と敵軍接近の報告
テーバイ王エテオクレスが市民に防衛の連帯を促し、偵察者が敵軍七将の血誓と接近を報告し、エテオクレスが神に救済を祈願した後、恐怖する合唱隊が敵接近の悲鳴を上げつつ登場する。
- §96-218
合唱隊の恐慌とエテオクレスによる叱責
テバイの乙女たち(合唱)が敵の接近に怯え、神々の像にしがみついて狂乱の祈りを捧げる。そこに王エテオクレスが現れて彼女らの臆病さを厳しく叱責し、軍の士気を下げる行為を禁じて城内に留まるよう命じる。
- §219-328
エテオクレスと合唱隊の対立と七将の配置
エテオクレスと合唱隊の乙女たちが神々への祈りや女性の果たすべき役割を巡って激しく対立し、最後にはエテオクレスが七つの門に自らを含めた七人の将を配することを決定し、合唱隊がその不安と悲哀を歌う。
- §329-429
都の陥落の悲哀と第一第二の門の攻防
コーラスが都陥落に伴う凄惨な略奪と女たちの悲劇的な運命を嘆き歌う中、偵察兵とエテオクレスが登場し、プロイティス門に配された傲慢なテュデウスと、彼を迎え撃つ高潔なメラニッポスの対比、さらにエレクトラ門に配された傲慢不遜な巨人カパネウスの脅威について報告される。
- §430-522
第二から第四の門における攻守の武将たち
カパネウスの不遜極まる脅迫に対して、エテオクラスはポリュポンテスを対抗させる。続いて、第三の門のエテオクロスに対してメガレウスを、第四の門のヒッポメドンに対してヒュペルビオスを対抗させることが語られる。
- §523-617
パルテノパイオスと預言者アンピアラオスへの対陣
使者は第五の戦士パルテノパイオスと第六の戦士である預言者アンピアラオスを報告し、エテオクラスはそれぞれに対してアクトールを配置するとともに、不敬な者たちと運命を共にして滅びる敬虔なアンピアラオスの哀しい運命を嘆く。
- §618-711
ポリュネイケースの進軍とエテオクラスの決意
使者は第七の門を攻めるエテオクラスの兄弟ポリュネイケースの動向と、彼の持つ「正義」を描いた盾の紋章について報告する。これを聞いたエテオクラスは、父オイディプスの呪いが成就することを悟り、自ら兄弟との一騎打ちに赴くことを決意し、制止するコーラスと激しい問答を繰り広げる。
- §712-833
エテオクラスの出陣と両王子の討死の報
エテオクラスはコーラスの制止を振り切って第七の門へと出陣し、その後、使者が到来してテーバイの防衛成功と、エテオクラスとポリュネイケースの両王子が相討ちとなって死亡したことを伝える。
- §834-975
兄弟の遺体の帰還と姉妹たちの哀歌
二人の王の遺体が運ばれる中、コーラスはオイディプス一族の呪いがいかに成就したかを嘆き、そこへアンティゴネーとイスメーネーが到着する。彼女たちとコーラスは、兄弟が互いを殺し合った悲劇的な運命を交互に嘆き歌う。
- §976-1084
ポリュネイケース埋葬禁止令とアンティゴネーの反論
アンティゴネーとイスメーネーが兄弟の非業の死を嘆く中、使者が現れ、祖国を救ったエテオクレスの埋葬と、祖国を襲ったポリュネイケースの埋葬禁止の公的決定を伝える。アンティゴネーはこれに猛烈に反対し、国法を破ってでも弟を自らの手で葬ることを宣言する。
